日本政策金融公庫の国民生活事業向け案内では、返済方法として元金均等返済のほか、元利均等返済やステップ返済も利用できると案内しています。実際に選べる方式や条件は融資制度・審査・契約によるため、申込先へ確認します。
元金均等返済は、元金部分を原則一定額ずつ返すため、返済開始時は残高が大きく利息も大きくなりやすく、毎回の支払総額は徐々に減るのが基本です。元利均等返済は元金と利息を合わせた支払額を平準化しやすい一方、各回の元金・利息内訳は変わります。
『元利均等なら総支払が必ず多い』と単純化せず、同じ借入額・金利・期間・返済日・据置条件で比較します。端数、日割り利息、初回・最終回、金利変更、追加返済等により概算と正式予定表がずれることがあります。
事業者が管理すべきなのは月々の支払額だけではありません。会計上は元金返済と利息を分け、資金繰りでは両方を出金として扱い、借入残高は返済予定表・金融機関残高と照合します。

返済方式の名前だけで選び、初回返済額・総利息・残高の減り方を比較していない
- 月額平均返済額だけを見て初回・据置終了後・最終回を確認していない
- 内訳口座引落全額を元金として処理し借入残高が合わない
- 比較借入額・金利・期間が異なる二案を返済方式の差だと思っている
この記事の結論
- 同じ条件で比較する
借入額、金利、期間、据置、返済日を揃えます。 - 三つの時点を見る
初回、平常月、最終回の元金・利息・支払額を確認します。 - 正式予定表で管理する
概算を契約後の返済予定表へ差し替えます。
元金均等・元利均等返済の比較の不足を無料相談で整理する
資料がすべて揃っていなくても相談できます。現在ある通帳、会計データ、融資資料から、どこを先に整えるべきかを確認します。
元金均等・元利均等返済の比較で想定される相談内容
以下は実績・成功事例ではなく、相談時に整理対象となりやすい状況を示した想定ケースです。融資条件、契約、会計処理、保存期間は各社で異なるため、自社資料と最新の公的情報で確認してください。
元金均等と元利均等の二案を提示され、初回・平常月・最終回と総利息を同条件で比較したい
据置終了後に返済額が増えるため、税金・仕入・給与を含む最低現金残高を確認したい
口座引落の全額を元金として記帳して借入残高が合わず、返済予定表から元金と利息を分けたい
返済方式を比較する5工程
条件統一、方式別試算、時点比較、資金繰り、正式表更新の順です。
- 01条件統一額・金利・期間・据置
- 02方式別試算元金・利息・合計・残高
- 03三時点確認初回・平常・最終
- 04慎重案反映売上遅れ・金利変動
- 05正式表へ更新契約後・変更後に照合
返済方式は総額・当初負担・残高推移・資金余力で判断
最少利息だけを目的にしません。
同条件で比較
ピーク負担を確認
慎重売上で判定
確認式返済方式の適合度=総支払の妥当性+各月の返済余力+残高管理の明確さ
数値は事業計画へ入れる項目を示したものです。単価・基準・審査結果を保証するものではなく、最新条件を各窓口へ確認してください。
返済方式を総利息だけで決めず、創業期の現金負担と残高の減り方を比較する
同じ条件でなければ方式差を比較できない
借入額、金利、期間、据置が違う案を並べると、返済方式以外の差が混ざります。まず条件を揃え、次に実際の提示案を比較します。
元利均等でも毎回必ず完全同額とは限らない
初回・最終回、日割り、端数、金利変更などで支払額が異なる場合があります。『一定』という一般説明だけで資金繰りを作らず、正式予定表を転記します。
会計残高は元金部分で減らす
口座引落の合計から利息等を分け、元金返済額で借入残高を更新します。金融機関の残高証明・返済予定表と定期的に照合し、差額は原因を確認します。
元金均等返済と元利均等返済の仕組みを分ける
制度名・借入人・条件を原本で確認
融資額、期間、利率、返済方法、保証、手数料、効力発生日を一つの確認表へ転記します。
総支払と資金余力を同じ基準で比較
月々返済だけでなく、利息、保証料、事務費用、手元資金、更新条件を並べます。
決定前に窓口と専門家へ照会
制度の対象、審査、契約、税務の不明点を質問化し、回答日と担当窓口を記録します。
比較時は、借入額、実行日、返済回数、返済日、金利、固定・変動、据置期間、利息支払、元金均等・元利均等等の方式、初回返済額、平常月額、最終回額、総利息、繰上返済条件を同じ表へ記録します。概算は条件確定後の返済予定表へ差し替えます
会計処理、税務申告、帳簿書類の保存、融資判断は事業形態や取引内容で異なります。制度の最新情報を公的機関で確認し、個別の税務判断は税理士等の有資格者へ相談してください。
同じ借入額・金利・期間で返済額と総利息を比較する
元金一定・支払総額は変動
- 毎回の元金を原則一定に配分
- 残高減少に伴い利息も減少
- 当初の支払総額が大きくなりやすい
- 借入残高の減り方を把握しやすい
元利合計一定・内訳は変動
- 元金と利息の合計を原則一定化
- 当初は利息割合が相対的に大きい
- 月次固定費として見通しを立てやすい
- 元金内訳は予定表で確認が必要
一般的な特徴であり、実際の返済額は契約条件で決まります。金利、日数、端数、据置、ボーナス返済、段階返済、変動金利等がある場合は単純な比較式を使わず、金融機関の正式試算を確認します。

平均月額ではなく、初回・据置終了後・平常月・最終回を資金繰りへ置く
返済表の先頭と末尾だけでなく、据置終了直後、金利見直し月、税金や賞与と重なる月を確認します。返済額が同じでも他の支払との組合せで最低残高は変わります。
初回返済・据置終了後・最終回・金利変更を確認する
| 項目 | 計算・確認方法 | 根拠資料 |
|---|---|---|
| 元金均等 | 元金一定+残高に応じた利息 | 支払総額は減少傾向 |
| 元利均等 | 元金+利息の合計を一定化 | 元金・利息内訳は変化 |
| 初回・最終 | 日数・端数等で差が出る場合 | 正式予定表で確認 |
| 管理 | 元金・利息・残高を分ける | 会計と資金繰りを照合 |
方式比較の試算表には、各回の返済日、元金、利息、合計、返済後残高を並べます。総利息だけでなく、創業直後の残高が最も厳しい時期に支払えるかを確認します。
返済予定表を会計・借入台帳・資金繰りへ反映する
額・金利・期間・据置
元金・利息・合計・残高
初回・平常・最終
売上遅れ・金利変動
契約後・変更後に照合
資金繰り表には返済合計額を出金日に置き、内訳として元金と利息を保持します。元金返済は損益上の費用と同じではないため、利益だけで返済余力を判断しません。
元金均等の当初負担、元利均等の残高推移、据置終了後の増額、変動金利の見直しを反映し、売上が計画を下回る場合の最低現金残高を比較します。税金、仕入、給与と重なる月も確認します。
制度、許認可、手続、融資条件は変更される場合があります。申込時は公的機関の最新情報と金融機関の案内を確認してください。
返済方式の相談で用意したい条件資料
金融機関の条件提示、返済試算、金銭消費貸借契約、返済予定表、金利見直し案内、引落口座、既存借入一覧、12か月資金繰りを用意します。
本記事は融資制度、信用保証、契約、返済管理に関する一般情報です。融資・保証の可否や条件を保証するものではありません。正式条件は金融機関・信用保証協会の提示資料を優先し、個別の法務・税務判断は弁護士、税理士等へ確認してください。
創業融資サポートを利用したお客様の声
支援の進み方や相談時の状況を知るには、実際のお客様インタビューが参考になります。承認率などの集計数字ではなく、ご本人の体験を確認できる事例をご案内します。






融資のアイラボの料金と支援範囲
着手金0円・成功報酬5%+税
報酬は融資が実行され、着金したときに発生します。融資が実行されなかった場合、サポート報酬はかかりません。
契約前に、成功報酬の計算対象、消費税、支援期間、追加費用の有無、解約条件を確認します。支援を利用しても融資は保証されず、最終的な可否と条件は金融機関等が決定します。
よくある質問
申込み方法や必要書類は制度・窓口・事業内容によって異なります。個別条件は必ず担当窓口へご確認ください。
元金均等返済とは何ですか?
毎回返す元金を原則一定とし、残高に応じた利息を加える方式です。実際の計算は契約・返済予定表を確認します。
元利均等返済とは何ですか?
元金と利息を合わせた毎回の支払額を原則一定にする方式です。各回の元金・利息内訳は変わります。
どちらが総利息を抑えられますか?
一般に同条件なら残高が早く減る方式で利息が抑えられる傾向がありますが、金利・期間・日数等を揃え正式試算で確認します。
元利均等なら毎月まったく同じですか?
初回・最終回、端数、日割り、金利変更等で異なる場合があります。正式予定表を確認します。
据置期間中は支払いゼロですか?
元金据置でも利息を支払う場合があります。何が据え置かれるか、初回・終了後の返済額を契約で確認します。
会計では引落全額を借入金返済にしますか?
通常は元金と利息等を分けます。個別の会計処理は税理士等へ確認し、残高を返済予定表と照合します。
どちらを選べばよいですか?
当初負担、総利息、残高推移、売上の安定性、返済後の現金余力を比較し、金融機関へ相談します。
この記事の監修者・運営者情報

- 執筆・編集
- 融資のアイラボ編集部
- 監修
- 五常コンサルティング株式会社 代表取締役 石川 康平
- 公開日
- 2026年8月10日
- 最終更新日
- 2026年8月10日
- 制度情報の確認方法
- 日本政策金融公庫、信用保証協会などの公式ページを確認し、申込時は各窓口で最新情報を再確認します。
※記事内の相談場面を表現した写真は、内容を分かりやすく伝えるために作成したAI生成のイメージです。「お客様の声」に掲載しているお客様と監修者の写真は、実際のお客様・監修者の写真です。
確認した公式情報
制度内容や申込方法は改定される場合があります。申込時には各公式ページと窓口で最新情報をご確認ください。PDFは容量が大きい場合があるため、スマートフォンでは通信環境にもご注意ください。
- 日本政策金融公庫「国民生活事業をはじめてご利用の方へ」
- 日本政策金融公庫「国民生活事業用電子契約サービス ご契約内容のご案内の見方」(PDF・容量が大きい場合があります)
- 日本政策金融公庫「創業の手引」(PDF・容量が大きい場合があります)
- 国税庁「記帳や帳簿等保存・青色申告」
- あいち産業振興機構「愛知県よろず支援拠点」
制度情報確認日:2026年8月10日
元金均等・元利均等返済の比較を次回融資まで逆算して整理する
二つの返済方式を同条件で試算し、初回・据置後・最終回の資金余力を整理します。相談時点で契約する必要はなく、現在ある資料と社内の運用から確認できます。
資料が完成していなくても、相談した時点で契約する必要もありません。
※融資の可否、金額、利率、返済期間、担保・保証人などの条件は、各金融機関・信用保証協会の審査により決定されます。融資のアイラボは金融機関ではなく、融資の実行を保証するものではありません。
※本記事は2026年8月10日時点の公表情報をもとに作成しています。制度内容は変更される場合がありますので、申込時には必ず各公式窓口で最新情報をご確認ください。
