日本政策金融公庫の創業計画Q&Aでは、設備資金の例として車両が示されています。ただし、すべての車両が一律に対象となるわけではなく、事業上の必要性、価格、契約、申込時期を確認します。
建設、訪問介護、配送、修理、移動販売では、車両が売上を作る設備になります。一方、通勤や私生活中心の車を高額な事業設備として計上すると、必要性と資金使途を説明しにくくなります。
新車は保証や故障リスク、中古車は価格と状態、リースは初期負担と契約期間が異なります。月額だけでなく、総支払額、所有権、走行距離、修理、中途解約を比較します。
融資のアイラボでは、業務フロー、走行計画、見積書、既存車、駐車場、維持費を確認し、車両費が売上と返済へつながる計画を作ります。

欲しい車種から決め、仕事量・積載・維持費との関係を説明できない
- 必要性通勤・私用と事業利用の区分が不明
- 価格付属品を含む一式見積りだけ
- 維持費保険・燃料・駐車場・整備を未計上
この記事の結論
- 業務から仕様を決める
積載、人数、距離、訪問件数から選びます。 - 総費用で比較
購入、リース、中古、既存車を比較します。 - 支払時期を確認
契約金・登録・納車を融資工程へ合わせます。
事業内容・営業区域・積載・訪問件数から必要車両を決める
仕事に必要な条件を列挙
積載量、座席、装備、走行距離を整理します。
本体と諸費用を分ける
税、登録、付属品、納期、支払条件を確認します。
誰がいつ使うかを記録
運転者、保険、駐車場、私用、代車を決めます。
一般的な乗用車でも事業上必要な場合はありますが、価格やグレードが過大でないか、既存車で代替できないかを説明します。許可、届出、営業ナンバー等が関係する業種は所管窓口へ確認してください。
融資実行前の申込金や購入代金が対象になるとは限りません。支払い前に申込先へ確認し、契約書、注文書、振込記録を保存します。
新車・中古車・リース・既存車利用を総額で比較する
取得時に確認
- 本体価格・値引き・下取
- 登録・税・付属品
- 申込金・支払期限・納期
- 所有名義・ローン・担保
保有中に確認
- 任意保険・車検・整備
- 燃料・高速・駐車場
- 故障・代車・休業損失
- 私用按分・運行記録
車両ローンやリースを別に使う場合は、毎月返済と既存借入へ含めます。二重に資金調達したり、融資申込と異なる支払方法へ変えたりせず担当者へ確認します。

車両価格ではなく、一台で何件対応できるかを見る
移動、積込、作業、待機を含む一日の工程を作り、訪問件数と売上上限を計算します。車を増やす前に、人員と受注が追いつくかも確認します。
車両一台が作れる売上と稼働率を計算する
| 項目 | 計算・確認方法 | 根拠資料 |
|---|---|---|
| 訪問業務 | 一日訪問数×単価×稼働日 | 予約・商圏・移動時間 |
| 配送業務 | 便数×単価×稼働日 | 契約・荷量・積載 |
| 工事業務 | 現場数×平均工事額 | 受注見込み・工具積載 |
| 移動販売 | 営業地別客数×客単価 | 出店許可・テスト販売 |
車両があれば受注できる案件と、人員・資格・許認可がなければ受注できない案件を区分します。最大稼働ではなく整備・休日・空き時間を含む稼働率で計算します。
購入費だけでなく保険・燃料・駐車場・整備を月別化する
積載・距離・件数
新車・中古・リース
対象・支払・名義
証憑を保存
走行・維持費・私用
車両代を設備資金へ置いても、毎月の燃料、保険、駐車場、整備は運転資金として必要です。納車が遅れた場合のレンタカーや売上遅延も確認します。
中古車は取得価格が低くても、初期整備、タイヤ、故障、短い買替周期で総費用が増える場合があります。標準と故障発生の二案を作ります。
制度、許認可、手続、融資条件は変更される場合があります。申込時は公的機関の最新情報と金融機関の案内を確認してください。
事業用車両の融資相談で用意したい資料
見積書の名義、車種、金額、支払先が創業計画書と一致しているか確認します。納車前後に仕様や価格が変わったら申込先へ伝えます。
車両の融資対象、所有、担保、税務、許認可は個別条件で異なります。購入・契約前に金融機関、販売店、所管窓口、税理士等へ確認してください。
車両比較表の項目
取得価格、初期支払、月額、契約期間、走行距離、残価、所有権、保険、整備、代車、中途解約、売却見込を並べます。
下取車がある場合、下取価格、残債、所有権解除、差額を確認します。下取額を自己資金として扱えるかは申込先へ確認します。
家族が使う車を事業へ転用する場合、利用日誌と走行距離を記録し、私用分を明確にします。
納車日と融資実行日のずれを管理する
注文期限、申込金、登録、残金、納車、保険開始を工程表へ置きます。融資実行日を確約扱いせず、販売店と支払条件を相談します。
車両がない期間の代替策として、レンタル、外注、既存車、納期変更を比較します。高い車を急いで買う理由にせず、失注額との関係で判断します。
開業後は運行記録、領収書、車検・整備記録を保存し、申込時に説明した資金使途と実際の利用が一致するよう管理します。
事業用車両の最終確認
用途、必要台数、車種・仕様、見積額、頭金、納車時期、保険、税金、駐車場、燃料・整備費を一覧にします。私用との区分と、売上に必要な理由も説明できるようにしてください。
新車・中古車・リースの月額だけでなく、導入時の支出と保有期間中の総費用を比較します。契約や支払いの前に、融資対象と必要書類を申込先へ確認します。
車両は総費用と資金繰りで比較する
| 比較項目 | 購入 | リース |
|---|---|---|
| 開業時支出 | 頭金・登録費用などを確認 | 初期費用・初回支払を確認 |
| 毎月支出 | 返済・保険・維持費 | リース料・契約外費用 |
| 期間終了時 | 売却・継続使用を検討 | 返却・再契約・買取条件を確認 |
| 変更リスク | 売却価格と残債を確認 | 中途解約・走行距離条件を確認 |
金額は販売店・リース会社の書面を使い、同じ利用期間で比較します。税務上の扱いは契約内容によるため、必要に応じて税理士へ確認してください。
創業融資サポートを利用したお客様の声
訪問型・地域密着型事業の公開事例から先に掲載しています。各事例の車両購入や融資条件を示すものではありません。
支援の進み方や相談時の状況を知るには、実際のお客様インタビューが参考になります。承認率などの集計数字ではなく、ご本人の体験を確認できる事例をご案内します。






融資のアイラボの料金と支援範囲
着手金0円・成功報酬5%+税
報酬は融資が実行され、着金したときに発生します。融資が実行されなかった場合、サポート報酬はかかりません。
契約前に、成功報酬の計算対象、消費税、支援期間、追加費用の有無、解約条件を確認します。支援を利用しても融資は保証されず、最終的な可否と条件は金融機関等が決定します。
よくある質問
申込み方法や必要書類は制度・窓口・事業内容によって異なります。個別条件は必ず担当窓口へご確認ください。
創業融資で車を購入できますか?
公庫は設備資金の例に車両を挙げていますが、対象可否は事業上の必要性や申込内容の審査によります。
高級車でも対象になりますか?
価格や仕様が事業規模と必要性に合うか説明が必要です。対象可否は申込先へ確認します。
中古車でも相談できますか?
相談できます。見積り、年式、走行距離、状態、保証、整備、買替時期を示します。
リースと購入はどちらがよいですか?
初期費用、総額、所有、契約期間、解約、整備を比較して判断します。
融資前に注文してよいですか?
先払いの対象可否や資金不足が関係します。注文・支払い前に申込先へ確認してください。
私用でも使う場合は?
事業利用の必要性、割合、運行記録を整理し、税務上の按分は税理士等へ確認します。
見積書には何が必要ですか?
車種、仕様、本体、諸費用、付属品、支払条件、納期、見積先、名義を確認します。
この記事の監修者・運営者情報

- 執筆・編集
- 融資のアイラボ編集部
- 監修
- 五常コンサルティング株式会社 代表取締役 石川 康平
- 公開日
- 2026年8月2日
- 最終更新日
- 2026年8月2日
- 制度情報の確認方法
- 日本政策金融公庫、信用保証協会などの公式ページを確認し、申込時は各窓口で最新情報を再確認します。
※記事内の相談場面を表現した写真は、内容を分かりやすく伝えるために作成したAI生成のイメージです。「お客様の声」に掲載しているお客様と監修者の写真は、実際のお客様・監修者の写真です。
確認した公式情報
制度内容や申込方法は改定される場合があります。申込時には各公式ページと窓口で最新情報をご確認ください。
制度情報確認日:2026年8月2日
事業用車両の必要性と総費用を確認する
用途と売上へのつながりを確認し、購入・中古・リースの支出を同じ期間で比較します。
資料が完成していなくても、相談した時点で契約する必要もありません。
※融資の可否、金額、利率、返済期間、担保・保証人などの条件は、各金融機関・信用保証協会の審査により決定されます。融資のアイラボは金融機関ではなく、融資の実行を保証するものではありません。
※本記事は2026年8月2日時点の公表情報をもとに作成しています。制度内容は変更される場合がありますので、申込時には必ず各公式窓口で最新情報をご確認ください。