宅配寿司では、厨房で調理を終えても業務は終わりません。梱包、保冷、積込み、移動、引渡しまでの時間と温度を管理し、住所や注文内容の誤りに備えます。広い配達区域を設定する前に、実走と試作で条件を確認します。
本例は客席なし、自店で注文を受けて自店の要員が配達する個人店です。月26日を平日等18日と繁忙日8日に分けます。配達代行プラットフォームの手数料や売上回収条件は含めず、利用する場合は別の計画を作ります。
1往復1件。積込みと引渡しを含む
受注枠は製造と配達の小さい方
能力計算の架空例。30分なら食品が安全という基準ではありません。温度・商品・受取条件は別途確認。
配達と製造の受注上限を開く →先に押さえておきたい3つのポイント
件数で計画
一注文に何人前入るかを区別します。
引渡しまで管理
調理後の保冷と時間も確認します。
容器と配達を含める
食材だけを原価にしません。
目次を開く
自店配達・代行・持ち帰りで、費用と受注能力が変わる
担当者が戻るまで次の便は出せない。
手数料・受渡し・事故時の責任を整理。
配達費は減るが厨房の作業は残る。
本例は自店配達のみ。持ち帰り注文を追加する際は、同じ厨房の製造能力から割り当てます。
開業準備の進め方
- 01商品と提供範囲保健所へ工程を相談
- 02配送試験温度・時間・揺れを確認
- 03注文と枠住所・時刻・件数を管理
- 04製造と梱包番号と品目を照合
- 05引渡しと記録不在・遅延・再配達に対応
一注文の内容と、引渡しまでの管理を先に決める
平日等の平均注文5000円、繁忙日6500円という仮定です。一注文に複数人前を含み、人数と件数は同じではありません。本例は商品代と通常区域内の配達を合わせた受取額です。別途配達料、最低注文額、遠距離加算を設定する場合は、注文時の表示と売上計算をそろえます。
平日の数量連動費2500円は食材2100円、容器250円、燃料等150円。繁忙日は食材2850円、容器350円、燃料等200円で3400円です。注文量や距離の違う平均を置いたもので、人件費と車両保守は下の固定費に含めます。同じ燃料や配達人件費を代行手数料と重ねて入れないよう、運営形態を決めてから費用を組みます。
厚生労働省の持ち帰り・宅配に関する案内は、食べるまでの時間が長くなることによる食中毒リスクを示しています。生ものを安易に宅配へ回さず、十分に加熱した商品への絞込みも含め、メニュー・調理・保冷・配送・受取りの工程を保健所へ相談します。本例の数字は、採用する商品と衛生管理を確認した店舗の経営試算で、安全性を保証するものではありません。
保冷箱を用意するだけで、庫内と商品が適切な温度になるとは限りません。季節、積載量、開閉、移動時間を変えて検証し、温度計の使い方と記録、条件を外れたときの提供中止を決めます。受取人がすぐ食べられない場合の案内や不在対応も必要です。再配達を繰り返せる前提で作り置きしません。
開業までの支払と、開業後に残す現金を分ける
借入700万円と自己資金550万円で1250万円を調達し、開業支出750万円、開始現金500万円を置く架空例です。客席の家具費が少なくても、冷蔵・製造・梱包・配送の設備と人員が必要です。
車両は通常の配達と故障時の代替を分けて考え、保険の業務利用と補償範囲を確認します。保冷箱・容器の寸法が車両へ収まるか、寿司が傾かず積めるかを実物で試します。返却容器を採用する場合は回収、洗浄、保管、未返却分を追加し、本例の使い捨て容器費をそのまま使いません。
架空モデル。融資と自己資金が全額そろい、初期支出を払った直後の区分です。残るお金も、家賃・外注費・返済などに使います。
開業費の内訳を開く →以下は個人事業で開業する説明用の架空モデルです。金額は円、消費税がかかる料金・支払は税込総額でそろえています。初期資金12,500,000円から開業支出7,500,000円を払い、5,000,000円を開業時現金とします。相場、推奨借入額、金融機関の承認条件を示す数字ではありません。
返済は100回(100か月)・据置なし・元金均等、年2.4%を月割りする説明上の仮定です。実際の返済日数、手数料、保証料、借入条件で金額は変わります。事業主の生活費と借入元金は損益上の経費にせず、現金の減少として分けています。設備購入と減価償却も二重に支出へ計上しません。
月末欄は、納税用に別管理する金額を差し引いた「利用可能現金」です。納税確保は外部への支払ではありません。6か月内に事業主本人の所得税・住民税・消費税を実際に納付しない仮定で、実際の納付予定がある場合は確保額と支払を照合して差し替えます。税額を示す試算ではなく、個人の社会保険等は生活費側に含めます。
調達は借入7,000,000円、自己資金5,500,000円の仮定です。初期支出に含めた項目を、月々の現金表で再び引きません。
開業費の内訳と見積条件
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 開業までに払う項目 | 仮定額(円) | 見積りの確認条件 |
|---|---|---|
| 物件契約 | 1,100,000 | 厨房と積込み場所 |
| 厨房内装・給排水 | 2,000,000 | 衛生動線 |
| 冷蔵・製造設備 | 2,000,000 | 製造と保管の能力 |
| 車両・保冷・受注機器 | 1,200,000 | 配達2人が同時稼働できる構成 |
| 初回食材・容器等 | 400,000 | 基準在庫 |
| 採用・試作・配送試験 | 500,000 | 営業前の支払 |
| 設置・調整 | 300,000 | 見積範囲を確認 |
| 合計 | 7,500,000 | 残りを開業時の現金とする |
平日等18日と繁忙日8日を、注文件数で積み上げる
平日等は1日12件から22件、繁忙日は20件から40件へ増える仮定です。6か月目は平日396件と繁忙320件、合計716件。売上は198万円と208万円で406万円となります。年末年始などの特別な40件を、根拠なく毎月の繁忙8日に当てはめないようにします。
6か月目の数量連動費は平日99万円と繁忙108万8000円で207万8000円です。原材料・容器等は開業時の基準在庫を維持して使用分を補充し、燃料等と合わせ当月払いとします。魚介の期限や注文の取消による廃棄が増える場合は、件数が減っても同額の仕入支払が残る可能性があります。
電話と自店サイトの注文は同じ台帳へ集約し、重複、訂正、取消を識別します。表のカード60%・現金40%は自店決済の架空契約です。配達代行サービスを追加する際は、手数料と振込時期を契約から設定し、ここで使うカード手数料3%と置き換える範囲を明確にします。
客数・売上・実入金・仕入支払の6か月比較
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 月 | 平日等の注文/日 | 繁忙日の注文/日 | 売上(円) | 実入金(円) | 使った食材等(円) | 仕入等の支払(円) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1か月目 | 12 | 20 | 2,120,000円 | 848,000円 | 1,084,000円 | 1,084,000円 |
| 2か月目 | 14 | 24 | 2,508,000円 | 2,237,040円 | 1,282,800円 | 1,282,800円 |
| 3か月目 | 16 | 28 | 2,896,000円 | 2,618,056円 | 1,481,600円 | 1,481,600円 |
| 4か月目 | 18 | 32 | 3,284,000円 | 2,999,072円 | 1,680,400円 | 1,680,400円 |
| 5か月目 | 20 | 36 | 3,672,000円 | 3,380,088円 | 1,879,200円 | 1,879,200円 |
| 6か月目 | 22 | 40 | 4,060,000円 | 3,761,104円 | 2,078,000円 | 2,078,000円 |
客数は開業からの経過月で置いた仮定です。季節・曜日・天候で置き換える際は、営業日数と単価も同時に確認します。全員が最も高い商品を選ぶ計算にせず、注文記録や試食会の購入結果から平均を作ってください。割引や返金がある場合は、その分を減らした売上と決済額で計算し直します。
厨房の40件と配達の40件を、時刻別に割り当てる
繁忙日は昼と夜に各5時間の配達枠を設け、各20件、合計40件を目標とします。一往復30分、1便1件、配達2人なら各枠の理論上限は2人×300分÷30分=20件です。これは遅延や休憩の余地がない上限なので、交代休憩を枠外に置けるシフトと実走記録を確認し、余裕が取れなければ受注上限を下げます。
注文40件を製造する手作業が1件12分なら延べ480分です。製造2人が各5時間作業できれば延べ600分ですが、仕込み・衛生確認・洗浄は別枠です。製造要員を同じ時刻の配達要員としても数えません。注文が90分に集中する場合は、図の配達6件が先に上限になることがあります。
2人なら90分に理論15件
移動等が延びれば受注を減らす
仕込み・衛生管理・遅延余裕を別に確保したうえで設定。製造15件をそのまま同時配送の上限にしません。
1日全体の配置を開く →作業時間と受注できる量の条件
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 作業・条件 | 架空モデルの能力・時間 | 確認する点 |
|---|---|---|
| 繁忙日の配達 | 2人×各5時間×2枠÷30分=40件 | 余裕ゼロの理論値。実測で下げる |
| 製造の手作業 | 40件×12分=480分 | 2人各5時間で600分の枠 |
| 店主 | 9時間×26日+事務14時間=248時間 | 仕込み・清掃と休憩を分けて配置 |
| 雇用 | 月450時間の予算枠 | 人件費65万円。配達と製造を重複配置しない |
繁忙日の配置例は、配達2人が各10時間、製造補助1人が5時間で雇用25時間、8日で200時間です。平日等は配達2人が各6時間で日12時間、18日で216時間、繁忙日と合わせ416時間です。平日等22件に必要な配達は延べ11時間なので12時間の枠内ですが、時間帯の集中は別確認です。450時間の雇用枠の残り34時間を交代・遅延対応等に充てる想定です。製造の中心は店主が担い、勤務途中の休憩を別に確保します。実際の配達時間で余裕が足りなければ受注を減らします。
毎月の費用と、現金を維持できる売上を確認する
数量に伴って増える食材等と、来店が少なくても発生する家賃・人件費等を分けます。下の比較図は、最終月と同じ販売構成が毎月続き、その月相当のカード代金も安定して回収できる状態です。開業直後の実入金とは区別して読みます。
架空の別比較。カード手数料は売上の60%に3%、円に丸める。初月の利息で比較し、食材の購入量・前払残高は増減しない条件。実際の6か月目の現金増加とは一致しません。
毎月の固定費を開く →毎月の固定費の内訳
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 毎月の項目 | 仮定額(円) | 含める範囲 |
|---|---|---|
| 人件費確保 | 650,000 | 給与・事業主負担等 |
| 家賃 | 110,000 | 厨房等 |
| 光熱費 | 80,000 | 冷蔵と製造 |
| 販促 | 40,000 | 自店受注の告知 |
| 車両保守・保険 | 40,000 | 燃料は数量連動費 |
| 通信・会計 | 30,000 | 受注と決済 |
| 清掃・衛生 | 50,000 | 洗浄と廃棄物等 |
| 合計 | 1,000,000 | 数量連動費・返済・生活費・納税確保は別 |
雇用予算は給与・事業主負担の保険料等を合わせた確保額です。給与振込、源泉税・社会保険料の納付に分かれる分も、自由に使える現金へ戻しません。納付時に同じ額を再度引くと二重計上になります。採用単価、労働時間、休憩、時間外割増、最低賃金、保険の適用は雇用条件に合わせて見積もり直します。生活費欄は事業主本人分で、従業員の給与とは別です。
配達区域の拡大は、注文が増える金額だけで判断しません。往復30分が45分に延びれば、2人の90分枠は理論6件から4件に減ります。遠方1件を受けることで近隣の複数件を断る場合もあり、受注枠と平均単価、燃料、人件費を同時に計算し直します。
請求額と実入金を、支払月に合わせて追う
支払方法は現金40%、カード60%とし、カード代金は翌月に手数料3%を引いて一括入金される架空契約です。現金売上と前月カードの手取りを合算して円単位に丸めます。初月は前月売上がないためカード入金はゼロです。実際には売上締日、休日、取消、売上保留などを契約書から差し替えます。
表の実入金はすでにカード手数料を引いた金額です。同じ手数料を事業支払からもう一度引きません。一方、利益を別に計算するときには、その月の売上に対応する手数料と食材の使用額を照合します。仕入のまとめ買いや前払いがある場合、支払額をそのまま当月の食材原価にしないよう注意します。
- 開業前設備と初回在庫を払い、残る現金を確認
- 営業月食材を仕入れ、現金売上40%を回収
- 翌月前月カード売上60%から3%を引いて入金
現金とカードの回収時点を分けた架空例。納税用・給与等の未払分は利用可能現金から除外。
支払月別の残高を開く →架空モデル。開始時500万円。事業支払・人件費確保・元金・利息・生活費・納税用の確保後。最少は263万8,208円です。棒は共通の基準500万円で比較。納税用の別管理額は含めません。
支払月別の残高を開く →6か月の利用可能現金を確認する
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 月 | 実入金 | 仕入等支払+固定費・人件費確保 | 元金/利息 | 生活費/納税確保 | 月末の利用可能現金 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1か月目 | 848,000 | 2,084,000 | 70,000/14,000 | 250,000/50,000 | 3,380,000 |
| 2か月目 | 2,237,040 | 2,282,800 | 70,000/13,860 | 250,000/50,000 | 2,950,380 |
| 3か月目 | 2,618,056 | 2,481,600 | 70,000/13,720 | 250,000/50,000 | 2,703,116 |
| 4か月目 | 2,999,072 | 2,680,400 | 70,000/13,580 | 250,000/50,000 | 2,638,208 |
| 5か月目 | 3,380,088 | 2,879,200 | 70,000/13,440 | 250,000/50,000 | 2,755,656 |
| 6か月目 | 3,761,104 | 3,078,000 | 70,000/13,300 | 250,000/50,000 | 3,055,460 |
最も少ない月末現金は2,638,208円です。納税等のため別管理するお金を除いた残高で、通帳残高とは一致しない場合があります。月末表だけでは月中の不足は分かりません。家賃、仕入、外注費の支払日と入金日を日付順に並べて確認します。
6か月目のカード売上から手数料を引いた2,362,920円は7か月目の入金予定です。6か月末の表へ繰り上げて入れません。7か月目も家賃・人件費・返済等が続くため、未回収額をそのまま利益や自由資金とせず、次の月の支出と合わせます。
注文減・入金延期・誤配送の追加費を別々に試す
以下の3例は、同じ基準計画から一つずつ条件を変えています。売上が下がる例では、その月の現金回収と翌月のカード入金、変更可能な仕入を合わせて見直します。すでに発注済みで取り消せない原料は、客数が減っただけで支払を取り消しません。
各行は「基準 → 変更後」。増減額と棒を同じ基準で比較します。
5か月目だけ平日注文が1日2件減る
6か月の最少:4か月目 263万8,208円
5か月目のカード入金10万円が翌月へ
6か月の最少:4か月目 263万8,208円
5か月目だけ誤配送等の再製造・再配達費9万円
6か月の最少:4か月目 263万8,208円
各例は基準から独立した変更で、重ね合わせません。棒の全幅は増減10万円。生活費・返済・別管理の条件は基準と同じ。
変更後6か月の残高を開く →5か月目だけ平日注文が1日2件減る:5か月目だけ平日等の注文が1日2件、18日で36件減り、6か月目は基準へ戻ります。売上18万円と変更可能な数量連動費9万円を減らす条件です。5か月目は現金回収の減少7万2000円より支払減9万円が大きく、残高が1万8000円増えますが、翌月のカード入金減で6か月末は基準を下回ります。発注済みで廃棄になる魚介があれば、その節約はできません。 この条件では5か月末2,773,656円、6か月末2,968,700円です。
5か月目のカード入金10万円が翌月へ:5か月目のカード手取り10万円を6か月目へ延期する例です。注文と製造・配達は基準どおりです。 この条件では5か月末2,655,656円、6か月末3,055,460円です。
5か月目だけ誤配送等の再製造・再配達費9万円:5か月目だけ誤配送等により再製造・再配達へ9万円を追加支払する例です。元の売上は維持し、追加料金は受け取りません。返金や営業停止が生じる場合は、その減収も別に入れます。6か月目は基準へ戻る条件です。 この条件では5か月末2,665,656円、6か月末2,965,460円です。
各変更例の入金差・支払差と6か月残高
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 変更例/月 | 入金の増減(円) | 支払・確保の増減(円) | 変更後残高(円) |
|---|---|---|---|
| 5か月目だけ平日注文が1日2件減る/1か月目 | 0 | 0 | 3,380,000 |
| 5か月目だけ平日注文が1日2件減る/2か月目 | 0 | 0 | 2,950,380 |
| 5か月目だけ平日注文が1日2件減る/3か月目 | 0 | 0 | 2,703,116 |
| 5か月目だけ平日注文が1日2件減る/4か月目 | 0 | 0 | 2,638,208 |
| 5か月目だけ平日注文が1日2件減る/5か月目 | -72,000 | -90,000 | 2,773,656 |
| 5か月目だけ平日注文が1日2件減る/6か月目 | -104,760 | 0 | 2,968,700 |
| 5か月目のカード入金10万円が翌月へ/1か月目 | 0 | 0 | 3,380,000 |
| 5か月目のカード入金10万円が翌月へ/2か月目 | 0 | 0 | 2,950,380 |
| 5か月目のカード入金10万円が翌月へ/3か月目 | 0 | 0 | 2,703,116 |
| 5か月目のカード入金10万円が翌月へ/4か月目 | 0 | 0 | 2,638,208 |
| 5か月目のカード入金10万円が翌月へ/5か月目 | -100,000 | 0 | 2,655,656 |
| 5か月目のカード入金10万円が翌月へ/6か月目 | 100,000 | 0 | 3,055,460 |
| 5か月目だけ誤配送等の再製造・再配達費9万円/1か月目 | 0 | 0 | 3,380,000 |
| 5か月目だけ誤配送等の再製造・再配達費9万円/2か月目 | 0 | 0 | 2,950,380 |
| 5か月目だけ誤配送等の再製造・再配達費9万円/3か月目 | 0 | 0 | 2,703,116 |
| 5か月目だけ誤配送等の再製造・再配達費9万円/4か月目 | 0 | 0 | 2,638,208 |
| 5か月目だけ誤配送等の再製造・再配達費9万円/5か月目 | 0 | 90,000 | 2,665,656 |
| 5か月目だけ誤配送等の再製造・再配達費9万円/6か月目 | 0 | 0 | 2,965,460 |
実際に複数の変化が重なる場合は一つの表へ合算します。修理費だけの例に休業を伴うなら、その営業日の売上と仕入・廃棄も修正します。月末残高が正でも、月初に家賃や大口仕入が集中すると不足する場合があるため、支払日単位の表を最後に作ります。
物件契約とメニュー確定の前に、営業条件を確認する
愛知県の食品営業許可案内を確認し、出店地を担当する保健所へ図面と提供内容を示します。名古屋市等の市が担当する地域は窓口が異なります。調理場の広さだけで判断せず、手洗い、給排水、冷蔵保管、洗浄、便所等の条件と食品衛生責任者を確認し、必要な許可を得てから営業します。既存店舗の設備や前の営業者の許可を、そのまま自分の営業許可と扱いません。
厚生労働省のHACCPの考え方を取り入れた衛生管理の案内から、自店の調理工程に合う手引書を選び、衛生管理計画・実施記録・振返りを運営へ組み込みます。図解の所要時間や架空の廃棄率は衛生基準ではありません。冷却、加熱、保管、提供の管理条件は食材と設備に合わせて確認します。
生食用魚介の取扱いでは、寄生虫や細菌等に応じた管理を仕入段階から確認します。厚生労働省のアニサキス情報も参照し、酢や塩での調味を予防処理と扱いません。目視だけで全てのリスクを除けると説明せず、商品に応じた処理と配送可否を専門窓口へ相談します。
米飯類については農林水産省の米トレーサビリティ法の案内を参照し、対象の取引記録と産地情報の伝達を確認します。容器入り商品の表示、アレルギー情報、消費期限や保管方法は、製造・販売の形態に応じて保健所等へ確認します。電話注文でも、原材料が分からないままアレルギー対応可能と答えません。
愛知県の配達区域は、距離より実走時間で決める
豊橋などで配達区域を検討するときは、地図上の半径だけで決めず、橋、踏切、一方通行、時間帯の混雑、集合住宅での受渡し時間を確認します。駅の近くなら短時間で配れるとは限りません。配送試験は営業予定の曜日と時間を変えて行います。
駐車・積込み場所は道路規制と物件条件を確認し、歩行者の動線をふさがない運用にします。配達時の電話連絡、建物名、部屋番号、不在時の対応を受注時に確認し、個人情報を必要な担当だけが扱える台帳にまとめます。雨天に遅れが出る場合、無理な運転で時間を取り戻す計画にしません。

豊橋駅東口の歩行者デッキの実景。車両の進入・駐停車場所を示す写真ではありません。配送経路と建物の受渡し条件を現地調査します。
実景:豊橋市・豊橋駅東口の歩行者デッキ/2016年3月21日撮影/663highland。原典・CC BY 2.5。縮小・WebP変換。撮影時の記録で、現在の店舗・交通規制・営業可否を示すものではありません。
創業融資の相談資料を、取引と支払の証拠でそろえる
商品ごとの工程、保冷と実走試験、時刻別受注枠、製造・配達の配置、車両と容器の見積りを添付します。誤配送・不在・再製造の記録様式と追加費、注文台帳と決済明細の照合方法も用意します。
料理の経験と役割分担、対象客、メニュー、価格、食材の仕入条件、物件図面、工事・厨房の見積りをまとめます。見積りは本体価格だけでなく、搬入、設置、配管、試運転、撤去、保守の含まれる範囲を確認し、融資送金前に必要な手付金等を自己資金の表へ載せます。
売上の根拠には、席数だけでなく時間帯別の注文数、試営業で測った提供能力、予約と来店実績、周辺調査を使います。候補物件の人通りを、そのまま来店人数に置き換えません。初月から生活費と返済を含めて現金を追い、最低残高と追加支出への対応を説明できるようにします。
未確定の契約・見積りは確定分と分け、日付と有効期限を付けます。金融機関に相談する前に、融資の送金まで待てる支払と先に期限が来る支払を分けておくと、必要な自己資金を確認できます。借入が希望どおりにならない場合に延期できる設備と、縮小すると売上能力も下がる設備を区別してください。
融資の相談では、設備の必要性と回収までの資金を示す
日本政策金融公庫の新規開業・スタートアップ支援資金は、事業に必要な設備資金・運転資金を案内しています。記事の試算額がそのまま対象額や借入可能額になるわけではありません。希望額を決めるときは、見積書、自己資金の経緯、受注・売上の根拠、開業後の支払予定を照合します。
公庫の創業予定者向け手続き案内では、創業計画書や設備資金の見積書などの準備書類が示されています。事業形態や申込内容に応じた必要書類を確認し、審査・契約・送金より前に支払期限が来る項目を相談時に伝えてください。融資のアイラボへの支援依頼が融資の申込要件になるものではなく、金融機関へ直接相談する方法もあります。
生活衛生関係の制度に該当する営業を営む場合は、申込制度と設備資金の金額に応じた書類も確認します。具体的な営業内容を公庫へ示し、利用する制度と必要な書類を確認してください。公庫の手続き案内には、都道府県知事の推せん書や生活衛生同業組合の証明書が示されています。必要となる条件や窓口を公庫へ相談し、一般的な創業計画書と見積書だけで準備が終わるとは考えないようにします。
事業主の生活費や納税準備は、事業の設備費・運転資金の申込使途と分けて管理します。現金表に生活費が載っていることを理由に、その全額を事業融資で賄えるとは判断しません。実際の利用条件、対象費用、返済方法は、申込先へ事業計画を示して確認します。
相談前の状況を整理する3つの想定例
以下は説明用の架空の相談例です。実在するお客様の実績や融資結果を表すものではありません。
厨房では作れるが配達が間に合わない
90分に製造15件の理論能力があっても、配達2人では6件の上限になる架空例。
注文増でも配達費が増えすぎた
往復45分になる区域で、90分の配達上限が4件へ下がる想定例。
受取先を間違えて再製造した
追加費9万円だけでなく返金の有無を確かめ、元の売上と区別する想定例。
創業融資サポートを利用したお客様の声
支援の進み方や相談時の状況を知るには、実際のお客様インタビューが参考になります。承認率などの集計数字ではなく、ご本人の体験を確認できる事例をご案内します。






融資のアイラボの料金と支援範囲
着手金0円・成功報酬5%+税
報酬は融資が実行され、着金したときに発生します。融資が実行されなかった場合、サポート報酬はかかりません。
契約前に、成功報酬の計算対象、消費税、支援期間、追加費用の有無、解約条件を確認します。支援を利用しても融資は保証されず、最終的な可否と条件は金融機関等が決定します。
宅配寿司の開業・創業融資でよくある質問
メニューや設備・出店条件によって計画が変わります。具体的な契約書・見積書を手元に置き、自分の条件と照らし合わせてください。
1日40件は40人前ですか。
違います。一注文は複数人前を含む平均で、件数と人数を分けます。
30分で配れば安全ですか。
安全基準ではありません。商品、調理、保冷、受取条件に応じ管理を確認します。
配達代行の手数料も含みますか。
本例は自店配達です。利用する場合は契約手数料と回収条件を別に設定します。
容器代はどこに入っていますか。
平日等250円、繁忙日350円を一注文の数量連動費に含む仮定です。
返却容器でも同じ計算ですか。
回収・洗浄・保管・未返却を追加します。本例は使い捨て容器です。
450時間の雇用枠は何に使いますか。
配達と繁忙日の製造補助に416時間、残り34時間を交代・遅延対応等に充てる仮定です。実測で不足するなら受注を減らします。
融資で何を根拠にしますか。
注文単価、実走と製造時間、衛生工程、受注枠、人員、支払予定を示します。
確認した公式資料
確認日:2026年9月11日。業務の整理にはJ-Net21を参照し、数値例と資金計画は編集部が独自に作成しています。古い資料の費用例を現在の相場として使用していません。
- J-Net21:宅配寿司
業態と業務の構成を参照。過去の費用・市場統計・手続きを現在の条件として転用していません。 - 愛知県:食品営業許可
営業許可と担当窓口を確認。 - 厚生労働省:HACCPの考え方を取り入れた衛生管理
業態別手引書と衛生管理の実施・記録を確認。 - 消費者庁:外食・中食での食物アレルギー
原材料情報と意図しない混入を含む情報提供の確認先。 - 厚生労働省:テイクアウト・宅配の衛生管理
食べるまでの時間と食中毒リスク、取扱可能な量・メニューを確認。 - 厚生労働省:アニサキスによる食中毒
魚介の寄生虫対策。調味を予防処理としない。 - 農林水産省:米トレーサビリティ法
取引記録と産地情報伝達の確認先。 - 日本政策金融公庫:新規開業・スタートアップ支援資金
事業に必要な設備資金・運転資金と、事業計画の確認・審査に関する案内。 - 日本政策金融公庫:創業予定の方のお手続き
創業計画書・設備見積書等の申込準備と、面談から契約・送金までの流れ。
この記事の監修者・運営者情報

石川 康平
五常コンサルティング株式会社 代表取締役
2024年の問い合わせ・ヒアリング対応300件をもとに、創業融資の支援範囲・料金・制度情報について確認しています。
- 執筆・編集
- 融資のアイラボ編集部
- 監修
- 五常コンサルティング株式会社 代表取締役 石川 康平
- 公開日
- 2026年9月11日
- 最終更新日
- 2026年9月11日
- 制度情報の確認方法
- 日本政策金融公庫、信用保証協会などの公式ページを確認し、申込時は各窓口で最新情報を再確認します。
※冒頭の仕事・人物画像はAIで生成した架空のイメージで、実在のスタッフや施設ではありません。地域写真には撮影地・撮影日・出典を表示しています。「お客様の声」と監修者の写真は、実際のお客様・監修者の写真です。
