売掛金と資金繰り
入金までの残高を確認

売掛金は、商品・サービスを提供した後に受け取る予定のお金です。振り込まれるまでは支払に使えません。入金日と支払日を並べ、口座に残る額を確かめましょう。

倉庫で納品書類を確認する架空の卸売業の開業者(AI生成)

仕事・準備の場面はAI生成のイメージです

納品しただけで終えず、入金まで記録をつなぐ

売上から、口座への入金まで

検収とは、納品内容を相手が確認することです。完了の条件と記録を、契約時に決めます。

  1. 01
    契約・受注

    金額、締日、支払日、検収条件を決める。

  2. 02
    納品・検収

    相手が受け取った記録と、検収の完了を確認。

  3. 03
    請求

    請求書を届け、金額・振込先・入金予定日を照合。

  4. 04
    入金確認

    通帳と請求番号を突き合わせ、未入金を一覧に残す。

締日・検収・請求書到着によって支払日が変わる契約もあります。納品額、請求額、入金額を同じ残高へ重ねて足しません。

請求・回収一覧に必要な項目を見る
必須列記録内容更新責任
取引・証拠契約、納品、検収、請求番号営業・現場
金額・期限請求額、支払期限、滞留日数経理
状態未請求、期限内、延滞、争い経理・責任者
連絡履歴日時、相手、回答、証拠担当者
次の行動担当、期限、再連絡・相談責任者
資金繰り反映確定・予定・未確定経営者

会計上の売掛金・未収入金等の区分だけでなく、回収実務に必要な状態を付けます。請求前、期限内、1~30日延滞、31~60日、61日以上、争い・相殺確認中を分け、入金予定日は相手の回答と証拠に応じて確度を付けます。

補足:契約・納品・検収・請求・入金を別々に管理する
契約

回収条件を確認

締め、支払、検収、請求方法を残します。

確度

入金予定を分類

確定、予定、未確定を同じ残高にしません。

対応

案件原価をひも付け

外注・材料・工数・経費の支払日を置きます。

契約書、発注書、納品・検収、請求、入金条件は取引先・案件で異なります。予定日を一律に決めず、取引先との合意と最新の進捗を確認してください

会計処理、税務申告、帳簿書類の保存、融資判断は事業形態や取引内容で異なります。制度の最新情報を公的機関で確認し、個別の税務判断は税理士等の有資格者へ相談してください。

未回収800万円のうち、期日を過ぎた分は400万円の例

架空例|期日前と、期日超過を分ける
まだ入金期日前400万円

遅延ではないが、現在の現金でもない。

期日から1〜30日超過220万円
31〜60日超過120万円
61日以上超過60万円

期日超過は220+120+60=400万円(全体の50%)

経過日数だけで回収不能とは決めません。請求の未達、検収、金額争いなど原因と入金予定を確認します。保証・融資の対象になるかも別の審査です。

入金期日からの経過日数別の表を見る

すべての日数区分で、相手の回答・遅れの原因・証拠を確認します。確認できた予定日と金額を基本計画へ入れ、未確定分は除いた場合と入金された場合を分けて試算します。日数だけで入金予定から外す判断はしません。

架空区分残高当週の行動資金繰り
期限内400万円請求・受領を確認確認済みの入金予定は計上/未確定分は別試算
1~30日延滞220万円担当・経理へ確認確認済みの入金予定は計上/未確定分は別試算
31~60日延滞120万円責任者・原因確認確認済みの入金予定は計上/未確定分は別試算
61日以上60万円専門家相談を検討確認済みの入金予定は計上/未確定分は別試算
合計800万円毎週更新残高と入金を分離

未回収800万円のうち期限超過は400万円(220+120+60万円)です。期限内400万円を延滞額へ含めません。長期滞留だから直ちに回収不能、期限内だから確実とは限りません。検収未了、請求先違い、内容相違、資金難など原因を記録し、契約・証拠・関係性に応じて個別対応します。

補足:案件別の入金予定を確定・予定・未確定へ分ける
回収側で確認する項目

案件別の売掛管理

  • 契約・発注・納品・検収日
  • 請求日・締め日・支払期限
  • 請求額・消費税・相殺等
  • 入金確度・遅延・連絡履歴
入金前に支払う項目

毎月先行する支出

  • 材料・仕入・外注費
  • 給与・社会保険・交通費
  • 税金・借入返済
  • 追加受注に必要な先行資金

受注残高と売掛金、請求済みと未請求を分けます。すべて予定どおり入る基準ケースだけでなく、主要案件が30日遅れる慎重ケースも作ります。

7週目から、残したい150万円を下回る例

架空例|週末残高の推移(未確定入金180万円は除外)
縦線=残したい150万円/横軸は0〜300万円
1週
270万円
2週
250万円
3週
225万円
4週
210万円
5週
180万円
6週
165万円
7週
125万円
8週
125万円
9週
90万円
10週
90万円
11週
80万円
12週
70万円
13週
70万円

13週目の残高70万円。目安150万円には80万円届かない。

開始300+確認済み入金予定200−支払430=70万円。予定どおり入金される仮定で、実残高とは区別します。未確定180万円を全額受け取れれば250万円ですが、現在残高へ先に足しません。

各週の開始残高・入金予定・支払の全13行を見る
架空例・単位:万円。差額=週末残高-残したい最低残高。▲は残したい最低残高に対する不足。
週週初残高確認済み入金予定支出週末残高残したい最低残高差額
第1週300030270150120
第2週2702040250150100
第3週25002522515075
第4週225304521015060
第5週21003018015030
第6週180203516515015
第7週165040125150▲25
第8週1253030125150▲25
第9週12503590150▲60
第10週90303090150▲60
第11週90203080150▲70
第12週80203070150▲80
第13週70303070150▲80

次は年齢表・回収日数の例とは別の、13週間の入出金を示す架空例です。期首現金300万円、入金回答と日付が確認できた200万円、給与・仕入・返済等の支出430万円を週ごとに配置します。未確定の未収金180万円は、基準の入金200万円へ含めません。

第7週に初めて残したい最低残高を下回り、その週の不足は25万円です。第12・13週の残高は70万円で、残したい最低残高150万円に対して最大80万円不足します。80万円は現金残高がマイナスになる額ではなく、社内で守りたい水準との差です。残したい最低残高150万円も実際の支払ではないため、入出金欄へ支出として二重計上しません。

未確定180万円がすべて入金された場合の最終週残高は250万円で、残したい150万円を100万円上回ります。入金されない基準案は残高70万円で、目安との差が80万円です。期末合計だけでなく、第7週の支払前に回収確認、支払条件の合意、利用可能な既存枠・調達候補を確認します。新規融資は申込みだけで確認済み入金予定にしません。週内で支払が入金に先行する場合は日別へ細分化します。

毎週、通帳の実績で前週を締め、未入金を自動で翌週へ送らず理由と次の回答期限を記録します。翌週の期首を前週末へつなぎ、一週先を追加して常に13週を見通します。保証付き融資は回収の代行ではありません。愛知県信用保証協会の流動資産担保融資保証は売掛債権や在庫を担保とする制度で、取扱金融機関・保証協会の審査や担保要件を別途確認します。

表の「確認済み入金予定」は相手の回答等で確認した将来予定であり、既に口座へ入った現金や入金保証を意味しません。期日ごとの実入金で更新します。残したい150万円を差し引いた値は管理上の差額で、週末口座残高とは別です。

補足:入金遅延と受注増加の慎重ケースを試算する

13週または月次表に、案件別入金と外注・材料・給与・返済を置きます。入金予定は確定、予定、未確定で色分けし、未確定を全額使える残高へ含めません。

主要案件が30日・60日遅れた場合、受注が増えて先行支払が増えた場合を試算します。残高下限を割る前に、契約上可能な着手金・分割請求の検討、回収工程の短縮、発注調整、金融機関への早期相談を行います。

制度、許認可、手続、融資条件は変更される場合があります。申込時は公的機関の最新情報と金融機関の案内を確認してください。

回収日数45.6日は、会社全体の概算指標

別の架空例|年間の同じ期間・基準で計算
  1. 01
    平均売掛金は900万円

    期首800万円と期末1,000万円の平均。

  2. 02
    年間掛売上7,200万円で割る

    900 ÷ 7,200 × 365日 = 45.625日。小数1桁で45.6日。

  3. 03
    前年36.5日と比べる

    約9.1日長い。個別の請求先で遅れの原因を調べる。

現金売上を含めず、税込・税抜の基準もそろえます。期首・期末だけの平均は季節変動を捉えにくい概算です。45.6日後の入金を約束する数字ではありません。

平均売掛金と年間掛売上の計算表を見る
架空項目数値計算・用途
期首売掛金800万円平均残高900万円
期末売掛金1,000万円
年間掛売上7,200万円現金売上を除く例
回収日数45.6日900÷7,200×365
前期36.5日約9.1日悪化を調査

回収日数は傾向を見る指標で、個々の期限超過を隠すことがあります。月末集中、季節性、前受、工事進行、相殺等を確認し、得意先別の滞留表と併用します。

補足:外注費・仕入・給与・税金・返済を回収前に置く
項目計算・確認方法根拠資料
受注契約・発注が成立金額・範囲・条件
納品・検収請求条件を満たす工程完了証拠・差戻し
請求請求書発行・受領確認締め・期限・相殺
入金口座で回収確認差額・遅延・次対応

工程が止まった案件は、次に必要な行動、担当、期限を記録します。売掛一覧の残高だけでなく、止まっている理由を確認します。

遅れの原因に合う対応を選ぶ

未入金の原因から、次の行動を決める
請求書の未達・誤り送付先と内容を直す受領確認と再送記録を残す。
検収が終わらない未完了の条件を確認担当者・完了予定日・証拠を整理。
金額に争いがある契約と納品記録を確認必要に応じて法律の専門家へ。
相手の資金事情具体的な支払予定を確認自社の支払・金融機関への相談も並行する。

売掛金を使う融資・保証も、債権の内容や要件に応じた確認が必要です。回収予定を確定現金とみなさず、入金が遅れる場合の計画を用意します。

原因別の対応・証拠・相談先を見る
原因候補最初の確認経営判断
請求漏れ・宛先違い請求発行・受領再発防止
検収未了完成条件・指摘修正と期限
内容相違契約・納品・金額争いの範囲
支払処理遅れ相手の承認・振込日確約を記録
資金難・連絡不能事実・財産情報等専門家へ早期相談
継続取引新規受注・与信前受・上限・停止

督促文面や法的手段は個別事情で異なります。時効、相殺、分割、債権譲渡、保証制度等を自己判断せず、重要額は弁護士・税理士・金融機関等へ資料を示します。

具体的な確認質問の例を見る
補足:売掛金資金繰りで用意したい資料
契約基本契約・発注・支払条件
工程納品・検収・進捗・差戻し
請求請求書・送付・受領確認
回収売掛一覧・入金・遅延履歴
原価仕入・外注・給与・工数
資金全口座・返済・税金・予測

請求書だけでなく、請求条件を満たした証拠、取引先の受領、支払期限、連絡履歴をそろえます。法的対応や債権譲渡等は契約と専門家の確認が必要です。

本記事は売掛金と先行支払の資金管理を扱う一般情報です。回収可能性、融資、保証制度、債権譲渡、法的手続、会計・税務処理を個別判断するものではありません。

今日できる準備

請求一覧と通帳を照合し、次の13週間を作る

請求書番号、入金期日、確認した予定日、担当者を記録します。毎週の実入金で更新し、予定が外れる場合も試算して、支払日より前に対応しましょう。

創業融資サポートを利用したお客様の声

受注・請求・回収管理の参考になる公開事例を掲載しています。各事例の売掛金残高、回収サイト、資金繰りを示すものではありません。

支援の進み方や相談時の状況を知るには、実際のお客様インタビューが参考になります。承認率などの集計数字ではなく、ご本人の体験を確認できる事例をご案内します。

融資のアイラボの料金と支援範囲

着手金0円・成功報酬5%+税

報酬は融資が実行され、着金したときに発生します。融資が実行されなかった場合、サポート報酬はかかりません。

候補制度の整理必要資金の確認創業計画書の作成支援提出資料の確認面談質問の準備申込前後の進行整理

契約前に、成功報酬の計算対象、消費税、支援期間、追加費用の有無、解約条件を確認します。支援を利用しても融資は保証されず、最終的な可否と条件は金融機関等が決定します。

よくある質問

申込み方法や必要書類は制度・窓口・事業内容によって異なります。個別条件は必ず担当窓口へご確認ください。

受注額をそのまま入金予定にできますか?

契約、納品、検収、請求、支払条件を確認し、入金確度と予定日へ変換します。

売掛金が増えるのは悪いことですか?

売上増加による場合もありますが、回収期間、遅延、先行支払、残高を併せて確認します。

入金サイトはどう確認しますか?

契約書、発注書、請求条件、取引先との合意を確認し、案件ごとに登録します。

外注費はいつ資金繰りへ入れますか?

契約上の支払日を置き、対象案件の入金より先かを確認します。

入金が遅れたらどうしますか?

契約、納品・検収、請求、連絡履歴を確認し、資金繰りを更新します。重大な場合は専門家へ相談します。

売掛債権を使った資金調達はできますか?

制度や契約条件、取引内容で異なります。金融機関・信用保証協会等へ個別に確認してください。

請求書が散らばっていても相談できますか?

契約、請求、入金、通帳、外注・仕入支払から案件別一覧を作れます。

この記事の監修者・運営者情報

監修者 五常コンサルティング株式会社 代表取締役 石川康平
監修者

石川 康平

五常コンサルティング株式会社 代表取締役

2024年の問い合わせ・ヒアリング対応300件をもとに、創業融資の支援範囲・料金・制度情報について確認しています。

五常コンサルティング株式会社の公式サイトを見る

執筆・編集
融資のアイラボ編集部
監修
五常コンサルティング株式会社 代表取締役 石川 康平
公開日
2026年8月7日
最終更新日
2026年9月9日
制度情報の確認方法
日本政策金融公庫、信用保証協会などの公式ページを確認し、申込時は各窓口で最新情報を再確認します。

※冒頭の仕事・準備場面はAI生成のイメージです。「お客様の声」と監修者の人物写真は実際のお客様・監修者の写真です。

制度の前提と公式案内を確認する

BtoBの受託、建設、IT、製造、人材サービスなどでは、契約から入金まで複数の工程があります。契約締結、着手、納品、検収、請求、支払期限のどこで売掛金が確定するかは契約と取引実態で異なります。

売上計画へ受注額を入れただけでは資金繰りになりません。着手金、分割請求、検収条件、締め支払、休日、相殺、保留等を確認し、入金確度と予定日を案件別に管理します。

売掛金が増える成長局面では、外注費、材料費、給与、交通費などが先に出ます。売上増加がそのまま資金余裕を意味しないため、粗利と運転資金の両方を確認します。

回収遅延が発生した場合は、請求漏れ、検収未完了、請求内容の相違、取引先事情など原因を確認します。感情的に督促するのではなく、契約、納品、請求、連絡履歴をそろえ、必要に応じて専門家へ相談します。

確認した公式情報

制度内容や申込方法は改定される場合があります。申込時には各公式ページと窓口で最新情報をご確認ください。PDFは容量が大きい場合があるため、スマートフォンでは通信環境にもご注意ください。

制度情報確認日:2026年8月30日

会計・融資資料の前回確認日は2026年8月30日です。愛知県信用保証協会の流動資産担保融資保証は8月31日に確認しています。

2026年9月9日再確認:愛知県信用保証協会の流動資産担保融資保証の対象・留意点。個別の費用相場・全制度の条件を一括確認したものではありません。

案件別の入金予定と先行支払を並べ、資金不足の時期を確認する

案件別の入金確度と先行支払を整理し、回収遅延でも返済を続けられる資金繰りへ整えます。相談時点で契約する必要はなく、現在ある資料と社内の運用から確認できます。

資料が完成していなくても、相談した時点で契約する必要もありません。

※融資の可否、金額、利率、返済期間、担保・保証人などの条件は、各金融機関・信用保証協会の審査により決定されます。融資のアイラボは金融機関ではなく、融資の実行を保証するものではありません。

※本記事は2026年8月30日時点の公表情報をもとに作成しています。制度内容は変更される場合がありますので、申込時には必ず各公式窓口で最新情報をご確認ください。

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