入金前に「借りるか、資本にするか」
社長の個人資金を会社へ
役員借入金
会社の負債。返済条件を決める
増資
会社の資本。原則、貸付金のような返済義務はない
立替精算
会社費用の一時的な立替。証憑を照合
追加融資は別途、金融機関からの借入であり、審査と返済が伴います。
返済義務と資本の違い
何の支払を補うか
運転資金・設備・税金・一時立替を分けます。
借入か出資かを決定
入金後に名称だけ変えず、事前に専門家へ確認します。
返済・持分・外部返済
12か月残高と手続を比較します。
会社と役員の取引は、契約、会社法、登記、会計、税務、相続・事業承継等に影響する場合があります。本記事だけで処理を決めず、入金前に税理士・司法書士・弁護士等の有資格者へ確認してください。
会計処理、税務申告、帳簿書類の保存、融資判断は事業形態や取引内容で異なります。制度の最新情報を公的機関で確認し、個別の税務判断は税理士等の有資格者へ相談してください。
3つの資金手段を同じ期間で比較
借りやすさや税務上の有利不利は一律に決められません。
入金・返済・手続コスト
資金不足の理由と必要時期
- 不足日・不足額・支払先・資金使途
- 売上・粗利・回収・在庫・固定費の原因
- 既存借入・役員取引・株主構成
- 今後12か月の返済・納税・投資予定
毎月先行する支出
- 役員借入:会社から役員への返済計画
- 増資:持分・決議・払込・登記等の手続
- 追加融資:審査・外部返済・資金使途
- 共通:証拠・帳簿・専門家確認
最も早く入金できる方法だけで選ばず、資金不足が再発した場合、会社から資金を戻す場合、次回融資を相談する場合まで比較します。個人の生活資金を失わない上限も別に確認します。
不足の原因と期間を先に特定
資金不足の原因
入金と支払の時差
短期の資金繰りと回収予定を確認
設備投資
投資回収と返済余力を確認
継続赤字
価格・原価・固定費も見直す
資金投入だけで収益上の課題が解消するとは限りません。
一時的なズレか、構造的な赤字か
| 項目 | 計算・確認方法 | 根拠資料 |
|---|---|---|
| 役員借入金 | 会社の負債・返済を想定 | 契約・入出金・返済記録 |
| 増資 | 返済前提でない資本 | 会社法手続・登記・持分 |
| 追加融資 | 金融機関等からの借入 | 審査・契約・返済・使途 |
| 一時立替 | 特定経費を役員が支払 | 領収書・精算日・承認 |
表は一般的な整理です。会社形態、株主、契約、金額、期間で扱いが変わるため、実行前に必要な決議・書類・税務を専門家へ確認します。
社長への返済も会社の現金流出
- 入金日を置く役員資金・増資・融資の予定日を区別
- 支払日を置く仕入・給与・設備代金を反映
- 返済を置く役員借入金と金融機関借入の返済を別々に反映
利益と預金残高は同じではありません。最低残高で判断します。
追加融資と二重に見積もる
日付・金額・使途
返済・資本・審査
法務・登記・会計・税務
契約・決議・払込・帳簿
会社・個人・返済
会社の資金繰りには、入金額だけでなく、役員借入の返済、追加融資の返済、増資関連費用等を置きます。個人側でも入金後の生活費、住宅ローン、納税等を確認し、会社不足を個人不足へ移さないようにします。
資金注入後に売上回収や支出構造が変わらない場合、同じ不足が再発します。注入額と同時に、原因別の改善期限を決めます。
制度、許認可、手続、融資条件は変更される場合があります。申込時は公的機関の最新情報と金融機関の案内を確認してください。
経路と意思決定を記録する
実務や税務処理は会社形態・既存契約で異なるため、税理士等と確認してください。
契約・議事録・通帳・帳簿
個人口座から会社口座への振込記録だけでなく、目的、契約・決議、対象支払、返済条件等を方式に応じて残します。必要書類は専門家へ確認してください。
本記事は資金調達方法の一般比較であり、役員借入金・増資・追加融資の実行、仕訳、税務、登記、契約を個別に判断するものではありません。必ず有資格者・金融機関へ確認してください。

愛知県・小牧市藤島町・県道451号
設備投資と運転資金を同じ資金繰り表に
小牧の事業者が設備を増やすときも、社長個人からの入金と金融機関の融資では返済が異なります。入金日と返済日を一緒に並べて確認します。
小牧市藤島町・県道451号/2016年5月28日撮影。現在の様子とは異なる場合があります。写真:円周率3パーセント(Wikimedia Commons原典)/CC BY-SA 4.0。縮小・WebP変換。同ライセンスで利用。
必要な準備を項目別に確認
資金繰りを比較する資料
新設法人では、想定外の支払を社長個人が立て替えることがあります。少額・短期でも、誰が何のために支払い、会社がいつ返すのかを記録しないと、個人費用との区別や残高説明が難しくなります。
役員借入金は、一般に役員から会社への貸付として会社側の負債に記録されます。J-Net21も、会社の運転資金や一時的な資金不足の補填に使われることがあり、返済義務を伴うものとして説明しています。具体的な契約・会計・利息・税務は専門家へ確認してください。
増資は返済を前提としない資本として扱われますが、会社法上の手続、登記、株主構成、税務などの確認が必要です。口座へ振り込むだけで増資になるとは限りません。司法書士・税理士等へ事前に相談します。
追加融資は会社外から資金を調達し、返済と審査を伴います。必要時期、使途、既存借入、直近実績、今後の改善策を整理し、個人資金を入れた後ではなく不足が見えた時点で金融機関へ相談します。
資金繰りを比較する資料
この記事で扱う範囲
役員借入金・増資・追加融資の比較で想定される相談内容
以下は実績・成功事例ではなく、相談時に整理対象となりやすい状況を示した想定ケースです。融資条件、契約、会計処理、保存期間は各社で異なるため、自社資料と最新の公的情報で確認してください。
会社口座の給与支払前に社長個人から一時入金すべきか、追加融資を先に相談すべきか確認したい
役員立替が毎月増え、役員借入金残高と返済予定を整理したい
増資も候補だが株主構成・登記・税務を含む手続と資金繰りを比較したい
会社から役員へ返す出口
役員借入を返済する時期と金額を会社の資金繰りへ置きます。返済で税金・給与・借入返済が不足しないか確認します。
資本として残す出口
増資は持分、決議、払込、登記、税務等を伴うため、急ぎの口座補填と同じ感覚で扱いません。会社形態に合う手続を確認します。
外部借入を返す出口
追加融資では必要額の根拠、既存返済後の余力、実績との差、改善策を示します。個人資金投入の履歴も説明できるようにします。
不足額を埋める前に、会社がいつ・何から返せるかを12か月で確認する
役員借入を選ぶ場合も、返済開始を利益ではなく現金余力から決めます。増資や追加融資を含め、会社と経営者個人の両方が資金不足にならない案を専門家と確認します。
この内容を具体化する補足記事
本文の根拠となる公式情報
創業融資サポートを利用したお客様の声
支援の進み方や相談時の状況を知るには、実際のお客様インタビューが参考になります。承認率などの集計数字ではなく、ご本人の体験を確認できる事例をご案内します。






融資のアイラボの料金と支援範囲
着手金0円・成功報酬5%+税
報酬は融資が実行され、着金したときに発生します。融資が実行されなかった場合、サポート報酬はかかりません。
契約前に、成功報酬の計算対象、消費税、支援期間、追加費用の有無、解約条件を確認します。支援を利用しても融資は保証されず、最終的な可否と条件は金融機関等が決定します。
よくある質問
申込み方法や必要書類は制度・窓口・事業内容によって異なります。個別条件は必ず担当窓口へご確認ください。
社長個人から会社へ振り込むだけで役員借入金になりますか?
取引の実態、契約、帳簿、証拠等の確認が必要です。自己判断せず税理士等へ確認してください。
役員借入金はいつ返してもよいですか?
契約・資金繰り・税務等を確認し、給与・税金・金融機関返済を損なわない計画を作ります。
増資は会社口座へ入金すれば完了ですか?
会社法上の手続や登記等が必要になるため、司法書士等へ事前に確認してください。
個人資金を入れると追加融資に不利ですか?
一律には判断できません。資金の性質、使途、不足原因、帳簿、今後の返済を説明できる状態にします。
個人のクレジットカードで会社経費を払ってよいですか?
会社の規程、証憑、精算、会計・税務を確認し、個人利用と混在させない運用を専門家へ相談します。
役員借入金と役員貸付金は同じですか?
逆です。役員借入金は一般に会社が役員から借りるもの、役員貸付金は会社が役員へ貸すものです。
資料が未完成でも相談できますか?
通帳、試算表、支払予定、役員取引、既存借入から不足額と確認先を整理できます。
この記事の監修者・運営者情報

石川 康平
五常コンサルティング株式会社 代表取締役
2024年の問い合わせ・ヒアリング対応300件をもとに、創業融資の支援範囲・料金・制度情報について確認しています。
- 執筆・編集
- 融資のアイラボ編集部
- 監修
- 五常コンサルティング株式会社 代表取締役 石川 康平
- 公開日
- 2026年8月9日
- 最終更新日
- 2026年9月22日
- 制度情報の確認方法
- 日本政策金融公庫、信用保証協会などの公式ページを確認し、申込時は各窓口で最新情報を再確認します。
※冒頭の仕事の写真はAI生成の架空イメージです。出典を記した地域写真は実景です。お客様の声・監修者の写真は実際の人物です。
確認した公式情報
2026年9月22日の再確認:J-Net21と日本公庫の創業・資金繰り資料を確認しました。増資や税務の扱いは会社の状況により異なるため、専門家へご相談ください。所在地・営業内容に合う条件は各窓口へ確認してください。
制度内容や申込方法は改定される場合があります。申込時には各公式ページと窓口で最新情報をご確認ください。PDFは容量が大きい場合があるため、スマートフォンでは通信環境にもご注意ください。
- J-Net21『役員借入金と役員貸付金について』
- 日本政策金融公庫『創業の手引』(PDF・容量が大きい場合があります)
- 日本政策金融公庫『各種書式ダウンロード(資金繰り表)』
- J-Net21『資金繰り表を活用する』
- 日本政策金融公庫「創業の手引」(PDF・容量が大きい場合があります)
- 国税庁「記帳や帳簿等保存・青色申告」
- あいち産業振興機構「愛知県よろず支援拠点」
制度情報確認日:2026年8月9日
個人資金を入れる前に、会社と社長の両方の出口を確認する
不足日・使途・既存借入・個人資金を整理し、専門家へ確認すべき項目と金融機関への相談資料をまとめます。相談時点で契約する必要はなく、現在ある資料と社内の運用から確認できます。
資料が完成していなくても、相談した時点で契約する必要もありません。
※融資の可否、金額、利率、返済期間、担保・保証人などの条件は、各金融機関・信用保証協会の審査により決定されます。融資のアイラボは金融機関ではなく、融資の実行を保証するものではありません。
※本記事は2026年8月9日時点の公表情報をもとに作成しています。制度内容は変更される場合がありますので、申込時には必ず各公式窓口で最新情報をご確認ください。
