物件契約前に市町村の整備方針と指定工程を確認し、登録・通い・宿泊を分ける
- 指定窓口地域密着型サービスは予定地の市町村等へ相談
- 整備方針公募、圏域、開設時期、事前協議を確認
- 登録者像生活、家族、通い時間、訪問範囲、宿泊希望を整理
- 三機能通い・訪問・宿泊を一体で時間帯別に設計
- 人員と設備職種、研修、夜間、車両、宿泊室、消防を照合
愛知県は地域密着型サービスについて市町村の介護保険担当課への確認を案内しています。県の一般的な申請期限を、そのまま地域密着型サービスへ当てはめません。
市町村、指定、公募、登録、通い、訪問、宿泊、人員、設備の表
市町村の整備方針を確認
地域密着型サービスのため、予定地の市町村へ公募・事前協議・指定工程を確認します。
三つの機能を一体設計
通い、訪問、宿泊を利用者別に組み合わせ、職員時間を重複計上しません。
宿泊と在宅支援を両立
居間、食堂、宿泊室、浴室、消防、送迎・訪問動線を確認します。
小規模多機能型居宅介護の登録定員、通い・宿泊の利用、職種、夜間、設備、運営推進会議等を確認します。基準や報酬は改定される場合があるため、予定地の指定権者と関係機関へ最新情報を確認してください。
2,440万円を調達し、物件・設備・準備1,540万円の支払後に900万円を残す
物件・改修900万円
設備・車両400万円
開所準備240万円
開業時現金900万円
金額・件数・時間は説明用の架空例です。相場、公定料金、法定要件、融資承認額を示しません。保証金・工事・宿泊設備だけでなく、登録が増える前の給与、家賃、食材、車両、保険、返済を支払う現金を残します。
物件、改修、設備、車両、採用、研修、保険、運転資金の表
以下は資金の組み立て方を示す想定例で、相場や融資可能額ではありません。金額は万円、消費税を含む現金支払額として仮置きし、見積書で置き換えます。 参照:日本政策金融公庫「創業予定の方のお手続き」。
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 支出・調達 | 例の金額 | 含めるもの・注意点 |
|---|---|---|
| 物件・改修 | 900万円 | 保証金150万円+改修750万円。解約時の回収見込みを支払原資にはしない |
| 設備・車両 | 400万円 | 介護・宿泊備品220万円+送迎等の車両180万円 |
| 開所準備 | 240万円 | 採用・研修160万円+手続・保険等80万円。設備と同じ扱いにせず使途を区分 |
| 運転資金 | 900万円 | 下表の先行支出と入金遅延を含めて検証。単に売上の何か月分とは決めない |
| 必要資金合計 | 2,440万円 | 900万円+400万円+240万円+900万円 |
| 調達の仮置き | 自己資金800万円/借入希望1,640万円 | 2,440万円-800万円。制度の対象、上限、既存借入、返済能力は別途審査 |
自己資金は生活費や既存事業に必要な現金を除いて計上します。補助金の採択・入金や満額融資を前提に契約せず、見積増額時に延期できる設備と必須の安全設備を分けます。
この段階の運転資金900万円は必要額を検証するための仮置きです。後の6か月資金繰りでは、通常案で230万円、返戻・追加支払を重ねた別案で490万円の追加手当が必要になるため、上の総額だけで十分とは判断しません。追加額を確保するなら、運転資金と必要総額、自己資金・借入等の内訳を同じ案へ更新します。借入の増額が認められることを前提にせず、支払前に調達可否と計画変更を確認してください。
登録16人の月収仮例392万円でも、必要職員90時間に対し確保84時間なら6時間不足する
- 登録推移前月末12+開始5-終了1=月末16人
- 月収の仮例A8人×22万円+B8人×27万円=392万円
- 直接支援通い・訪問・宿泊等の延べ72時間
- 間接時間送迎等10+記録等8=18時間
- 必要職員時間72+18=90時間
金額・件数・時間は説明用の架空例です。相場、公定料金、法定要件、融資承認額を示しません。A・Bと単価は説明用です。月末16人全員が一か月算定対象となる別例であり、月内開始・終了がある月は日付と算定条件で置き換えます。
登録開始・終了、架空単価、三機能、送迎、記録、職員時間の表
登録推移の例と、16人全員が一か月を通じて算定対象になる別の収入例を示します。月内に開始・終了がある月は後者の計算をそのまま使えません。単価は仮定で、公定報酬の単位数・地域単価・加算ではありません。 参照:愛知県国保連「介護給付費の請求について」。
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 計算対象 | 想定例 | 読み違えないための条件 |
|---|---|---|
| 登録の推移 | 前月末12人+開始5人-終了1人=月末16人 | 月末人数だけでは月内の算定対象期間を表せない。開始・終了日を別に持つ |
| 基本収入の仮算定 | 区分A 8人×22万円=176万円 | A・Bは説明用のグループ名で、公的な要介護度区分名ではない |
| もう一つのグループ | 区分B 8人×27万円=216万円 | 利用者負担を含むサービス全体の収入。国保連入金に全額を重ねない |
| 月の収入合計 | 176万円+216万円=392万円 | 月額報酬へ通い回数・訪問件数・宿泊泊数を乗じて売上を増やさない |
| 一日の職員時間 | 提供72時間+送迎等10時間+記録等8時間=90時間 | 複数職員の延べ時間。夜間・休憩・法定配置を満たす勤務表は別途確認 |
| 時間不足の検出 | 確保84時間に対して6時間不足 | 90時間-84時間。不足を残したまま受入可能人数を増やさない |
宿泊費や食費等は、徴収できる範囲と説明・同意を確認したうえで介護報酬と区別します。加算は要件、届出、算定開始日が確認できたものだけを別欄にし、採用予定だけで見込み売上へ含めません。
開業時900万円でも給付費入金前に現金が尽き、3か月目末は130万円不足する
不足 ← 0 → 計算上残高
開業時900万円
準備月末620万円
1か月目末300万円
2か月目末▲40万円
3か月目末▲130万円
6か月目末▲130万円
金額・件数・時間は説明用の架空例です。相場、公定料金、法定要件、融資承認額を示しません。準備月280万円、1か月目320万円、2か月目340万円を先に払い、3か月目に260万円が入る架空例です。利用者回収0円の前提を、実際の請求・回収方法に置き換えます。
準備、提供、請求、給付費、利用者回収、給与、家賃、月末現金の表
先の運転資金900万円だけを取り出した資金繰り例です。工事・準備費1,540万円は別途支払済みとし、各支出には給与、家賃、保険料、税・返済等の当月支払見込みを含めます。ここでは開業・サービス提供を1か月目から始め、給付費は提供の翌月に請求、翌々月に入金する基本案を置きます。例えば9月提供分を10月に請求すれば、通常の初回入金は11月です。給付費の1・2か月目の入金はゼロとし、実際の支払日は愛知県国保連「介護給付費等の請求について」と年度の支払予定で確認します。
下表は立ち上がりの資金不足を調べる独立した仮定で、先の売上試算の月と直接対応させていません。給付費欄は利用者負担を除く実受取額です。利用者回収は別欄へ一度だけ入れ、準備前の既存債権、追加借入・自己資金投入は含めません。既に別確保した初期費用と、この表の準備月支出は重ねていません。金額は万円単位で、6か月間の追加手当前の残高を示します。食費・宿泊費や利用者負担の回収はこの例では見込まず、確認できた回収日と額だけを実計画へ加えます。登録増に伴う送迎・宿泊・訪問の勤務費も別に更新します。
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 期間 | 給付費入金(提供・請求月) | 利用者からの回収 | 支出 | 月末現金(追加手当前) |
|---|---|---|---|---|
| 準備月 | 0万円 | 0万円 | 280万円 | 620万円 |
| 1か月目 | 0万円(初回入金前) | 0万円 | 320万円 | 300万円 |
| 2か月目 | 0万円(初回入金前) | 0万円 | 340万円 | マイナス40万円 |
| 3か月目 | 260万円(1か月目提供・2か月目請求分) | 0万円 | 350万円 | マイナス130万円 |
| 4か月目 | 350万円(2か月目提供・3か月目請求分) | 0万円 | 350万円 | マイナス130万円 |
| 5か月目 | 350万円(3か月目提供・4か月目請求分) | 0万円 | 350万円 | マイナス130万円 |
| 6か月目 | 350万円(4か月目提供・5か月目請求分) | 0万円 | 350万円 | マイナス130万円 |
月末現金は前月末残高に給付費入金と利用者回収を加え、支出を引いた額です。例えば3か月目は(マイナス40万円)+260万円+0万円-350万円=マイナス130万円です。通常案の期間中最低残高はマイナス130万円です。現金下限を100万円に置くと、下限を守る追加手当額は230万円になります。マイナス残高は実際にそのまま支払えるという意味ではなく、その月までに資金の手当か実行可能な計画変更が必要な印です。
返戻と追加支払が重なる別案を、通常案と分けて確認する
通常の入金待ちとは別に、3か月目に入る初回給付費のうち260万円が返戻・訂正で4か月目へずれ、3か月目に追加支払0万円が発生する案も試します。3か月目の給付費入金は0万円、利用者回収は0万円、支出は350万円で、月末残高はマイナス390万円です。4か月目は通常の給付費350万円に訂正分260万円を加え、給付費入金610万円、月末残高マイナス130万円となります。以後の入出金を通常案と同じにすると、6か月目残高はマイナス130万円、別案全体の最低残高はマイナス390万円です。現金下限100万円を守る別案の追加手当総額は490万円です。通常案の追加額230万円にさらに490万円を重ねる意味ではありません。
訂正分を4か月目に回収するのはこの別案の仮定であり、審査・再請求が未了なら入金をさらに後ろへ動かします。追加手当額は、0と「現金下限-追加手当前の最低残高」を比べて大きい方です。給与日が振込日より先なら月中の不足は表より大きくなるため、日付別にも試算してください。6か月で計画を終えず、利用開始・終了と人件費、返済を年間へ延ばします。継続的な支出超過は借入だけで解決せず、提供体制を守りながら収入の根拠と費用・規模を見直します。
登録計画を図面・勤務表・売上・請求・資金繰りで同じ数字にする
- 行政相談圏域、公募、指定希望月、図面相談の回答
- 登録見込相談、見学、契約、開始日、未確定理由
- 図面・勤務三機能の動線、職種、時間帯、車両、休憩、代替
- 売上・請求登録者別算定、提供記録、請求日、返戻、入金日
- 資金繰り工事・給与・家賃・車両・返済後の最低残高
登録者を増やしたら売上だけでなく、通い・訪問・宿泊の時間、必要職員、請求資料、給与を同じ日に更新します。
行政相談、平面図、登録見込、勤務、見積、請求、資金繰りの表
融資相談に持ち込む資料は、枚数を増やすより前提を一致させることが大切です。見込みと確定を分け、変更が起きたときにどの数字を直すかまで決めます。 参照:日本政策金融公庫「創業計画の書き方」。
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 資料 | 示す根拠 | 食い違いの確認 |
|---|---|---|
| 行政相談メモ | 圏域、整備計画、指定希望月、図面相談の回答 | 賃貸開始・採用日が相談結果と整合しているか |
| 登録見込表 | 相談経路、開始見込月、家族の希望、未確定理由 | 紹介数を全員契約済みとして計上していないか |
| 曜日別勤務表 | 送迎、訪問、通い、宿泊、記録、休憩、代替 | 同一職員・同一車両が同時刻に別場所へ配置されていないか |
| 使途一覧と見積り | 必須工事、消防、備品、支払日、契約条件 | 一つの見積りを設備と運転資金へ二重計上していないか |
| 月別収支・資金繰り | 登録者別算定、請求、入金、採用と返済 | 損益上の売上と銀行口座に入る現金が区別されているか |
公庫・金融機関へは、確定していない指定日や採用をそのまま伝え、未確定時の資金需要も説明します。資料に含む利用希望者の個人情報は必要最小限とし、融資説明用には集計表や匿名の管理番号を使います。

愛知県・小牧市藤島町・県道451号
通いの送迎と訪問の経路を、同じ時間帯で確認する
小牧市藤島町・県道451号の沿道実景です。小規模多機能型居宅介護では、通いの送迎と自宅への訪問が同じ時間帯に重なる場合があります。予定地から登録者宅までを実走し、車両、職員、乗降、記録を一つの勤務表へ戻します。写真の道路や施設を事業所・停車場所として案内するものではありません。
小牧市藤島町・県道451号/2016年5月28日撮影。現在の様子とは異なる場合があります。写真:円周率3パーセント(Wikimedia Commons原典)/CC BY-SA 4.0。縮小・WebP変換。同ライセンスで利用。
必要な準備を項目別に確認
市町村相談・指定・登録・三機能・勤務・請求・入金の記録
小規模多機能型居宅介護は、利用者の選択に応じ、通いを中心として訪問や宿泊を柔軟に組み合わせ、在宅生活を支える地域密着型サービスです。開業計画では名称だけでなく、対象者、支援場所、提供時間、専門職、記録、連携先を具体化します。
地域密着型サービスの指定は、市町村または担当する広域連合等の窓口へ確認します。予定地と小規模多機能型居宅介護の構想を伝え、公募・整備方針、申請期限、図面相談、人員・設備要件を契約前に確認します。
収入は建物定員だけでなく、登録者数、要介護度、利用開始日、体制、確認済み報酬から作ります。相談者数をそのまま登録者数へ置き換えず、契約、登録開始、終了を月別に管理します。報酬は登録者ごとの算定対象期間と区分で確認し、提供体制が不足する人数を売上へ含めません。
物件改修、宿泊設備、消防、送迎車、採用、夜間体制は登録者が増える前から必要です。指定や利用開始が遅れる場合も給与と固定費を払えるよう、初回給付費入金までの運転資金を残します。
市町村相談・指定・登録・三機能・勤務・請求・入金の記録
この記事で扱う範囲
通いの定員ではなく、最も忙しい時間帯から提供上限を決める
朝の迎えから訪問、食事、入浴、送り、宿泊者への支援までの時間を並べます。職員時間、車両、浴室、宿泊室をそれぞれ対応可能な支援人数・件数へ換算し、重なる時間帯に実行できる範囲で受入計画を作ります。
登録者が同じでも、状態変化や家族事情で訪問・宿泊が増えます。平均利用だけでなく、緊急宿泊、受診、欠勤が重なった日の代替体制を資金化します。
市町村への相談で、物件より先に確定したいこと
地域密着型サービスの指定窓口は、市町村または担当する広域連合等です。県の一般的な介護事業所向け案内だけで申請先を決めず、公募・整備計画との関係から確認します。 参照:厚生労働省「指定地域密着型サービスの人員・設備・運営基準」。
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 確認対象 | 相談時に示す内容 | 資金計画への影響 |
|---|---|---|
| 地域の整備方針 | 予定圏域、開設時期、既存事業所との役割、公募の有無 | 募集時期が合わなければ賃料の先行期間を見直す |
| 三機能の提供 | 登録者の生活像、通いの時間、訪問範囲、宿泊の想定 | 送迎・訪問車両、宿泊室、夜間の勤務を積み上げる |
| 定員と設備 | 登録・通い・宿泊を別欄にした平面図と運営案 | 登録定員をそのまま一日の通い・宿泊定員にしない |
| 配置と研修 | 管理者、介護支援専門員、介護・看護職員の候補と研修履歴 | 研修日程、採用開始日、代替要員の費用を確認する |
| 生活継続の支援 | 家族不在、状態変化、急な宿泊希望への対応案 | 満員時の調整や医療連携を含め、提供できる範囲を説明する |
指定の見込みと融資の審査は別の手続です。事前相談の回答日・担当窓口・未解決事項を残し、建築や消防の確認が終わる前に改修額を確定扱いにしないでください。
物件・宿泊設備・消防・送迎車・採用・運転資金を積み上げる
通い・訪問・宿泊の拠点
- 保証金・設計・用途・消防・改修
- 居間・食堂・宿泊室・浴室・家具
- 送迎車・訪問車・記録請求システム
- 採用・夜間研修・地域説明・開設準備
毎月先行する支出
- 介護・看護・ケアマネ等の給与
- 家賃・光熱・食材・衛生・リネン
- 車両・通信・保険・研修・修繕
- 登録安定と初回報酬までの固定費
登録が少ない月でも宿泊と夜間を含む最低体制が必要です。自己資金を改修だけで使い切らず、段階的な登録増加に耐える給与・家賃を残します。
通いが忙しい朝夕ほど、訪問と宿泊の支援も重なる
送迎、朝食、入浴、訪問、服薬、夕食、就寝が重なる時間を十五分単位で確認します。同じ職員を複数場所へ同時配置せず、欠勤と緊急宿泊の代替まで給与へ入れます。
売上は登録者・要介護度・利用開始月・確認済み報酬から作る
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 項目 | 計算・確認方法 | 根拠資料 |
|---|---|---|
| 相談見込み | 相談件数のうち対象・希望が合う方を整理 | 包括・ケアマネ・医療連携 |
| 登録開始 | 見学・契約から開始予定日を個別確認 | 登録者別工程表 |
| 月別登録 | 前月末登録者+新規開始-終了 | 要介護度・開始日 |
| 介護報酬 | 登録者別の算定対象期間・報酬区分を合計 | 請求担当・市町村確認 |
通い回数や宿泊回数を単純な従量売上として足さず、登録者別の報酬区分と開始日を確認します。加算は配置・届出・実績の要件確認後に計上します。
相談・見学・契約・登録・提供・請求・入金を月別化する
市町村相談、公募・事前協議、物件、消防、融資、改修、採用、指定、登録、提供、請求、入金を月別に置きます。
登録者を慎重・標準・順調の三案で増やし、宿泊利用が少ない月でも夜間給与、家賃、車両費、返済後に現金が残るか確認します。
制度、許認可、手続、融資条件は変更される場合があります。申込時は厚生労働省「指定地域密着型サービスの人員・設備・運営基準」と金融機関の案内を確認してください。
小規模多機能型居宅介護の融資相談で用意したい資料
登録者、三機能の提供量、勤務、建物、介護報酬、給与を、市町村への指定資料、勤務表、創業計画書で一致させます。
宿泊枠や事業者都合へ利用者を当てはめず、本人の生活と家族状況に合わせて柔軟に組み合わせます。融資相談では、登録者数だけでなく、曜日別の通い、訪問時間、宿泊日、夜勤、送迎を一人別の原価へ落とします。
登録計画を変えたら、勤務と請求資料も同じ日に更新する
登録開始や宿泊の希望が変わった場合は、登録者別の予定、曜日別勤務、車両運行、食事準備を同じ基準日で更新します。変更前の版も保存し、給与・外注費・請求額のどこに差が出たか分かるようにします。
介護支援専門員、現場責任者、請求担当が確認した前提を創業計画書へ反映します。融資相談用の資料には個人名を必要以上に含めず、受入れの見込みと未解決の条件を匿名の一覧で説明します。
登録上限と実際の受入余力を分ける
登録枠が残っていても、希望する曜日の通い、訪問の時間帯、宿泊の状態像によって受入余力は変わります。まず既存登録者の一週間を描き、同じ時間帯に必要な介助と移動を確認します。そのうえで、新しい方を迎えたときの追加勤務・車両・夜間対応を試算します。人員時間と部屋数は単位が違うため、単純に小さい数字を上限にすることはできません。それぞれを実行できる支援人数や対応件数へ換算して比較し、基準を満たす範囲を決めます。相談が多いことだけを理由に、満員の収支へ直ちに切り替えないようにします。
家族の事情で増える宿泊を平常時の計画に入れる
普段は通い中心の方でも、家族の入院などで宿泊や訪問が増える場合があります。増加分をその都度の残業だけで吸収する設計では、売上が増えなくても人件費が膨らみます。どの状態の方を受け入れられるか、他の登録者への支援をどう続けるか、医療連携先へ誰が連絡するかを管理者と共有します。食費・宿泊費の実費収入で固定人件費まで賄えるとは限りません。毎月、利用の組合せと延べ勤務時間を照合し、介護報酬の月額収入に対して支援原価がどう変わったかを確認する資料を残します。
開所延期時は、削ってはいけない費用を先に決める
工事や指定が遅れた場合、削減候補は支援に必須でない備品や広報時期などから検討します。安全設備、基準を満たす配置、必要な研修を削って支払残高だけを合わせる方法は使えません。賃貸借や工事契約には開始条件・変更費・解約条件があるため、契約前に延期可能な範囲を確認します。採用者への説明と雇用契約上の対応も別に必要です。融資相談には元の案と延期案の両方を持ち、追加資金が必要になる時点、自己資金で対応できる範囲、計画の縮小条件を具体的に示します。
収入が増えた後も請求と勤務を毎月つなぐ
登録が増えた月は、請求担当が算定開始日・終了日・加算の届出状況を確認し、現場責任者が実際の支援量を確認します。報酬の対象期間とサービス提供記録が合わないまま請求を進めると、返戻や確認対応で入金が遅れる可能性があります。請求額を入金済みの現金として扱わず、未入金、修正中、利用者負担の回収待ちを分けます。運転資金が下限へ近づいたら、登録者数だけでなく、人件費の増え方や支払期日まで見て見通しを更新します。金融機関への説明にも、当初予測と実績の差をそのまま使えます。
相談前の状況を整理する三つの想定例
次の3例は説明用の想定であり、実在するお客様の実績・成功事例ではありません。融資の可否や金額、所要日数を示すものではありません。
【想定】介護職の経験がある開業希望者が、宿泊室を備えた物件を見つけた場面です。市町村の整備方針をまだ確認していないため、すぐに賃貸契約へ進まず、予定圏域と事業構想を窓口へ伝えます。図面相談と公募の関係を整理し、家賃が先行する期間を資金表へ置いてから物件の条件交渉を検討します。
【想定】登録見込みはある一方、朝の送迎と訪問を同じ職員が担う計画になっている場面です。曜日別に出発・帰着・介助の時間を並べ、代替要員や車両が必要な時間帯を見つけます。追加給与を入れた収支と利用開始を段階化する案を比べ、提供できない件数を売上へ残さないよう整理します。
【想定】融資申込資料を準備した後に、消防設備の工事期間が延びた場面です。改修見積りだけを更新せず、採用済み職員の給与、家賃、初回請求・入金の月も変更します。費用を削る項目と必要資金を追加する項目を分け、契約上動かせる支払日を確認して資金不足への対応を相談します。
この内容を具体化する補足記事
確認した公式の案内
創業融資サポートを利用したお客様の声
支援の進み方や相談時の状況を知るには、実際のお客様インタビューが参考になります。承認率などの集計数字ではなく、ご本人の体験を確認できる事例をご案内します。






融資のアイラボの料金と支援範囲
着手金0円・成功報酬5%+税
報酬は融資が実行され、着金したときに発生します。融資が実行されなかった場合、サポート報酬はかかりません。
契約前に、成功報酬の計算対象、消費税、支援期間、追加費用の有無、解約条件を確認します。支援を利用しても融資は保証されず、最終的な可否と条件は金融機関等が決定します。
よくある質問
小規模多機能型居宅介護の指定、三機能の運営、入金までの資金について回答します。計画地の市町村等の指定窓口と、利用する融資制度の窓口へ個別条件を確認してください。
指定申請先はどこですか?
予定地の市町村、または担当する広域連合等の地域密着型サービスの窓口へ確認します。愛知県への一般的な介護事業所の指定申請と混同せず、公募・整備計画、指定希望月、図面相談の順序を先に確認してください。
物件を先に契約してよいですか?
契約前に市町村等の整備方針、三機能に必要な設備・人員、建築・消防を相談します。契約が先になる場合も、指定や融資が未確定であることを踏まえ、開始・変更・解約条件と先行家賃を確認してください。
通いだけで開業できますか?
小規模多機能型居宅介護は通い・訪問・宿泊を組み合わせるサービスです。通いだけのデイサービスと同じ計画にはせず、登録者の必要に応じた提供体制を指定窓口と確認し、各機能の設備・勤務を組みます。
宿泊室の改修も融資対象ですか?
事業に必要な改修として、図面、工事見積り、指定・消防の確認状況を示して相談します。対象となる費用、金額、実行時期は制度と審査で決まるため、指定の見込みだけで融資対象や満額調達を確定させません。
登録者未確定でも相談できますか?
相談できます。相談経路、見学、契約・開始の見込み、受入れに必要な支援を分け、未確定の部分を明示します。初月満員を前提にせず、登録が遅れた場合の給与と現金残高を併せて準備します。
夜間職員は必要ですか?
宿泊を含む運営として、夜間・深夜の配置と緊急対応を基準・指定窓口で確認します。宿泊者がいない日の取扱いも個別条件を確認し、常に夜間費用がゼロになるとは見込まず、必要な勤務と代替要員を計上します。
介護報酬はいつ入金されますか?
通常はサービス提供月の翌月に請求し、翌々月に入金する流れです。9月開所・9月提供なら10月請求・11月入金が基本となるため、初めの二か月の給与も準備します。実際の支払日と初回請求の準備を国保連で確認し、返戻による追加遅延と利用者負担の回収は分けて管理します。
この記事の監修者・運営者情報

石川 康平
五常コンサルティング株式会社 代表取締役
2024年の問い合わせ・ヒアリング対応300件をもとに、創業融資の支援範囲・料金・制度情報について確認しています。
- 執筆・編集
- 融資のアイラボ編集部
- 監修
- 五常コンサルティング株式会社 代表取締役 石川 康平
- 公開日
- 2026年8月3日
- 最終更新日
- 2026年9月19日
- 制度情報の確認方法
- 日本政策金融公庫、信用保証協会などの公式ページを確認し、申込時は各窓口で最新情報を再確認します。
※冒頭の仕事の写真はAI生成の架空イメージです。出典を記した地域写真は実景です。お客様の声・監修者の写真は実際の人物です。
確認した公式情報
2026年9月19日の再確認:愛知県の新規指定案内、厚生労働省の地域密着型サービス基準・介護サービス情報、日本政策金融公庫を再確認しました。地域密着型サービスの指定先、公募・整備方針、登録・通い・宿泊定員、人員・設備・運営基準、請求は予定地の市町村等へ確認してください。所在地・営業内容に合う条件は各窓口へ確認してください。
制度情報確認日:2026年9月6日。利用制度と事業内容を伝え、申込時に各公式窓口へ最新の必要資料・条件を確認してください。
登録の見込みと三機能の勤務表から、開業資金を一緒に整理する
通い・訪問・宿泊、登録定員、人員、夜間、送迎、地域ニーズと初回入金を確認します。指定前から必要な支出と初回入金までの運転資金を試算します。
資料が完成していなくても、相談した時点で契約する必要もありません。
※融資の可否、金額、利率、返済期間、担保・保証人などの条件は、各金融機関・信用保証協会の審査により決定されます。融資のアイラボは金融機関ではなく、融資の実行を保証するものではありません。
※本記事は2026年9月6日時点の公表情報をもとに作成しています。制度内容は変更される場合がありますので、申込時には必ず各公式窓口で最新情報をご確認ください。
