事務所の準備と、受任後も続く支払いに備える
- 独立前相談・執務環境を用意
守秘に配慮した事務所・端末を準備
- 受任・継続事件の仕事と費用が続く
着手金回収後も調査・連絡・書面作成がある
- 報酬・入金使える報酬を確認
顧問の後払い・源泉徴収・預り金を区別
資格・登録を済ませた弁護士の独立例です。着手金の回収月と事件の作業月、報酬と預り金を分けます。
事務所の準備費と、継続業務に残す資金を分けると、必要額を考えやすくなります。
法律事務所の独立にかかる費用
開業資金は、次の2つに分けると考えやすくなります。金額が未定でも相談できます。
開業までに使うお金
- 守秘に配慮した相談室・事務所の契約
- 業務端末・通信・情報管理の整備
- 事件管理・記録保管・契約書類
- サイト・案内・書籍と会計の準備
開業後の支払いに残すお金
- 事務所の家賃・通信・管理費
- 継続事件の調査・書面・交通等の費用
- 顧問料の入金を待つ間の事業費
- 受任減・追加調査・精算への備え
開業後の事業の支払いを支えるお金を「運転資金」といいます。ご自身の生活費はこれと分けて確保し、事業に使える自己資金を確認します。
独立後の費用と売上は、どう見積る?
- 費用と売上の見積り
- 事務所形態、相談室の守秘、顧問契約と事件の範囲で必要額が変わります。新規受任だけでなく継続中の件数・作業時間と、源泉徴収後の入金額から見積ります。
- 入金と支払いの照合
- 売上と入金の月、毎月の事業の支払いを並べ、借入後の返済見込みも確かめます。
家計の生活費は事業資金と別に確保します。見積りと支払時期が分かるものから、必要額を一緒に確認できます。
貯金で足りる?
創業融資を考える目安
準備費用+開業後の
事業の支払い
足りますか?
準備を進める
融資の検討
借入をする場合は、返していける見込みも確認。生活費は事業資金と分けて準備します。
創業融資は、開業や事業に使うお金を借りて返す仕組みです。自分はいくら借りればよい? その整理から、アイラボがお手伝いします。
使える制度・支払時期の注意
日本政策金融公庫の新規開業・スタートアップ支援資金などが候補です。事業計画の確認と審査があり、融資の可否・金額・条件は金融機関が判断します。
初期費用の時期を調整する方法も比較します。弁護士/法律事務所に必要な支払いが融資金の入金前に来る場合は、相談時にお伝えください。創業間もない方も状況に合う制度を確認できます。
計画書は、
一人で抱えなくて大丈夫。
資金計画を一緒に整理しましょう。
準備が前に進んだ、
お客様の体験

ストレッチ整体ピッと!
辻 晴稀様
名古屋市名東区/整体・リラクゼーション
整体店・辻様の体験(インタビュー要約)
相談・サポートの料金
初回相談は無料。支援内容と料金に納得してから、依頼を決められます。
- 初回相談
- 無料
- 着手金
- 0円
- 成功報酬
- 5%+税融資実行額に対して
報酬は融資実行・着金時に発生します。融資が実行されなかった場合、サポート報酬はかかりません。
料金に含まれるサポートを見る
契約前に、成功報酬の計算対象、消費税、支援期間、追加費用の有無、解約条件を確認します。支援を利用しても融資は保証されず、最終的な可否と条件は金融機関等が決定します。
融資には金融機関の審査があります。
弁護士の独立資金、まずは相談しませんか
弁護士として法律事務所の独立を考えているなら、今ある見積りや予定からご相談ください。金額や計画書が未完成でも大丈夫です。
話す
融資の準備を
整理する
依頼を判断
開業日や大きな支払日が決まっていれば、その予定もお聞かせください。
相談無料・愛知県全域対応。資料は未完成でも構いません。無料相談だけで契約する必要はありません。
相談前に整理したい4つの準備
登録と独立時の手続きを確かめる
弁護士資格・登録を済ませた方の独立を想定します。所属会で入会・登録変更・会費等を確認し、職務・広告・守秘・利益相反の規程へ運営を合わせます。
顧問と継続事件の時間を分ける
顧問の相談対応と事件の代理を区別し、業務範囲と追加料金を決めます。着手金回収後に続く数か月の作業を、新規受任と重ねて見積ります。
報酬と預り金を分けて管理する
顧問・着手金の回収日と源泉徴収後の入金を確認します。預り金は規程に従って分別管理し、依頼者への支払・返還を事務所の収支と混ぜません。
融資相談へ契約と継続業務の根拠を用意する
事務所・端末の見積り、顧問と事件の料金・契約案、顧客候補と月別の作業計画をまとめます。預り金を除いた自己資金、生活費、受任が減る場合の支払いも確認します。
ほかのお客様の声
さまざまな業種の方が、当社と創業の準備を進めています。
開業・創業融資のよくある質問
必要なお金と、相談の進め方についてお答えします。
弁護士/法律事務所の開業資金はいくら必要ですか?
事務所形態、相談室の守秘、顧問契約と事件の範囲で必要額が変わります。新規受任だけでなく継続中の件数・作業時間と、源泉徴収後の入金額から見積ります。開業までの費用と、仕事が安定するまでに残す事業資金を分け、見積りと支払時期から必要額を決めます。
自己資金があっても創業融資を検討する意味はありますか?
開業後の事業の支払いまで自己資金で賄えるなら、借入は必須ではありません。生活費を別に残し、売上が少ない月も支払いと返済を続けられるか比べて判断します。
見積りや計画書が未完成でも相談できますか?
はい。開業予定地・時期、引き受けたい仕事、手元にある見積りなどから始められます。無料相談で次の準備を確認できます。
依頼者から預かったお金を、自己資金や返済資金に含められますか?
含めません。依頼者の支払・返還のために預かった資金は、事務所の報酬と区別して管理します。創業融資の計画には、預り金を除き事業へ使える自己資金と報酬の入金を示します。
アイラボには何を相談・依頼できますか?
必要額の計算、創業計画書の作成、資料の確認、面談練習を支援します。初回相談は無料です。支援内容と料金を確認してから依頼を判断できます。
法律事務所の独立準備を、今の計画から一緒に。
必要なお金と、仕事を続ける見通しを整理して、次の一歩を考えましょう。まずは今の計画をお聞かせください。
詳しい資金計画と開業の条件
開業条件や、説明用の架空例をまとめています。金額は相場や借入推奨額ではありません。必要な項目を開いて、実際の見積りと比べてください。
開業費と開業後に残す現金の計算例
架空の資金計画。着手金の入金は事件完了を意味しません。預り金は6か月の利用可能現金へ含めていません。
預り金の精算例を開く →借入200万円と自己資金250万円の計450万円から、独立準備180万円を払い、270万円を残す架空計画です。弁護士登録済みの本人が一人で事務所を開く例で、資格取得・司法修習等の費用は含めません。所属会の会費や独立時手続きは実際の案内と支払日を確認します。
相談室は広さだけでなく、会話が聞こえないこと、来訪者同士が会いにくい動線、書類が見えない保管を確認します。オンライン相談でも録音・録画、本人確認、ファイル送信の方法を決めます。自宅兼事務所や共同事務所は費用が違うだけでなく、来客と情報管理の条件が変わります。
架空モデル。融資と自己資金が全額そろい、初期支出を払った直後の区分です。残るお金も、家賃・外注費・返済などに使います。
開業費の内訳を開く →以下は個人事業で開業する説明用の架空モデルです。金額は円、消費税がかかる料金・支払は税込総額でそろえています。初期資金4,500,000円から開業支出1,800,000円を払い、2,700,000円を開業時現金とします。相場、推奨借入額、金融機関の承認条件を示す数字ではありません。
返済は100回(100か月)・据置なし・元金均等、年2.4%を月割りする説明上の仮定です。実際の返済日数、手数料、保証料、借入条件で金額は変わります。事業主の生活費と借入元金は損益上の経費にせず、現金の減少として分けています。設備購入と減価償却も二重に支出へ計上しません。
月末欄は、納税用に別管理する金額を差し引いた「利用可能現金」です。納税確保は外部への支払ではありません。6か月内に事業主本人の所得税・住民税・消費税を実際に納付しない仮定で、実際の納付予定がある場合は確保額と支払を照合して差し替えます。税額を示す試算ではなく、個人の社会保険等は生活費側に含めます。
調達は借入2,000,000円、自己資金2,500,000円の仮定です。初期支出に含めた項目を、月々の現金表で再び引きません。
開業費の内訳と見積条件
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 開業までに払う項目 | 仮定額(円) | 見積りの確認条件 |
|---|---|---|
| 事務所初期費用・相談室 | 700,000 | 防音・来客動線・施錠 |
| 端末・通信・情報保管 | 450,000 | 機密資料の復元と送受信 |
| 判例・案件管理の初期導入 | 250,000 | 月額利用料と分離 |
| サイト・契約書式整備 | 200,000 | 業務広告と料金説明を確認 |
| 書籍・口座・独立準備 | 200,000 | 登録済み本人の準備総枠 |
| 合計 | 1,800,000 | 残りを開業時の現金とする |
当社の支援を利用する場合は、報酬支払後の現金比較も確認してください。
報酬比較ではこの例の準備費に当社の成功報酬を含めない条件を置きます。支援を使う場合は融資実行・着金時に5%+税を一度支払い、残す現金を再計算します。既に費目へ含めた分は重複させません。
単価・販売量と、入金条件の計算例
1〜6か月目の顧問先は1・2・3・4・5・6社、新規事件は1・1・2・2・2・2件です。顧問1社は月税込5万5,000円、事件1件の着手金は税込22万円です。表の請求額は当月の顧問料と受任時に請求する着手金を合計した管理上の額で、事件がすべて完了した金額ではありません。
法人顧客から個人事業主への支払いとして、請求書で税抜報酬と消費税を分けます。顧問料は税抜5万円×10.21%=5,105円の源泉徴収後4万9,895円を翌月回収し、着手金は税抜20万円から2万420円を差し引いた19万9,580円を受任月に回収する仮定です。
顧問先数/新規事件数と請求・実入金
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 月 | 顧問/新規事件 | 当月請求額(円) | 実入金(円) |
|---|---|---|---|
| 1か月目 | 1/1 | 275,000 | 199,580 |
| 2か月目 | 2/1 | 330,000 | 249,475 |
| 3か月目 | 3/2 | 605,000 | 498,950 |
| 4か月目 | 4/2 | 660,000 | 548,845 |
| 5か月目 | 5/2 | 715,000 | 598,740 |
| 6か月目 | 6/2 | 770,000 | 648,635 |
6か月目の請求額は顧問6社33万円と新規事件2件44万円の計77万円です。実入金は前月の顧問5社24万9,475円と当月着手金2件39万9,160円の計64万8,635円になります。会計上の収益計上は契約・提供内容等を確認し、この請求一覧をそのまま決算処理の根拠にしません。
源泉徴収された金額は、顧客から入らない現金であり、自分の値引きや経費ではありません。税引前の売上、振込額、源泉徴収額を別々に記録します。本例では還付金や税額精算の入金を6か月の表へ置かず、毎月の納税用確保額も別枠です。確定申告時には源泉徴収済み額を照合し、同じ税を二重に納める計画にしません。
成功報酬は契約で算定条件を説明しても、基準の6か月表にはゼロとします。勝訴や回収成功を前提に返済額を置かず、実際の発生条件と時点が確認できた段階で別に加えます。法テラス、保険、国選等の案件は契約・支払者・精算方法が異なるため、同じ着手金条件へ混ぜません。
月別の入金・支払と現金残高
初月の顧問料はまだ入らず、事件1件の着手金19万9,580円だけを回収します。直接支出7,000円、固定費・返済・生活費・納税確保を引くと、270万円から240万8,580円へ減ります。着手金があるため初月入金ゼロの士業例とは異なりますが、事件の仕事は翌月以降も残ります。
- 受任月着手金回収。事実・資料・方針に10時間
- 翌月交渉と追加確認10時間。新たな着手金なし
- 3か月目交渉・報告・終結10時間。精算と返還
3か月で終結する架空例。成功報酬は基準でゼロ。中途終了の精算条件も契約で定めます。
支払月別の残高を開く →架空モデル。開始時270万円。事業支払・元金・利息・生活費・納税用の確保後。最少は216万125円です。棒は共通の基準270万円で比較。納税用の別管理額は含めません。
支払月別の残高を開く →6か月の利用可能現金を確認する
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 月 | 実入金 | 事業支払 | 元金/利息 | 生活費/納税確保 | 月末の利用可能現金 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1か月目 | 199,580 | 187,000 | 20,000/4,000 | 250,000/30,000 | 2,408,580 |
| 2か月目 | 249,475 | 190,000 | 20,000/3,960 | 250,000/30,000 | 2,164,095 |
| 3か月目 | 498,950 | 199,000 | 20,000/3,920 | 250,000/30,000 | 2,160,125 |
| 4か月目 | 548,845 | 202,000 | 20,000/3,880 | 250,000/30,000 | 2,203,090 |
| 5か月目 | 598,740 | 205,000 | 20,000/3,840 | 250,000/30,000 | 2,292,990 |
| 6か月目 | 648,635 | 206,000 | 20,000/3,800 | 250,000/30,000 | 2,431,825 |
最も少ない月末現金は2,160,125円です。納税等のため別管理するお金を除いた残高で、通帳残高とは一致しない場合があります。月末表だけでは月中の不足は分かりません。家賃、仕入、外注費の支払日と入金日を日付順に並べて確認します。
基準の最少は3か月末2,160,125円、6か月末は2,431,825円です。6か月目の顧問6社の振込予定29万9,370円は7か月目へ残ります。
6か月末の現金には、5か月目受任2件と6か月目受任2件に残る仕事の負担があります。新規受任を加えない別確認では、7か月目に4件40時間・進行支出8,000円、8か月目に2件20時間・4,000円が残ります。合計60時間・1万2,000円を把握し、月末現金をそのまま自由な利益と考えないようにします。
委任が途中で終われば契約と処理状況に応じた精算が必要です。返金予定が具体化したときは金額を別管理し、返金日と源泉徴収の修正等を確認します。基準の6か月表は返金が発生しない仮定であり、どの事情でも着手金を返す必要がないという説明ではありません。
当社の支援を利用する場合は、報酬支払後の現金比較も確認してください。
許可・契約・安全等の開業条件
愛知県弁護士会の入会案内で、入会・登録・独立に関する現在の手続きを確認します。登録済み本人でも事務所の変更等に必要な届出を照合し、共同事務所の場合は経費・顧客情報・口座の管理を明確にします。
愛知県弁護士会の費用案内を確認し、報酬の種類・額・算定方法・支払時期、実費、中途終了時の精算を説明します。本記事の顧問5万5,000円・着手金22万円は統一された報酬基準ではありません。
日弁連の弁護士職務基本規程で受任前の利益相反、守秘、説明、調査・報告等を確認します。紹介の対価や非弁護士との提携についても確認し、件数連動の紹介料を通常の広告費として組み込まないようにします。
日弁連の業務広告規程を確認し、氏名・所属会等の表示、事実と異なる内容、過度な期待を持たせる表示を点検します。通信手段で受任する場合の表示事項、広告の保存も確認します。本記事の架空計画は、実際に解決した事件や弁護士の成功実績を示すものではありません。
国税庁の専門家報酬の案内で支払者・税区分と源泉徴収を確認します。また、個人情報保護委員会の通則編と職務上の守秘に沿って依頼者・相手方・関係者の情報を扱い、外部サービスへの投入や共有範囲を限定します。
2026年10月3日に確認した業務広告規程では、広告業者との契約内容を示す記録や入出金記録等も保存対象です。広告物・方法の記録、依頼者等の同意記録と合わせ、広告終了後3年間の保存を確認します。改正第11条は2026年7月1日施行で、施行前に終了した広告や入出金には附則の適用区分があります。
その他
当社報酬を支払った後の現金を比べる
以下は元の架空試算を使い、当社支援を利用する場合だけを比較したものです。融資実行額2,000,000円×5%=100,000円、消費税10%を加えた支払額は110,000円です。着金時に一度払い、他の条件を変えず各時点の現金から差し引きます。
表は左右に動かせます。
| 時点・条件 | 元の例(報酬未計上) | 報酬支払後 |
|---|---|---|
| 開業前支払後に残す現金 | 2,700,000円 | 2,590,000円 |
| 3か月目/最低 | 2,160,125円 | 2,050,125円 |
| 6か月目 | 2,431,825円 | 2,321,825円 |
| 受任減少例5か月目 | 2,099,410円 | 1,989,410円 |
元の現金表には生活費・納税用確保を反映し、依頼者の預り金と事件の成功報酬は含めていません。ここでいう成功報酬は当社の融資支援報酬11万円で、弁護士が事件で得る報酬とは別です。
融資の実行額や支援利用の有無が変わる場合は再計算します。生活費・納税準備の確保と事業融資の対象費用は別に判断します。実際の支払日順でも不足がないか確認してください。
料金の種類と、受任する仕事を対応させる
料金の種類と、受任する仕事を対応させる
月6時間の相談・確認。訴訟や交渉代理は自動的に含めない。
着手金と終結時の報酬条件を説明。本例の成功報酬はゼロ計画。
支払先、預り額、残額、返金を事務所収支と分ける。
顧問料・着手金・報酬金・実費は役割が違います。これらの契約条件を、融資支援サービスの料金と混同しないようにします。
開業準備の進め方
開業準備の進め方
- 01登録・独立準備所属会・事務所・管理体制を確認
- 02受任前の確認依頼者・相手方・利益相反を確認
- 03見通しと料金を説明範囲と精算方法を契約にする
- 04受任後の処理・報告期限、調査、連絡を記録
- 05終結・精算・返還報酬と預り金を照合する
引き受ける仕事と、標準条件の確認
顧問業務は月1社6時間で、相談と書面の確認4時間、面談・連絡2時間の仮定です。対応する法分野、窓口担当者、回答時間、文書の分量を決めます。顧問先の従業員個人の相談や、交渉・訴訟代理まで自動的に含めず、誰を依頼者として受任するのかを確認します。
個別事件は法人顧客の裁判外交渉を想定し、受任月から3か月間、毎月10時間を使います。初月は事実・資料・方針、翌月は交渉と追加確認、3か月目は交渉・報告・終結の各10時間で計30時間です。裁判の期間や解決を保証する設定ではなく、比較のための短期案件です。
着手金は受任時に受け取る報酬で、成功報酬の前払と同じものではありません。一方、着手金を回収しても依頼された仕事は残ります。途中で委任が終わったときの精算方法、事件の範囲が変わったときの報酬、別途必要になる実費を契約時に説明します。
開業時の紹介や広告から、どの相談が受任へ進むかを分けます。相談数、利益相反等の確認、対応可能な分野、見積提示、契約という順に記録し、すべての問合せが着手金を払うとは置きません。紹介を受ける対価や報酬の分配を当然の集客費として予算化せず、職務規程と契約を確認します。
作業時間と、設備・人員の上限
基準では各事件が受任月を含む3か月間続きます。各月に作業する事件は1・2・4・5・6・6件で、6か月目は進行事件6件×10時間=60時間です。顧問6社×6時間=36時間と、受任確認・研修・管理等28時間を合わせ、本人の作業は124時間です。
架空例。合計124時間/月176時間。着手金の入金が済んだ事件も、作業時間から消しません。
継続事件の時間を開く →作業時間と受注できる量の条件
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 作業・条件 | 架空モデルの能力・時間 | 確認する点 |
|---|---|---|
| 顧問1社 | 相談確認4+連絡面談2=6時間 | 事件の代理は別契約 |
| 個別事件1件 | 10時間×3か月=30時間 | 3か月終結は架空の仮定 |
| 6か月目の進行事件 | 4・5・6か月目受任各2件=6件 | 新規は2件でも作業は6件 |
| 6か月目の本人 | 60+36+28=124時間 | 176時間まで52時間 |
新規受任が減っても、すでに受けた事件を処理する時間はすぐには減りません。着手金を受け取った日、次の連絡日、未受領資料、対応期限、終結予定を案件ごとに記録します。難しい案件が同じ週に集中した場合は、月124時間以内でも十分な余裕があるとは限りません。
3か月で終わる予定の事件が5か月へ延びれば、その2か月分の調査・交渉・報告が残ります。追加報酬の合意が成立していない場合、終結が遅れた分を売上へ加えないようにします。新規事件の着手金で古い事件の不足時間を埋めるような受任構成になっていないかを確認します。
毎月の費用と返済を続ける売上
固定費は月18万円、顧問1社の直接支出1,000円、新規事件1件の開始支出4,000円、進行中事件1件につき月2,000円を別計上します。事務所が負担する資料・通信等の仮定で、依頼者から預かった裁判費用等は含めません。事務職員を雇う例ではないため、雇用する場合は給与・保険・管理時間を追加します。
安定状態では進行事件6件。顧問1社の実入金から直接支出を引いた4万8,895円で補うため、切り上げると3社です。
固定費と直接支出を開く →毎月の固定費の内訳
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 毎月の項目 | 仮定額(円) | 含める範囲 |
|---|---|---|
| 事務所・相談室 | 70,000 | 防音と資料保管 |
| 判例・書籍・専門資料 | 35,000 | 継続利用の範囲 |
| 案件管理・通信・保存 | 25,000 | 安全な送受信 |
| 会費・研修・業務保険 | 35,000 | 年払いの日も確認 |
| サイト・会計等 | 15,000 | 紹介料の支出を含めない |
| 合計 | 180,000 | 数量連動費・返済・生活費・納税確保は別 |
本例は従業員を雇わず、事業主の生活費を別欄で管理します。個人の専門家等へ報酬を支払う場合は源泉徴収の要否を確認し、相手への送金と納付用確保を合わせた総額で見積もります。
必要額は18万円+元金2万円+初月利息4,000円+生活費25万円+納税用3万円=48万4,000円です。新規2件の実入金39万9,160円から開始支出8,000円と進行6件の支出1万2,000円を引き、37万9,160円を比較に使います。
顧問3社の回収後差額14万6,685円を合わせると52万5,845円で、必要額を4万1,845円上回ります。毎月2件を受けることも、3か月で終結することも仮定です。受任が途切れた直後は残る事件の支出・時間が続くため、「着手金が減れば費用も全部減る」とは計算しません。
預り金の残高は、事務所の余裕資金に加えない
日弁連の預り金等の取扱いに関する規程で、目的外使用の禁止、専用口座、自己資金との区別、記録・報告等を確認します。2026年6月1日施行の改正を含む現行掲載版を確認し、口座の名義や届出も所属会の案内と照合します。
- 受取:50万円実費のため専用口座で全額管理
- 目的に沿う支払:8万円領収・出金理由を案件台帳へ
- 残額:42万円終結時に精算し依頼者へ返金
6か月の事務所収支とは別の架空例。報酬は別途精算済み、送金費も8万円に含む仮定。利用可能現金の増加はゼロです。
本例は金額の大小にかかわらず専用口座で管理する運用です。口座残高だけでなく、依頼者別の未精算額合計と一致するかを確認します。預かった目的、入出金日、金額、支払先、証拠書類、返還予定を記録し、事務所の会計帳簿と役割を分けます。
相手方から依頼者のために受け取った金銭も、自動的に自分の報酬へ振り替えません。通知、報酬・実費の精算、説明と返還の手続きを確認します。事務所移転や共同事務所からの独立では、未精算の預り金と事件記録を誰が引き継ぐかを先に合意し、開業費用と相殺して曖昧にしないようにします。
取消し・入金遅れ等の変更例
次の3例は基準から一つずつ変更します。事件の進行支出は、受任月だけでなく次の月にも残る点を反映します。
各行は「基準 → 変更後」。増減額と棒を同じ基準で比較します。
5か月目の新規事件受任が1件減る
6か月の最少:5か月目 209万9,410円
5か月目の顧問料1社分が翌月入金へ
6か月の最少:3か月目 216万125円
5か月目に受任中事件の追加調査
6か月の最少:3か月目 216万125円
各例は基準から独立した変更で、重ね合わせません。棒の全幅は増減19万3,580円。生活費・返済・別管理の条件は基準と同じ。
変更後6か月の残高を開く →5か月目の新規事件受任が1件減る:5か月目の新規事件が1件減り、当月の着手金19万9,580円がなくなります。同月は開始支出4,000円と進行支出2,000円、6か月目は進行支出2,000円が減ります。残る事件の作業と支出は続きます。 この条件では5か月末2,099,410円、6か月末2,240,245円です。
5か月目の顧問料1社分が翌月入金へ:5か月目に入る予定の顧問料1社4万9,895円が6か月目へ移ります。顧問業務は実施済みで、作業と費用を減らさない条件です。支払延期と顧問解約を別に管理します。 この条件では5か月末2,243,095円、6か月末2,431,825円です。
5か月目に受任中事件の追加調査:5か月目の進行事件で追加調査が必要になり、事務所負担の支出5万円が増えます。本人の追加12時間も必要とし、同月118時間から130時間へ増えます。追加報酬の入金は見込みません。 この条件では5か月末2,242,990円、6か月末2,381,825円です。
各変更例の入金差・支払差と6か月残高
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 変更例/月 | 入金の増減(円) | 支払・確保の増減(円) | 変更後残高(円) |
|---|---|---|---|
| 5か月目の新規事件受任が1件減る/1か月目 | 0 | 0 | 2,408,580 |
| 5か月目の新規事件受任が1件減る/2か月目 | 0 | 0 | 2,164,095 |
| 5か月目の新規事件受任が1件減る/3か月目 | 0 | 0 | 2,160,125 |
| 5か月目の新規事件受任が1件減る/4か月目 | 0 | 0 | 2,203,090 |
| 5か月目の新規事件受任が1件減る/5か月目 | -199,580 | -6,000 | 2,099,410 |
| 5か月目の新規事件受任が1件減る/6か月目 | 0 | -2,000 | 2,240,245 |
| 5か月目の顧問料1社分が翌月入金へ/1か月目 | 0 | 0 | 2,408,580 |
| 5か月目の顧問料1社分が翌月入金へ/2か月目 | 0 | 0 | 2,164,095 |
| 5か月目の顧問料1社分が翌月入金へ/3か月目 | 0 | 0 | 2,160,125 |
| 5か月目の顧問料1社分が翌月入金へ/4か月目 | 0 | 0 | 2,203,090 |
| 5か月目の顧問料1社分が翌月入金へ/5か月目 | -49,895 | 0 | 2,243,095 |
| 5か月目の顧問料1社分が翌月入金へ/6か月目 | 49,895 | 0 | 2,431,825 |
| 5か月目に受任中事件の追加調査/1か月目 | 0 | 0 | 2,408,580 |
| 5か月目に受任中事件の追加調査/2か月目 | 0 | 0 | 2,164,095 |
| 5か月目に受任中事件の追加調査/3か月目 | 0 | 0 | 2,160,125 |
| 5か月目に受任中事件の追加調査/4か月目 | 0 | 0 | 2,203,090 |
| 5か月目に受任中事件の追加調査/5か月目 | 0 | 50,000 | 2,242,990 |
| 5か月目に受任中事件の追加調査/6か月目 | 0 | 0 | 2,381,825 |
新規事件減少の比較では、7か月目にも進行支出2,000円と作業10時間が減る予定ですが、6か月表の残高にはまだ反映しません。受任減少が続く場合は、着手金の減少が先に来て、進行事件の支出は遅れて減る推移を追加で確認します。
終結予定が延びる場合には、延長された事件の作業時間を足します。月間の余裕を超える前に、依頼者への説明、日程の調整、共同受任等を検討します。成功報酬が未確定なまま追加支出の回収を約束せず、契約で追加費用を負担する主体を確認します。
愛知県での動線と地域実景
一宮など尾張で法律事務所を開く場合、駅や駐車場からの到着経路と、相談者が落ち着いて話せる室内を一緒に確認します。通り沿いの見つけやすさがあっても、待合いと相談室の声が筒抜けでは契約の相談をしづらくなります。
本町商店街の実景は、一宮市内の来訪動線を考える地域イメージです。写る店舗が顧問先であることや、地域の相談件数を示す写真ではありません。オンライン中心の顧問と対面の事件相談で、面談時間と原本の受渡し方法を分けて準備します。

一宮市・本町商店街の実景。来訪者の経路、待合い、原本の受渡しと守秘の条件を物件ごとに確かめます。
実景:一宮市・本町商店街/2023年7月撮影/Asturio Cantabrio。原典・CC BY-SA 4.0。縮小・WebP変換。掲載画像も同ライセンス。撮影時の記録で、現在の店舗・交通規制・営業可否を示すものではありません。
融資相談に使う資料の準備
登録・所属会の手続き、専門分野、受任前確認の方法、顧問と事件の契約書、報酬・実費・精算条件、預り金口座と記録方法、情報保管の見積りをそろえます。融資資料に実際の事件情報を使う場合は、守秘と必要性を確認し、当事者を不用意に特定させないようにします。
資金計画には、顧問先数、新規事件数、進行事件数、報酬の入金、残作業、未精算預り金を区別して示します。預り金を自己資金の形成経緯に含めず、生活費や返済を支えられる事務所自身の収入と支払を説明してください。
未確定の契約・見積りは確定分と分け、日付と有効期限を付けます。金融機関に相談する前に、融資の送金まで待てる支払と先に期限が来る支払を分けておくと、必要な自己資金を確認できます。借入が希望どおりにならない場合に延期できる設備と、縮小すると売上能力も下がる設備を区別してください。
融資の相談では、設備の必要性と回収までの資金を示す
日本政策金融公庫の新規開業・スタートアップ支援資金は、事業に必要な設備資金・運転資金を案内しています。記事の試算額がそのまま対象額や借入可能額になるわけではありません。希望額を決めるときは、見積書、自己資金の経緯、受注・売上の根拠、開業後の支払予定を照合します。
公庫の創業予定者向け手続き案内では、創業計画書や設備資金の見積書などの準備書類が示されています。事業形態や申込内容に応じた必要書類を確認し、審査・契約・送金より前に支払期限が来る項目を相談時に伝えてください。融資のアイラボへの支援依頼が融資の申込要件になるものではなく、金融機関へ直接相談する方法もあります。
事業主の生活費や納税準備は、事業の設備費・運転資金の申込使途と分けて管理します。現金表に生活費が載っていることを理由に、その全額を事業融資で賄えるとは判断しません。実際の利用条件、対象費用、返済方法は、申込先へ事業計画を示して確認します。
相談前の状況を整理する3つの想定例
以下は説明用の架空の相談例です。実在するお客様の実績や融資結果を表すものではありません。
着手金を受け取ったので事件を完了扱いにした
受任後3か月の仕事が残る想定例。新規2件でも進行6件を時間と直接支出へ入れます。
預り金があるので口座残高に余裕があると考えた
依頼者の実費50万円を受け取った想定例。支払8万円後の42万円も事務所の利用可能現金から除外します。
顧問料の入金延期を解約として費用も減らした
実施済み業務の振込だけが遅れる想定例。4万9,895円を翌月へ動かし、作業と費用は維持します。
引き継いだ業種資料と確認履歴
元記事の確認履歴: 確認日:2026年9月10日。業務の整理にはJ-Net21を参照し、数値例と資金計画は編集部が独自に作成しています。古い資料の費用例を現在の相場として使用していません。
- J-Net21:弁護士
業態と業務の構成を参照。過去の費用・市場統計・手続きを現在の条件として転用していません。 - 愛知県弁護士会:入会案内
登録・所属会・独立時手続きの確認。 - 愛知県弁護士会:弁護士費用
報酬と実費、委任契約の区別。 - 日本弁護士連合会:預り金等の取扱いに関する規程
2026年6月1日施行改正を含む現行PDF。分別・口座・記録・報告。 - 日本弁護士連合会:弁護士職務基本規程
受任・守秘・紹介の対価・報告等。 - 日本弁護士連合会:業務広告規程
広告の表示・禁止事項・保存。 - 国税庁:専門家報酬の源泉徴収
報酬と振込額の税区分。 - 個人情報保護委員会:通則編
関係者の個人情報管理。 - 日本政策金融公庫:新規開業・スタートアップ支援資金
事業に必要な設備資金・運転資金と、事業計画の確認・審査に関する案内。 - 日本政策金融公庫:創業予定の方のお手続き
創業計画書・設備見積書等の申込準備と、面談から契約・送金までの流れ。
業務条件に関する詳しいQ&A
この例は弁護士資格の取得費も含みますか。
登録済みの本人の独立です。初期支出180万円と開業時現金270万円を分け、資格取得や司法修習の費用は含めません。
顧問料には事件の代理も含めていますか。
本例は月6時間の一定範囲の相談・確認です。交渉や訴訟等の代理は別契約とし、依頼者と受任範囲を確認します。
着手金が入れば、その事件の仕事は終わりですか。
終わりではありません。例では受任月から3か月で計30時間を使います。中途終了の精算や返金条件も契約で定めます。
成功報酬を返済原資として見込めますか。
基準の表には入れていません。発生条件と回収時点を別に確認し、確定していない成功を前提に資金計画を作らないようにします。
新規事件2件なら作業も2件分ですか。
継続事件も数えます。6か月目は4・5・6か月目受任の計6件が進行し、顧問・管理と合わせて124時間の仮定です。
預り金の残りを家賃や返済に使えますか。
使えません。目的、支払、残額、返還を案件別に記録し、事務所の自己資金・利用可能現金と分けて管理します。
融資相談で口座残高以外に何を示しますか。
顧問・事件別の契約と実入金、進行件数、残作業、未精算預り金、固定費、自己資金の経緯を示し、必要書類を申込先へ確認します。
試算と当社報酬の支払条件
報酬比較は元の現金例に当社の成功報酬を含めない条件です。支援を使う場合の報酬支払後の現金は「その他」の補足で比較できます。既に準備費等へ含めた分は重複計上しません。
確認した公式資料
確認日:2026年10月3日。以下の制度・業種の一次資料を確認しました。末尾の架空試算は既存記事から引き継いだ説明用モデルです。
- 国税庁:弁護士等に支払う報酬
2026年の源泉徴収、消費税を明確に分ける請求と計算方法。 - 日弁連:預り金等の取扱いに関する規程
預り金の管理と事務所資金の区別。 - 愛知県弁護士会:入会案内
所属・独立形態に応じた手続きを確認。 - 個人情報保護委員会:通則編
安全管理措置と委託先の監督。 - 日本政策金融公庫:新規開業・スタートアップ支援資金
設備資金と運転資金。 - 日本政策金融公庫:創業予定の方のお手続き
計画書・見積書等の準備と融資までの流れ。
監修者・運営者情報

石川 康平
五常コンサルティング株式会社 代表取締役
2024年の問い合わせ・ヒアリング対応300件をもとに、創業融資の支援範囲・料金・制度情報について確認しています。
- 執筆・編集
- 融資のアイラボ編集部
- 監修
- 五常コンサルティング株式会社 代表取締役 石川 康平
- 公開日
- 2026年09月10日
- 最終更新日
- 2026年10月3日
- 制度情報の確認方法
- 日本政策金融公庫、信用保証協会などの公式ページを確認し、申込時は各窓口で最新情報を再確認します。





