日本政策金融公庫「スタートアップの創業のポイント」は、デットとエクイティの違いとして経営権、資本コスト、返済義務を挙げ、スタートアップの成長段階に応じた融資活用を案内しています。
融資は返済義務があり、出資は株式・権利・意思決定へ影響します。調達の名称ではなく、契約条件、入金時期、使途、資金が尽きる時期を比較します。
本文の現金1,200万円、月間ネットバーン400万円、融資1,000万円、出資2,500万円、プレマネー1億円は架空条件です。調達成功、企業価値、融資条件を保証しません。
申込中・交渉中の資金は確定現金へ入れず、デットのみ、エクイティのみ、両方不成立のケースを維持します。

希薄化を避けたいという理由だけで融資額を増やし、返済前に売上が立つ根拠を示せない
- 一括開発・採用・営業・運転資金を同じ回収時期だと考える
- 返済エクイティ調達や補助金を確定入金として返済原資へ置く
- 順番デット・エクイティの相談期間と条件交渉を資金繰りへ入れない
調達手段を決める前に分ける3つの時間軸
- 返済原資がある用途へ融資
受託粗利や既存売上と返済時期を接続します。 - 不確実な検証費は慎重に
研究開発・市場検証の未達ケースを残します。 - 希薄化を二回先まで計算
20%調達を二回行う架空例で創業者64%です。
シード期のデット・エクイティ調達順を無料相談で整理する
資金使途、ランウェイ、返済原資、希薄化、次回調達が未確定でも相談できます。公式窓口で聞く事項と、自分の資料で決める事項を分けます。
シード期のデット・エクイティ調達順で整理したい想定相談例
以下は融資実績・審査結果ではなく、シード期のデット・エクイティ調達順を検討する方の想定ケースです。開催、参加、相談、融資可否、金額、条件は主催者・申込先の最新案内と個別判断で決まります。
開発と採用資金を融資と出資のどちらで賄うか比較したい
受託売上を返済原資にしながらプロダクト開発を続けたい
次回ラウンドが遅れた場合のランウェイと停止条件を確認したい
資金使途・検証・返済原資・希薄化・二つの調達時計を一枚へ統合する
シード期のデット・エクイティ調達順を実行へ移す5工程
用途、検証、比較、月別統合、慎重案をつなぎます。
- 01用途を分ける開発・採用・営業・運転
- 02マイルストーン設定顧客・売上・技術・採用
- 03資金手段を比較返済・希薄化・期間・権利
- 04月別で統合入金・支払・返済・次回調達
- 05慎重案を決める遅延・減額・削減・撤退
調達順は希薄化率だけでなく返済可能性・検証期限・未達時余力で決める
資金の性質と事業の時間軸を合わせます。
確度
ランウェイ
契約
確認の組合せ資金調達後の安全余力=確定入金+確度調整後の収入-支出-返済-未達時に残す予備資金
この図は学びや資金調達の選択肢を整理するためのものです。セミナー参加、支援機関との接点、融資・出資の成立を保証するものではありません。最新の公式案内と個別契約を優先してください。判断時は、前提にした数字、確認先、確認日、未確認事項も一緒に記録し、条件が変わったときに見直せる状態にします。変更後は関係する資料も同じ日に更新します。
用途を検証単位へ分ける
開発、採用、営業、受注対応を支払時期と成果へつなげます。
返済原資を確度で分ける
既存売上、受託、将来売上、補助金、出資予定を同列に扱いません。
希薄化以外の条件も見る
株主権、優先条件、情報権、意思決定、追加出資の条件を確認します。
調達の二つの時計を作る
審査・DD・条件提示・契約・入金を別日程へ置きます。
未達時の停止条件を決める
採用延期、開発範囲縮小、受託強化、追加相談の期限を残高から決めます。
デットとエクイティの負担・権利・時期を分ける
検証と支出を対応
費目、時期、成果、回収を置きます。
確定収入と仮説を分ける
売上、受託、補助金、出資を区分します。
金額以外も比較
利息、返済、持分、権利、契約、期間を見ます。
調達比較表には、資金使途、支払月、検証成果、回収・収入時期、デット候補、返済開始、月額返済、エクイティ候補、希薄化、主要権利、調達期間、確度、代替案を記録します。
出資の内定、補助金採択、将来受注、融資の希望額を確定入金として資金繰りへ置かないでください。契約条件は金融機関、投資家、弁護士・税理士等へ確認します。
開発・採用・営業・運転資金を検証単位へ分ける
返済原資へつながる用途
- 既存受注の人件費・仕入・外注・運転資金
- 回収期間を説明できる設備・システム
- 継続売上で返済余力を示せる成長投資
- 株式を希薄化させずに賄う短中期資金
不確実性と成長余地が大きい用途
- 長期の研究開発・市場検証・先行採用
- 事業モデル確立前のプロダクト開発
- 海外展開・大規模成長等の長期投資
- 投資家の知見・接点・伴走も必要な段階
用途を固定的に分類するものではありません。返済能力、担保・保証、成長性、希薄化、契約条件、調達確度を個別に確認し、同じ費用を二重に調達しません。

融資審査と投資DDを同時に進めても、入金日は同じにならない
相談開始、資料提出、審査・DD、条件提示、契約、入金を別工程へ置きます。最も早いケースではなく、遅延・減額・不成立を含む慎重ケースでランウェイを確認します。
返済原資と次回調達を確度別に置く
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 項目 | 計算・確認方法 | 根拠資料 |
|---|---|---|
| 顧客検証 | 試験導入・継続・単価 | 次の開発判断 |
| デット | 審査・契約・返済 | 既存売上・受託原資 |
| エクイティ | DD・条件・契約 | 希薄化・権利・伴走 |
| 慎重ケース | 遅延・減額・未達 | 削減・延期・代替調達 |
調達順は『先に申し込む』だけでなく、どの資料をいつ共有し、条件提示が重なった場合にどう判断するかまで含みます。
ランウェイ・希薄化・意思決定権を比較する
開発・採用・営業・運転
顧客・売上・技術・採用
返済・希薄化・期間・権利
入金・支払・返済・次回調達
遅延・減額・削減・撤退
月別資金繰りには、開発・採用・外注・設備・営業費、売上入金、融資入金、返済、出資入金を別行で置きます。融資と出資の両方を最短日で入れません。
基準・慎重・資金未達の三案でランウェイを確認します。最低残高を割る前に止める採用・開発、追加売上、経費削減、次回相談の期限を決めます。
制度、許認可、手続、融資条件は変更される場合があります。申込時は公的機関の最新情報と金融機関の案内を確認してください。
調達遅延・減額・未達の慎重ケースを作る
金融機関と投資家へ共有する資料範囲、秘密保持、個人情報、未公開技術、既存株主の承認を確認します。同じ資料でも目的と更新日を明示します。
本記事は2026年8月22日に日本政策金融公庫とSTATION Aiの公式情報を確認して作成しています。デット・エクイティの条件、対象、審査、契約、税務・法務は個別に確認してください。
資金使途を検証型・回収型・基盤型へ分ける
同じ開発費でも回収確度と期間が異なります。
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 用途 | 確認する事実 | 資金候補の考え方 |
|---|---|---|
| 顧客検証 | 有料利用・継続・反証 | 小さく段階投入 |
| 製品開発 | 機能・工数・完了条件 | ゲート別 |
| 受託原価 | 契約・粗利・入金 | 売上と接続 |
| 採用 | 役割・開始日・固定費 | 継続資金 |
| 知財・法務 | 権利・契約・登録 | 必要性確認 |
| 設備 | 耐用・転用・売却 | 見積・使途確認 |
| 営業 | 獲得費・期間・成約 | 回収検証 |
| 運転・返済 | 税・固定費・元利金 | 月別残高 |
融資向きと断定しない
返済原資が見える費用でも、対象制度・審査・契約で扱いが異なります。申込先へ確認します。
開発費を一括投入しない
仕様、実装、試験、顧客受入の完了条件を置き、未達時に次の支出を止めます。
現金1,200万円と月間バーン400万円の架空比較
調達額だけでなく入金前の最低残高を確認します。
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| ケース | 利用可能現金 | 単純ランウェイ |
|---|---|---|
| 調達なし | 1,200万円 | 3.00か月 |
| 融資のみ | 2,200万円 | 5.50か月 |
| 出資のみ | 3,700万円 | 9.25か月 |
| 両方実行 | 4,700万円 | 11.75か月 |
| 開発一時金600万円後 | 4,100万円 | 10.25か月 |
| バーン500万円へ悪化 | 4,100万円 | 8.20か月 |
| 未確定調達 | 0円扱い | 確定後に反映 |
| 最低残高 | 13週で確認 | 月平均と分離 |
単純割算の限界を示す
実際は入金日、一時支出、返済、税、採用で月ごとにバーンが変わります。13週表と月次表を併用します。
調達期間を逆算する
資金がゼロになる日ではなく、資料作成、審査、交渉、契約、着金に必要な期間を残した判断日を置きます。
プレマネー1億円で2,500万円を調達する希薄化例
金額だけでなく議決権・優先権・将来ラウンドを確認します。
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 段階 | 架空計算 | 創業者持分 |
|---|---|---|
| 調達前 | 創業者100% | 100% |
| 第1回プレ | 1億円 | 100% |
| 新規出資 | 2,500万円 | 新投資家20% |
| 第1回後 | 1億÷1.25億 | 80% |
| 第2回プレ | 2億円 | 既存80% |
| 第2回出資 | 5,000万円 | 新投資家20% |
| 既存持分希薄化 | 80%×80% | 64% |
| オプション等 | 未反映 | 別途計算 |
企業価値だけで比較しない
残余財産、優先配当、希薄化防止、拒否権、取締役、情報権など契約条件を専門家と確認します。
資本政策表を更新する
発行済株式、新株予約権、転換可能証券を同じ基準日へ置き、完全希薄化後も確認します。
デットとエクイティをマイルストーンで接続する
片方の調達をもう片方の成立条件と決めつけません。
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 時点 | 達成条件 | 資金判断 |
|---|---|---|
| 現在 | 現金・バーン確定 | 調達なしケース |
| 顧客検証 | 有料5社等の社内基準 | 追加開発判断 |
| 受託確保 | 契約・粗利・入金 | 返済原資確認 |
| 融資相談 | 使途・返済・資料 | 審査前提 |
| 出資交渉 | 評価・権利・期間 | 確度分離 |
| 開発ゲート | 試験・受入・品質 | 次支出承認 |
| 着金 | 契約・入金確認 | 資金表反映 |
| 月次更新 | 実績・残高・未達 | 続行・縮小・停止 |
二つの時計を持つ
融資と出資は資料、審査・交渉、契約、着金までの期間が異なるため、個別の工程表で管理します。
ブリッジを安易に作らない
将来の出資を返済原資とする短期借入は、出資不成立時の返済方法を先に確認します。
両方不成立でも動ける縮小案を作る
調達成功だけを前提に採用・発注しません。
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 施策 | 守るもの | 停止・縮小条件 |
|---|---|---|
| 採用延期 | 現金・既存顧客 | 着金前は内定条件確認 |
| 機能縮小 | 主要検証 | 付加機能を止める |
| 外注分割 | 品質・権利 | ゲート契約 |
| 受託上限 | 粗利・納期 | 開発工数を守る |
| 広告抑制 | 検証速度 | 回収基準未達 |
| 固定費削減 | 運営継続 | 違約金確認 |
| 資産売却 | 利用可能現金 | 価値を過大計上しない |
| 撤退準備 | 顧客・従業員 | 法務・支払を確保 |
停止は失敗の宣言ではない
残存資金で顧客・従業員・契約上の義務を果たすため、事前に判断線を置きます。
毎月再計算する
バーン、入金確度、開発進捗、顧客継続が変わるたびに、調達額と判断日を更新します。
投資家向け資料と融資資料の数字を一致させる
目的は違っても事実は共通です。
売上
契約済み、見込み、将来仮説を分けます。
資金使途
同じ支出を両方へ二重計上しません。
資本・借入
着金、返済、株式数を基準日でそろえます。
調達後の意思決定条件を確認する
現金だけでなく経営の自由度に影響します。
融資契約
報告、使途、返済、保証等を確認します。
出資契約
同意事項、情報提供、取締役等を確認します。
社内承認
誰が予算・採用・次ラウンドを決めるか記録します。
創業融資サポートを利用したお客様の声
支援の進み方や相談時の状況を知るには、実際のお客様インタビューが参考になります。承認率などの集計数字ではなく、ご本人の体験を確認できる事例をご案内します。






融資のアイラボの料金と支援範囲
着手金0円・成功報酬5%+税
報酬は融資が実行され、着金したときに発生します。融資が実行されなかった場合、サポート報酬はかかりません。
公的セミナー・相談と、融資のアイラボの有料支援は役割が異なります。融資のアイラボは初回相談・着手金0円、融資実行額の5%+税です。融資実行や希望額を保証するものではありません。契約前に支援範囲と料金発生時点を確認してください。
よくある質問
融資、出資、資本性ローン等の条件、返済、株式・権利、調達時期は案件ごとに異なります。金融機関と専門家へ確認してください。
デットとエクイティは併用できますか?
可能性はありますが、各契約・審査・資金使途・既存株主条件を個別に確認します。
希薄化しない融資を先にすべきですか?
返済原資、支出時期、調達確度、未達リスクから判断します。
出資予定を返済原資にできますか?
未契約・未入金なら確定資金として扱わず慎重ケースを作ります。
売上ゼロでも融資相談できますか?
相談はできますが、事業計画、返済原資、自己資金等を個別に確認されます。
STATION Aiが融資を決めますか?
いいえ。支援と金融機関の審査は別です。
何か月分のランウェイが必要ですか?
一律ではありません。検証・調達・支払の期限と慎重ケースから決めます。
相談時に必要な資料は?
資金使途、顧客検証、売上、資金繰り、返済、資本政策、調達予定を整理します。
この記事の監修者・運営者情報

石川 康平
五常コンサルティング株式会社 代表取締役
2024年の問い合わせ・ヒアリング対応300件をもとに、創業融資の支援範囲・料金・制度情報について確認しています。
- 執筆・編集
- 融資のアイラボ編集部
- 監修
- 五常コンサルティング株式会社 代表取締役 石川 康平
- 公開日
- 2026年8月22日
- 最終更新日
- 2026年9月3日
- 制度情報の確認方法
- 日本政策金融公庫、信用保証協会などの公式ページを確認し、申込時は各窓口で最新情報を再確認します。
※記事内の相談場面を表現した写真は、内容を分かりやすく伝えるために作成したAI生成のイメージです。「お客様の声」に掲載しているお客様と監修者の写真は、実際のお客様・監修者の写真です。
確認した公式情報
制度内容や申込方法は改定される場合があります。申込時には各公式ページと窓口で最新情報をご確認ください。PDFは容量が大きい場合があるため、スマートフォンでは通信環境にもご注意ください。
制度情報確認日:2026年9月3日
資金使途・検証期限・返済原資・希薄化・調達日程・慎重ランウェイを一枚へまとめる
開発、採用、受注、返済、資本政策、入金確度、次回調達を整理します。一般情報と個別事情を混同せず、数字・根拠資料・確認先・期限を一つにまとめます。
資料が完成していなくても、相談した時点で契約する必要もありません。
※融資の可否、金額、利率、返済期間、担保・保証人などの条件は、各金融機関・信用保証協会の審査により決定されます。融資のアイラボは金融機関ではなく、融資の実行を保証するものではありません。
※本記事は2026年9月3日時点の公表情報をもとに作成しています。制度内容は変更される場合がありますので、申込時には必ず各公式窓口で最新情報をご確認ください。
