愛知県|仕入れ・在庫の創業融資

創業時の仕入れ資金
最初の在庫と、次の発注のお金

何をどれだけ仕入れるか、開業前は迷いやすいものです。最初の在庫に加え、売れた後の補充と代金が入るまでの現金を分け、無理のない発注量を考えましょう。

日用品店で商品棚と仕入れ用の一覧を照合する店主(AI生成イメージ)

仕事・相談場面はAI生成のイメージです

運転資金公開日 2026年8月2日最終更新日 2026年9月23日
監修:五常コンサルティング株式会社 代表取締役 石川 康平
調達目標を計算

初回在庫だけでなく、補充・入金待ちも計算する

例A|初回在庫600万円の必要資金を計算
  1. 01
    用意する対象|1,400万円

    初回在庫600 + 補充350 + 季節・安全在庫250 + 入金待ち200(万円)

  2. 02
    仕入先の後払い|−300万円

    支払期限を延ばす合意がある分。この支払い自体は後に残る。

  3. 03
    顧客からの前払い|−100万円

    必要な支払日までに受け取れる合意済みの分。商品提供・返金への備えも確認。

  4. 04
    残る調達目標|1,000万円

    自己資金や融資等を、必要な日付に合わせて検討。

例Aの架空計画です。各費目は重複しない前提。後払い・前受金は合意済みの分だけ控除し、後日の支払と商品提供・返金への備えも確認します。

例Aの在庫・補充・入金待ちと調達目標表
架空項目金額区分
初回在庫600万円開店前の仕入
初回補充350万円販売後の再発注
季節・安全在庫250万円需要・調達遅延
売上入金までの差200万円決済・掛売り
仕入先信用▲300万円必要日より後に払う合意分
顧客前受金▲100万円契約済み
調達目標1,000万円600+350+250+200-300-100

前受金や後払いが未合意なら控除しません。前受金は必要な支払日までに入るか、後払いはどの支払日へ延ばせるかを確認し、未入金や期限到来の分は調達目標へ戻します。設備代、赤字補填、生活費を仕入資金へ混ぜず、申込先が確認できる見積りと支払日へ結び付けます。

この記事の結論

  1. 商品群別に計算
    数量、原価、発注単位を分けます。
  2. 現金化まで追う
    発注、支払、販売、入金を日付で並べます。
  3. 売れ残りも試算
    値下げ、廃棄、季節入替えを反映します。

現在の準備状況を無料相談で整理する

資料がすべて揃っていなくても相談できます。候補制度、必要資料、支援が必要な範囲を確認します。

調達手段の選び方

必要額を先に計算し、自己資金・前受金・仕入条件・融資を入金日順に組み合わせる

J-Net21は、小売業では何をどの程度在庫として持つか、仕入と販売の支払条件が重要だと説明しています。値引きを理由に大量仕入れする前に、在庫が現金へ戻るまでの期間と保管費を確認します。

手段根拠注意点
自己資金通帳・残高家計・税・最低現金を残す
顧客の前受金契約・提供条件未提供分の返金余力
仕入先の支払猶予見積・取引条件合意前に延滞しない
創業融資等仕入見積・販売・資金繰り審査と資金使途
注文・委託販売所有・精算条件粗利と納期を確認
注文量を計算

目標600万円から、在庫と確定入荷350万円を引く

例B|別の在庫条件で、追加注文250万円を計算
納品まで+安全在庫600万円月原価300万円 ×(調達1.5か月 + 安全0.5か月)
利用可能な在庫等350万円実在庫200万円 + 確定入荷150万円
追加注文の候補250万円600万円 − 350万円

例Bは発注量を考える別の架空例です。原価でそろえ、取り置き分・最小発注量・期限・返品条件も反映して、商品別の数量を決めます。

例Bの目標在庫と追加発注計算表
架空項目計算金額
調達期間在庫月原価300×1.5か月450万円
安全在庫月原価300×0.5か月150万円
目標在庫450+150600万円
利用可能在庫実在庫200+確定入荷150350万円
注文候補600-350250万円

実際は受注引当、最小発注量、商品別需要、期限、返品可否を反映します。全商品へ同じ月数を掛けず、高回転品と季節・低回転品を分けます。

一宮市の本町商店街のアーケード入口、2023年7月撮影
尾張・一宮市 本町商店街

地域の需要に合わせて、最初の品揃えを決める

候補地の平日と休日、時間帯ごとに、来店しそうな人と近隣の店を確認します。通行人数をそのまま販売数にせず、試験販売や予約、商品の保管期限を踏まえて発注量を決めましょう。

尾張・一宮市 本町商店街/2023年7月撮影。現在の様子や、本文の店舗・当社の支援先を示す写真ではありません。

写真:Asturio Cantabrio(Wikimedia Commons)/CC BY-SA 4.0。縮小・WebP変換。掲載画像も同ライセンスで提供します。

月別残高を確認

2か月目の入金が減ると、予備の現金はどうなる?

例C|開始900万円・初回仕入300万円の残高を確認

表示残高・余力は税・借入返済・生活費等の未計上支出を引く前です。

例A・Bとは別の架空計画です。開始現金900万円から初回仕入300万円を払い、開店前は600万円。調達目標1,000万円の使い道を表す図ではありません。

各時点の現金(万円)

900
開始時
600
開店前
480
1か月
420
2か月
2か月目の通常案420万円前月末480 + 入金360 − 補充250 − 通常支払170(万円)
2か月目だけ入金20%減348万円前月末480 + 入金288 − 支払420(万円)

税・借入返済・生活費等を引く前でも、社内の最低現金300万円との差は120万円から48万円へ減ります。

例Cは開始900万円・初回仕入300万円の別条件です。減少案は2か月目の入金だけ20%減。下限300万円はこの例の社内目標で、月内の支払日・税・返済も確認します。

例Cの通常案と入金減少案の月別残高表
架空時点期首入金仕入・通常支払期末
開店前900万円0円初回仕入300万円600万円
1か月目600万円240万円補充200+通常160万円480万円
2か月目480万円360万円補充250+通常170万円420万円
2か月目・入金20%減480万円288万円補充250+通常170万円348万円
最低現金社内下限300万円
2か月末余力・通常案420-300120万円
2か月末余力・入金20%減348-30048万円

売上は販売日でなく実際の入金月へ置きます。1か月目は通常案と同じとし、2か月目だけ入金が20%減れば月2入金は288万円となり、期末は348万円、最低現金に対する余力は48万円まで減ります。

「通常支払」はここでは家賃・給与等の仮定額で、税・借入返済・生活費等は未計上です。420万円・348万円から必要額を引いて社内下限300万円を守れるか確かめます。月末に残っていても、月内の支払日まで現金が足りるとは限りません。

融資相談の根拠

商品別積算、仕入条件、販売根拠、月別残高を同じ数量へそろえる

資料確認項目計画への反映
仕入見積・商品表数量、原価、送料、税等初回・補充を分離
取引条件前払、締支払、返品、取消実際の支払月
販売根拠単価、数量、販売期間、入金慎重案を作成
在庫ルール発注点、期限、値下げ過剰在庫を抑制
資金繰り最低現金、返済、税相談額・必要日
想定相談

仕入れ資金の調達で想定される3つの相談内容

以下は実績や融資成功例ではなく、準備事項を示す想定ケースです。

想定相談例 1

開店在庫の見積りはあるが、販売後の補充分と決済入金までの資金が計画へ入っていない。

想定相談例 2

一括仕入れの値引きと在庫回転・保管費を比較し、借入額を増やすべきか判断したい。

想定相談例 3

自己資金、前受金、仕入先後払い、創業融資を月別に置き、最低現金を守れるか確認したい。

相談時は商品別見積り、取引条件、販売数量、入金条件、現在残高を持参します。調達手段の可否を決め付けず、申込先と契約先の回答を記録します。

開店在庫・補充在庫・安全在庫・季節在庫を区分する

数量

商品・食材・材料ごとに計算

売場容量、販売予測、発注単位から決めます。

条件

仕入先の取引条件を確認

前払、掛け、最低ロット、返品、送料を記録します。

回転

現金へ戻る日数を確認

販売期間、入金日、値下げ、廃棄を反映します。

見積書や商品リストには、商品名、数量、単価、税、送料、支払条件、有効期限を記載します。価格変動が大きい材料は、確認日と改定見込みも残します。

取引開始後でなければ掛取引を利用できない場合があります。創業時から信用期間がある前提にせず、仕入先へ初回条件を確認します。

発注単位・支払期限・返品条件・売れるまでの日数を確認する

必要在庫

根拠を示す在庫

  • 開店時の最低品揃え
  • 販売に応じた補充数量
  • 納期に備える安全在庫
  • 確定受注に対応する材料
過大在庫

見直したい在庫

  • 販売根拠のない大量ロット
  • 季節終了後も残る商品
  • 保管能力を超える仕入れ
  • 値引きだけを理由にした一括購入

在庫を減らしすぎると欠品し、多すぎると現金が固定されます。売上・粗利・納期・保管を同じ表で確認します。

商品群ごとに販売数量・単価・原価・粗利を計算する

項目計算・確認方法根拠資料
定番商品販売数×単価-仕入原価テスト販売・類似店
季節商品販売期間×週次販売数前年需要・予約
飲食材料客数×一人当たり材料費メニュー原価表
受注材料受注数量×必要材料注文・見積・納期

売上高だけでなく粗利額を確認します。広告や値下げで販売数が増えても、粗利が不足すれば家賃・人件費・返済を賄えません。

仕入支払と現金・カード・EC売上の入金日を月別化する

01商品設計

商品単位・原価・売価

02条件確認

ロット・納期・支払

03初回発注

開店在庫を確保

04販売・入金

経路別に日付管理

05補充・改善

回転・欠品・滞留を更新

仕入支払日が売上入金日より先になると、粗利が出ていても資金不足になる場合があります。週単位の支払がある業種は、月末だけでなく週次残高も確認します。

慎重案では販売数を下げ、値下げ率と廃棄率を上げます。売れ残りを希望価格で販売できる前提にせず、処分費や保管費も検討します。

制度、許認可、手続、融資条件は変更される場合があります。申込時は公的機関の最新情報と金融機関の案内を確認してください。

仕入れ・在庫資金の融資相談で用意したい資料

商品一覧数量・原価・売価・税
仕入見積支払・納期・送料
販売計画経路別の数量・単価
在庫表初回・補充・安全在庫
入金条件現金・カード・EC
資金繰り発注・支払・入金

創業計画書の仕入高、原価率、必要運転資金が商品一覧と一致するか確認します。仕入先や条件が変わったら、粗利と資金繰りを同時に更新します。

融資対象、必要期間、提出資料は申込先により異なります。食品・酒類・古物等の許認可、税務、在庫評価は各窓口・税理士等へ確認してください。

在庫資金を四段階で計算する

①開店時の最低品揃え、②次回納品までの補充、③納期遅延に備える安全在庫、④季節・予約・確定受注の追加分に分けます。同じ商品を重複計上しません。

商品群ごとに発注日、納品日、支払日、想定販売日、入金日を記録します。売上金を次回支払いへ使えるかを日付で判断します。

提出前の最終確認

商品一覧、仕入見積り、創業計画書、売上計画、資金繰り表の原価と仕入額を照合します。税込・税抜、送料、決済手数料を混在させません。

この記事は仕入れ・在庫の計算に特化しています。小売店全体の物件・店舗・EC計画は業種別記事、運転資金の期間は別記事で確認できます。

開業後に毎週確認する在庫指標

商品群ごとに期首在庫、仕入、販売、値下げ、廃棄、期末在庫を記録します。帳簿上の数量と実在庫が違う場合は、入力ミス、破損、返品、紛失などの原因を確認します。

欠品回数と滞留日数も記録し、売れ筋は発注点を早め、売れ残りは追加発注を止めます。売上が計画以上でも、仕入支払いが先行すれば追加資金が必要になるため、現金残高を同時に確認します。

実務メモ:仕入先が複数ある場合は、同じ商品の二重発注を防ぐ担当者と承認額を決めます。開業後の実績が計画と異なったら、追加仕入れ額だけでなく販売価格、粗利、在庫日数も更新します。仕入価格が上がった場合は売価へ反映できるか、販売数量が下がる可能性も含めて再計算してください。

今日できる準備

主力商品を1つ選び、発注から入金までの日付を書く

数量・原価・納期・支払日・販売日・入金日を並べます。在庫や確定入荷と重複して発注しないよう確認し、売れ残りと入金が遅れる場合も残高へ反映してください。

創業融資サポートを利用したお客様の声

小売・飲食など仕入れが生じやすい事業の公開事例から先に掲載しています。各事例の仕入額や融資条件を示すものではありません。

支援の進み方や相談時の状況を知るには、実際のお客様インタビューが参考になります。承認率などの集計数字ではなく、ご本人の体験を確認できる事例をご案内します。

融資のアイラボの料金と支援範囲

商品別の仕入見積り、最小発注量、支払・返品条件、現金・カード・ECの入金日を伺えます。当社が初回と補充の必要額、後払い・前受金の将来負担、月別の最低現金を整理し、仕入根拠と資金使途を創業計画書・融資相談資料へまとめる支援をします。

無料相談の方法をお選びください

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相談だけなら契約不要・資料が未完成でも相談可能

着手金0円・融資実行額の5%+税

報酬は融資が実行され、着金したときに発生します。融資が実行されなかった場合、サポート報酬はかかりません。

候補制度の整理必要資金の確認創業計画書の作成支援提出資料の確認面談質問の準備申込前後の進行整理

契約前に、成功報酬の計算対象、消費税、支援期間、追加費用の有無、解約条件を確認します。支援を利用しても融資は保証されず、最終的な可否と条件は金融機関等が決定します。

よくある質問

申込み方法や必要書類は制度・窓口・事業内容によって異なります。個別条件は必ず担当窓口へご確認ください。

仕入資金は創業融資で相談できますか?

公庫は仕入れなどを運転資金の例として案内しています。対象額や期間は計画と審査により判断されます。

初回仕入れはいくら必要ですか?

商品数、発注単位、売場、販売予測、納期によります。商品一覧と見積りで積算します。

追加仕入れ分も計上できますか?

売上入金までに必要な補充資金を、発注と支払条件から計算して相談します。

大量仕入れの方が安い場合は?

価格だけでなく販売期間、保管、値下げ、廃棄、現金残高を確認します。

ECモールの入金はどう扱いますか?

手数料控除後の実入金額と入金日を確認し、資金繰りへ反映します。

在庫が売れ残った場合は?

慎重案に値下げ・廃棄・保管費を入れ、仕入れを見直す基準を決めます。

相談時に必要な資料は?

商品一覧、仕入見積り、取引条件、販売計画、入金条件、通帳、資金繰りを用意します。

この記事の監修者・運営者情報

監修者 五常コンサルティング株式会社 代表取締役 石川康平
監修者

石川 康平

五常コンサルティング株式会社 代表取締役

2024年の問い合わせ・ヒアリング対応300件をもとに、創業融資の支援範囲・料金・制度情報について確認しています。

五常コンサルティング株式会社の公式サイトを見る

執筆・編集
融資のアイラボ編集部
監修
五常コンサルティング株式会社 代表取締役 石川 康平
公開日
2026年8月2日
最終更新日
2026年9月23日
制度情報の確認方法
日本政策金融公庫、信用保証協会などの公式ページを確認し、申込時は各窓口で最新情報を再確認します。

※冒頭の仕事・相談場面はAI生成のイメージです。一宮市の本町商店街は出典を記した実際の風景写真です。「お客様の声」と監修者に掲載する人物写真は、実際のお客様・監修者の写真です。

確認した公式情報

制度内容や申込方法は改定される場合があります。申込時には各公式ページと窓口で最新情報をご確認ください。PDFは容量が大きい場合があるため、スマートフォンでは通信環境にもご注意ください。

初回情報確認日:2026年8月28日。小売業の在庫・支払条件に関するJ-Net21の説明は2026年9月23日に部分確認。

初回仕入れと補充資金を無料相談で試算する

商品群、発注単位、支払条件、売上入金日を確認し、開店後に不足しない在庫資金を整理します。

資料が未完成でも相談できます。相談だけで契約する必要はありません。

※融資の可否、金額、利率、返済期間、担保・保証人などの条件は、各金融機関・信用保証協会の審査により決定されます。融資のアイラボは金融機関ではなく、融資の実行を保証するものではありません。

※本記事は2026年8月28日時点の公表情報をもとに作成しています。制度内容は変更される場合がありますので、申込時には必ず各公式窓口で最新情報をご確認ください。

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