丼物専門店は、同じ器でも具材の調理方法で設備と仕事が変わります。煮る、揚げる、生食のどれを中心にするかを決め、炊飯と盛付けが追いつく数量から売上を作ります。
本例は加熱した鶏の具材を中心に、月24日、店内1000円・持ち帰り1100円の平均で販売する独立店です。配達代行とフランチャイズ契約は含めません。生の魚介を扱う計画は別に衛生・仕入条件を確認します。
重さが2.2倍になる試算
11,000g÷250g
一度に炊かず、残量を見て追加
倍率・一食量は架空の仮定で、機種・米・水加減・蒸らし等で変わります。保管可能時間や安全基準を示すものではありません。
炊飯と盛付けの能力を開く →先に押さえておきたい3つのポイント
米は重さで管理
生米と炊上がりを混ぜません。
具材で設備が違う
煮る・揚げる・生食を区分します。
持ち帰りは別作業
容器代と袋詰めを加えます。
目次を開く
同じ丼物でも、主な具材で仕事が変わる
加熱・保管・補充の工程を確認。
排気と揚げ待ちの時間を確認。
鮮度・交差汚染・廃棄を管理。
数値モデルは加熱した鶏の具材。揚げ物や生食へ変更すると設備・原価・能力も変えます。
開業準備の進め方
- 01丼の構成を決める米・具材・副材料
- 02炊飯を試す重量と通常の残量
- 03調理工程を測る具材と保管・補充
- 04二つの販路を配置店内と持ち帰り
- 05試営業で調整時間帯別の需要と廃棄
主な具材を決め、米と包装を分けて原価を作る
店内1000円、持ち帰り1100円は値引き後の平均価格の仮定です。加熱した鶏の具材を中心とする丼の構成で、実際には大盛り、追加具材、セットの販売割合を反映します。丼の種類を増やすと仕入と調理器具が増えるため、最初から全品を同じ設備で扱えるとは判断しません。
店内一食380円は米等100円、主な具材220円、たれ・野菜等60円。持ち帰りは容器・袋等70円を加え450円です。米等100円は一食の架空費用で、下の炊飯倍率から自動で求めた相場ではありません。通常のロスを含め、実際の米の購入単価と歩留りで差し替えます。
牛丼を主にする場合は牛丼店、生食の持ち帰りを中心にする場合は海鮮丼・持ち帰り寿司店の条件も確認します。本例の鶏の具材の原価や工程時間を、それらへそのまま当てはめません。
具材は調理前の仕入重量から、加熱による減量と盛付け一食量を確認します。仕入重量をそのまま提供重量として食数を多く見積もらないようにします。標準量をはかりで測り、担当者による量の差、作り直し、売切れを記録して平均を調整します。
開業までの支払と、開業後に残す現金を分ける
借入600万円、自己資金450万円で1050万円を調達し、開業費650万円を払って開始現金400万円とする仮定です。炊飯器だけでなく、米の洗浄・計量・保管、具材の加熱、換気、冷蔵、盛付けと洗浄の場所を見積もります。
持ち帰り窓口を設ける場合は、注文と受取りの待ち客が店内客の出入口を遮らないか確認します。機器の能力や配管工事に加え、容器の収納、補充、袋詰めと受渡しの台が必要です。揚げ物を追加するなら熱源・油・排気等を別に確認します。
架空モデル。融資と自己資金が全額そろい、初期支出を払った直後の区分です。残るお金も、家賃・外注費・返済などに使います。
開業費の内訳を開く →以下は個人事業で開業する説明用の架空モデルです。金額は円、消費税がかかる料金・支払は税込総額でそろえています。初期資金10,500,000円から開業支出6,500,000円を払い、4,000,000円を開業時現金とします。相場、推奨借入額、金融機関の承認条件を示す数字ではありません。
返済は100回(100か月)・据置なし・元金均等、年2.4%を月割りする説明上の仮定です。実際の返済日数、手数料、保証料、借入条件で金額は変わります。事業主の生活費と借入元金は損益上の経費にせず、現金の減少として分けています。設備購入と減価償却も二重に支出へ計上しません。
月末欄は、納税用に別管理する金額を差し引いた「利用可能現金」です。納税確保は外部への支払ではありません。6か月内に事業主本人の所得税・住民税・消費税を実際に納付しない仮定で、実際の納付予定がある場合は確保額と支払を照合して差し替えます。税額を示す試算ではなく、個人の社会保険等は生活費側に含めます。
調達は借入6,000,000円、自己資金4,500,000円の仮定です。初期支出に含めた項目を、月々の現金表で再び引きません。
開業費の内訳と見積条件
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 開業までに払う項目 | 仮定額(円) | 見積りの確認条件 |
|---|---|---|
| 物件契約 | 1,200,000 | 店内と受渡しの位置 |
| 内装・給排水・排気 | 1,700,000 | 調理工程に合わせる |
| 炊飯・加熱・冷蔵厨房 | 1,600,000 | 設置と保守 |
| 客席・POS・受渡し設備 | 600,000 | 店内18席の仮定 |
| 初回食材・容器 | 300,000 | 基準在庫 |
| 採用・試作・試営業 | 600,000 | 重量と提供の実測 |
| 設置・調整 | 500,000 | 機器と施工範囲 |
| 合計 | 6,500,000 | 残りを開業時の現金とする |
店内と持ち帰りを分け、包装費を残りの利益と混ぜない
店内は35人から60人、持ち帰りは15食から40食へ増える仮定です。店内は一人一食、持ち帰りは一注文で複数食になる場合も食数で数えます。最終月は店内1440食・持ち帰り960食で、売上144万円と105万6000円、計249万6000円です。
最終月の数量連動費は97万9200円。初回食材・容器30万円を維持し、通常使用分を同月に補充・支払う簡略化です。容器のロット買い、米のまとめ買い、具材の掛仕入があるなら、使った額と支払う月を分けて計算し直します。
持ち帰りの価格は店内より100円高くても、容器等が70円増えるので同じ100円が残るわけではありません。さらに袋詰めの勤務と決済手数料がかかります。店内と持ち帰りの税込売価・仕入支払の仮定でそろえた例で、実際の消費税の税率区分と納税額は別途確認します。
客数・売上・実入金・仕入支払の6か月比較
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 月 | 店内の人数/日 | 持ち帰り食数/日 | 売上(円) | 実入金(円) | 使った食材等(円) | 仕入等の支払(円) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1か月目 | 35 | 15 | 1,236,000円 | 494,400円 | 481,200円 | 481,200円 |
| 2か月目 | 40 | 20 | 1,488,000円 | 1,314,552円 | 580,800円 | 580,800円 |
| 3か月目 | 45 | 25 | 1,740,000円 | 1,562,016円 | 680,400円 | 680,400円 |
| 4か月目 | 50 | 30 | 1,992,000円 | 1,809,480円 | 780,000円 | 780,000円 |
| 5か月目 | 55 | 35 | 2,244,000円 | 2,056,944円 | 879,600円 | 879,600円 |
| 6か月目 | 60 | 40 | 2,496,000円 | 2,304,408円 | 979,200円 | 979,200円 |
客数は開業からの経過月で置いた仮定です。季節・曜日・天候で置き換える際は、営業日数と単価も同時に確認します。全員が最も高い商品を選ぶ計算にせず、注文記録や試食会の購入結果から平均を作ってください。割引や返金がある場合は、その分を減らした売上と決済額で計算し直します。
炊く量と時刻、盛付けの集中を合わせて決める
一食250gのご飯を100食出すと25kgが必要です。生米の2.2倍が炊上がり重量になる架空仮定なら、生米12kgで26.4kgとなり、100食提供後に1.4kgが残ります。これを全量売れることにせず、売残り・計量差を記録して次の炊飯量を調整します。
一日100食のうち昼60食、別の時間帯40食という配分を仮定します。炊飯の作業枠は一回40分の仮定で、生米5kgを2回、2kgを1回と分ける案です。使用機種で少量炊飯ができるか、洗米から提供まで何分かかるかを確認します。40分を全機種共通の調理条件や、ご飯の安全な保管時間にしません。
店内と持ち帰りを合算
48食×90秒÷60
具材調理・会計は別に配置
能力の仮定です。二人が同じ狭い台を使っても単純に2倍になるとは限らず、試営業で測ります。
炊飯量・客席・勤務の条件を開く →作業時間と受注できる量の条件
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 作業・条件 | 架空モデルの能力・時間 | 確認する点 |
|---|---|---|
| ご飯の数量 | 生米12kg×2.2=26.4kg | 100食×250g=25kg、残り1.4kg |
| 店内18席の理論 | 18×60分÷25分=43.2人分/時 | 食事20分+片付け5分。来店集中は別 |
| 店主 | 9時間×24日+事務16時間=232時間 | 調理・炊飯・発注 |
| 雇用 | 月300時間・人件費43万円 | 盛付け・会計・洗浄と交代 |
店主232時間と雇用300時間の合計532時間を、営業、炊飯と具材の準備、清掃、休憩交代へ配分します。昼の一時間に盛付け2人と具材・会計の補助が必要なら、その時間に集められる勤務表を作ります。一日の総時間が足りることと、ピークに人数がいることは別です。
盛付けはご飯をよそう、具材を載せる、付属品を確認する順で測ります。持ち帰りはふた・袋・注文照合までを含め、店内と同じ90秒でできるかを確認します。袋詰めが遅い場合は受付け枠を下げ、炊いたご飯を増やすだけで解決しないようにします。
毎月の費用と、現金を維持できる売上を確認する
数量に伴って増える食材等と、来店が少なくても発生する家賃・人件費等を分けます。下の比較図は、最終月と同じ販売構成が毎月続き、その月相当のカード代金も安定して回収できる状態です。開業直後の実入金とは区別して読みます。
架空の別比較。カード手数料は売上の60%に3%、円に丸める。初月の利息で比較し、食材の購入量・前払残高は増減しない条件。実際の6か月目の現金増加とは一致しません。
毎月の固定費を開く →毎月の固定費の内訳
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 毎月の項目 | 仮定額(円) | 含める範囲 |
|---|---|---|
| 人件費確保 | 430,000 | 給与・事業主負担等 |
| 家賃 | 130,000 | 客席と受渡し |
| 光熱費 | 80,000 | 炊飯と加熱・冷蔵 |
| 販促 | 30,000 | 周辺への案内 |
| 保険・保守 | 30,000 | 厨房と機器 |
| 通信・会計 | 20,000 | 決済と事務 |
| 清掃・消耗品 | 30,000 | 衛生管理 |
| 合計 | 750,000 | 数量連動費・返済・生活費・納税確保は別 |
雇用予算は給与・事業主負担の保険料等を合わせた確保額です。給与振込、源泉税・社会保険料の納付に分かれる分も、自由に使える現金へ戻しません。納付時に同じ額を再度引くと二重計上になります。採用単価、労働時間、休憩、時間外割増、最低賃金、保険の適用は雇用条件に合わせて見積もり直します。生活費欄は事業主本人分で、従業員の給与とは別です。
ご飯を多めに炊くことは、欠品の防止と廃棄増の両方に影響します。売切れを減らした食数から残る額と、余剰の米・保管・廃棄の費用を比較します。残りを翌日の売上へ自動で繰り越す計画にせず、衛生と品質の条件を優先して追加炊飯を調整します。
請求額と実入金を、支払月に合わせて追う
支払方法は現金40%、カード60%とし、カード代金は翌月に手数料3%を引いて一括入金される架空契約です。現金売上と前月カードの手取りを合算して円単位に丸めます。初月は前月売上がないためカード入金はゼロです。実際には売上締日、休日、取消、売上保留などを契約書から差し替えます。
表の実入金はすでにカード手数料を引いた金額です。同じ手数料を事業支払からもう一度引きません。一方、利益を別に計算するときには、その月の売上に対応する手数料と食材の使用額を照合します。仕入のまとめ買いや前払いがある場合、支払額をそのまま当月の食材原価にしないよう注意します。
- 開業前設備と初回在庫を払い、残る現金を確認
- 営業月食材を仕入れ、現金売上40%を回収
- 翌月前月カード売上60%から3%を引いて入金
現金とカードの回収時点を分けた架空例。納税用・給与等の未払分は利用可能現金から除外。
支払月別の残高を開く →架空モデル。開始時400万円。事業支払・人件費確保・元金・利息・生活費・納税用の確保後。最少は221万768円です。棒は共通の基準400万円で比較。納税用の別管理額は含めません。
支払月別の残高を開く →6か月の利用可能現金を確認する
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 月 | 実入金 | 仕入等支払+固定費・人件費確保 | 元金/利息 | 生活費/納税確保 | 月末の利用可能現金 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1か月目 | 494,400 | 1,231,200 | 60,000/12,000 | 250,000/40,000 | 2,901,200 |
| 2か月目 | 1,314,552 | 1,330,800 | 60,000/11,880 | 250,000/40,000 | 2,523,072 |
| 3か月目 | 1,562,016 | 1,430,400 | 60,000/11,760 | 250,000/40,000 | 2,292,928 |
| 4か月目 | 1,809,480 | 1,530,000 | 60,000/11,640 | 250,000/40,000 | 2,210,768 |
| 5か月目 | 2,056,944 | 1,629,600 | 60,000/11,520 | 250,000/40,000 | 2,276,592 |
| 6か月目 | 2,304,408 | 1,729,200 | 60,000/11,400 | 250,000/40,000 | 2,490,400 |
最も少ない月末現金は2,210,768円です。納税等のため別管理するお金を除いた残高で、通帳残高とは一致しない場合があります。月末表だけでは月中の不足は分かりません。家賃、仕入、外注費の支払日と入金日を日付順に並べて確認します。
6か月目のカード売上から手数料を引いた1,452,672円は7か月目の入金予定です。6か月末の表へ繰り上げて入れません。7か月目も家賃・人件費・返済等が続くため、未回収額をそのまま利益や自由資金とせず、次の月の支出と合わせます。
客数減・入金延期・食材等の追加費を別々に試す
以下の3例は、同じ基準計画から一つずつ条件を変えています。売上が下がる例では、その月の現金回収と翌月のカード入金、変更可能な仕入を合わせて見直します。すでに発注済みで取り消せない原料は、客数が減っただけで支払を取り消しません。
各行は「基準 → 変更後」。増減額と棒を同じ基準で比較します。
5か月目だけ店内販売が1日2食減る
6か月の最少:4か月目 221万768円
5か月目のカード入金10万円が翌月へ
6か月の最少:5か月目 217万6,592円
5か月目だけ炊飯残の補充費3万6000円
6か月の最少:4か月目 221万768円
各例は基準から独立した変更で、重ね合わせません。棒の全幅は増減10万円。生活費・返済・別管理の条件は基準と同じ。
変更後6か月の残高を開く →5か月目だけ店内販売が1日2食減る:5か月目だけ店内が1日2人、月48人減り、6か月目は基準へ戻ります。売上4万8000円と変更可能な食材等1万8240円を減らします。すでに炊いた米や調理した具材の廃棄がある場合は別途反映します。 この条件では5か月末2,275,632円、6か月末2,461,504円です。
5か月目のカード入金10万円が翌月へ:5か月目に予定したカード手取り10万円だけが6か月目へ遅れます。食数・炊飯・食材等支払は基準どおりです。 この条件では5か月末2,176,592円、6か月末2,490,400円です。
5か月目だけ炊飯残の補充費3万6000円:5か月目だけご飯の廃棄と作り直しが増え、通常のロスに加えて一日1500円、24日で3万6000円を追加支払する例です。基準の一食100円で換算すると一日15食分相当の大きな悪化です。販売数を維持し、6か月目は基準のロスへ戻します。 この条件では5か月末2,240,592円、6か月末2,454,400円です。
各変更例の入金差・支払差と6か月残高
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 変更例/月 | 入金の増減(円) | 支払・確保の増減(円) | 変更後残高(円) |
|---|---|---|---|
| 5か月目だけ店内販売が1日2食減る/1か月目 | 0 | 0 | 2,901,200 |
| 5か月目だけ店内販売が1日2食減る/2か月目 | 0 | 0 | 2,523,072 |
| 5か月目だけ店内販売が1日2食減る/3か月目 | 0 | 0 | 2,292,928 |
| 5か月目だけ店内販売が1日2食減る/4か月目 | 0 | 0 | 2,210,768 |
| 5か月目だけ店内販売が1日2食減る/5か月目 | -19,200 | -18,240 | 2,275,632 |
| 5か月目だけ店内販売が1日2食減る/6か月目 | -27,936 | 0 | 2,461,504 |
| 5か月目のカード入金10万円が翌月へ/1か月目 | 0 | 0 | 2,901,200 |
| 5か月目のカード入金10万円が翌月へ/2か月目 | 0 | 0 | 2,523,072 |
| 5か月目のカード入金10万円が翌月へ/3か月目 | 0 | 0 | 2,292,928 |
| 5か月目のカード入金10万円が翌月へ/4か月目 | 0 | 0 | 2,210,768 |
| 5か月目のカード入金10万円が翌月へ/5か月目 | -100,000 | 0 | 2,176,592 |
| 5か月目のカード入金10万円が翌月へ/6か月目 | 100,000 | 0 | 2,490,400 |
| 5か月目だけ炊飯残の補充費3万6000円/1か月目 | 0 | 0 | 2,901,200 |
| 5か月目だけ炊飯残の補充費3万6000円/2か月目 | 0 | 0 | 2,523,072 |
| 5か月目だけ炊飯残の補充費3万6000円/3か月目 | 0 | 0 | 2,292,928 |
| 5か月目だけ炊飯残の補充費3万6000円/4か月目 | 0 | 0 | 2,210,768 |
| 5か月目だけ炊飯残の補充費3万6000円/5か月目 | 0 | 36,000 | 2,240,592 |
| 5か月目だけ炊飯残の補充費3万6000円/6か月目 | 0 | 0 | 2,454,400 |
実際に複数の変化が重なる場合は一つの表へ合算します。修理費だけの例に休業を伴うなら、その営業日の売上と仕入・廃棄も修正します。月末残高が正でも、月初に家賃や大口仕入が集中すると不足する場合があるため、支払日単位の表を最後に作ります。
物件契約とメニュー確定の前に、営業条件を確認する
愛知県の食品営業許可案内を確認し、出店地を担当する保健所へ図面と提供内容を示します。名古屋市等の市が担当する地域は窓口が異なります。調理場の広さだけで判断せず、手洗い、給排水、冷蔵保管、洗浄、便所等の条件と食品衛生責任者を確認し、必要な許可を得てから営業します。既存店舗の設備や前の営業者の許可を、そのまま自分の営業許可と扱いません。
厚生労働省のHACCPの考え方を取り入れた衛生管理の案内から、自店の調理工程に合う手引書を選び、衛生管理計画・実施記録・振返りを運営へ組み込みます。図解の所要時間や架空の廃棄率は衛生基準ではありません。冷却、加熱、保管、提供の管理条件は食材と設備に合わせて確認します。
米と炊いたご飯、未加熱の具材と加熱済みの料理を区分して扱います。炊飯後の保管、冷却、再加熱や持ち帰りの引渡しについて、工程に合う衛生管理を担当保健所へ確認します。数量図の倍率や40分を安全基準にしません。
米の仕入・使用に関する記録や産地情報の伝達は、農林水産省の米トレーサビリティ制度の案内で確認します。小さい店だから記録が不要と判断せず、仕入伝票とメニュー等の情報を照合します。
持ち帰りは厚生労働省の衛生管理の案内を参照し、容器に詰めてから受取までの時間と温度、受取後の案内を整理します。生食の魚介を新たに加える場合は、仕入と温度管理、寄生虫等の対策も別に確認し、加熱した鶏の工程を転用しません。
昼の店内利用と、持ち帰りの受取経路を調べる
一宮など住宅と事業所が混在する候補地では、昼の店内客と夕方の持ち帰り客を別に調べます。車での来店を想定するなら、駐車の台数だけでなく受取の短時間停車が他の客や歩行者を妨げないか確認します。
事業所向けの複数食注文は一件を一食と数えず、食数と受取時刻で厨房負荷を見ます。同じ昼の時間に店内客も来るため、まとめ注文を受ける上限と締切を決めます。口頭の購入意向を毎月確定する売上として使わず、有料注文の結果で更新します。

一宮の街並みの実景。店舗ごとに周辺の用途、出入口、受渡し時の人と車の流れを調査します。
実景:一宮市・本町商店街/2023年7月撮影/Asturio Cantabrio。原典・CC BY-SA 4.0。縮小・WebP変換。掲載画像も同ライセンス。撮影時の記録で、現在の店舗・交通規制・営業可否を示すものではありません。
創業融資の相談資料を、取引と支払の証拠でそろえる
米の仕入重量と炊上がり重量、具材の調理歩留り、一食の標準量、店内・持ち帰りの食数、盛付け時間、容器契約と廃棄記録を揃えます。厨房図面には炊飯、具材、盛付け、受渡し、返却の流れを記入します。
料理の経験と役割分担、対象客、メニュー、価格、食材の仕入条件、物件図面、工事・厨房の見積りをまとめます。見積りは本体価格だけでなく、搬入、設置、配管、試運転、撤去、保守の含まれる範囲を確認し、融資送金前に必要な手付金等を自己資金の表へ載せます。
売上の根拠には、席数だけでなく時間帯別の注文数、試営業で測った提供能力、予約と来店実績、周辺調査を使います。候補物件の人通りを、そのまま来店人数に置き換えません。初月から生活費と返済を含めて現金を追い、最低残高と追加支出への対応を説明できるようにします。
未確定の契約・見積りは確定分と分け、日付と有効期限を付けます。金融機関に相談する前に、融資の送金まで待てる支払と先に期限が来る支払を分けておくと、必要な自己資金を確認できます。借入が希望どおりにならない場合に延期できる設備と、縮小すると売上能力も下がる設備を区別してください。
融資の相談では、設備の必要性と回収までの資金を示す
日本政策金融公庫の新規開業・スタートアップ支援資金は、事業に必要な設備資金・運転資金を案内しています。記事の試算額がそのまま対象額や借入可能額になるわけではありません。希望額を決めるときは、見積書、自己資金の経緯、受注・売上の根拠、開業後の支払予定を照合します。
公庫の創業予定者向け手続き案内では、創業計画書や設備資金の見積書などの準備書類が示されています。事業形態や申込内容に応じた必要書類を確認し、審査・契約・送金より前に支払期限が来る項目を相談時に伝えてください。融資のアイラボへの支援依頼が融資の申込要件になるものではなく、金融機関へ直接相談する方法もあります。
生活衛生関係の制度に該当する営業を営む場合は、申込制度と設備資金の金額に応じた書類も確認します。具体的な営業内容を公庫へ示し、利用する制度と必要な書類を確認してください。公庫の手続き案内には、都道府県知事の推せん書や生活衛生同業組合の証明書が示されています。必要となる条件や窓口を公庫へ相談し、一般的な創業計画書と見積書だけで準備が終わるとは考えないようにします。
事業主の生活費や納税準備は、事業の設備費・運転資金の申込使途と分けて管理します。現金表に生活費が載っていることを理由に、その全額を事業融資で賄えるとは判断しません。実際の利用条件、対象費用、返済方法は、申込先へ事業計画を示して確認します。
相談前の状況を整理する3つの想定例
以下は説明用の架空の相談例です。実在するお客様の実績や融資結果を表すものではありません。
炊上がり重量を生米と混ぜた
生米5kgが11kgになる仮定では44食分と数え、5kg÷250gの20食と混同しない架空例です。
持ち帰りが増えて店内の提供が遅れた
一時間48食の盛付けに延べ72分が必要となり、担当と受注枠を見直す想定例です。
欠品を避けたらご飯の廃棄が増えた
5か月目だけ追加買直し3万6000円を払い、販売数と6か月目の通常ロスを保つ比較例です。
創業融資サポートを利用したお客様の声
支援の進み方や相談時の状況を知るには、実際のお客様インタビューが参考になります。承認率などの集計数字ではなく、ご本人の体験を確認できる事例をご案内します。






融資のアイラボの料金と支援範囲
着手金0円・成功報酬5%+税
報酬は融資が実行され、着金したときに発生します。融資が実行されなかった場合、サポート報酬はかかりません。
契約前に、成功報酬の計算対象、消費税、支援期間、追加費用の有無、解約条件を確認します。支援を利用しても融資は保証されず、最終的な可否と条件は金融機関等が決定します。
丼物専門店の開業・創業融資でよくある質問
メニューや設備・出店条件によって計画が変わります。具体的な契約書・見積書を手元に置き、自分の条件と照らし合わせてください。
生米5kgで何食分になりますか。
本例は2.2倍の11kg、250gずつで44食です。実際の歩留りと量を測ります。
丼の種類を増やしても設備は同じですか。
煮る・揚げる・生食で設備と衛生管理が変わります。
持ち帰りは100円高い分だけ残りますか。
容器等70円と追加作業・決済費があるため、100円がそのまま残りません。
持ち帰り一注文を一人として数えますか。
本例は食数で数えます。複数食注文は全食分の作業を計上します。
炊き残りを翌日に回す前提ですか。
自動で繰り越しません。衛生・品質条件と実際の残量から炊飯量を調整します。
廃棄の追加費は翌月も続きますか。
比較例は5か月目だけです。続く見込みなら翌月以降の支払も変更します。
創業融資の資料で示す数量は何ですか。
生米と炊上がり、具材の歩留り、食数、盛付け時間、廃棄と包装の数量です。
確認した公式資料
確認日:2026年9月11日。業務の整理にはJ-Net21を参照し、数値例と資金計画は編集部が独自に作成しています。古い資料の費用例を現在の相場として使用していません。
- J-Net21:丼物専門店
業態と業務の構成を参照。過去の費用・市場統計・手続きを現在の条件として転用していません。 - 愛知県:食品営業許可
営業許可と担当窓口を確認。 - 厚生労働省:HACCPの考え方を取り入れた衛生管理
業態別手引書と衛生管理の実施・記録を確認。 - 消費者庁:外食・中食での食物アレルギー
原材料情報と意図しない混入を含む情報提供の確認先。 - 農林水産省:米トレーサビリティ制度
米の記録と産地情報の伝達の確認先。 - 厚生労働省:テイクアウト・宅配の衛生管理
持ち帰り提供の工程の確認先。 - 厚生労働省:アニサキスによる食中毒を予防しましょう
生食の魚介へ広げる場合の追加確認先。 - 日本政策金融公庫:新規開業・スタートアップ支援資金
事業に必要な設備資金・運転資金と、事業計画の確認・審査に関する案内。 - 日本政策金融公庫:創業予定の方のお手続き
創業計画書・設備見積書等の申込準備と、面談から契約・送金までの流れ。
この記事の監修者・運営者情報

石川 康平
五常コンサルティング株式会社 代表取締役
2024年の問い合わせ・ヒアリング対応300件をもとに、創業融資の支援範囲・料金・制度情報について確認しています。
- 執筆・編集
- 融資のアイラボ編集部
- 監修
- 五常コンサルティング株式会社 代表取締役 石川 康平
- 公開日
- 2026年9月11日
- 最終更新日
- 2026年9月11日
- 制度情報の確認方法
- 日本政策金融公庫、信用保証協会などの公式ページを確認し、申込時は各窓口で最新情報を再確認します。
※冒頭の仕事・人物画像はAIで生成した架空のイメージで、実在のスタッフや施設ではありません。地域写真には撮影地・撮影日・出典を表示しています。「お客様の声」と監修者の写真は、実際のお客様・監修者の写真です。
