無料相談には、公的窓口の制度案内、民間支援会社の初回診断、契約前のヒアリングなど複数の形があります。同じ『無料』でも、時間、回数、対象者、資料確認の深さ、回答方法は異なります。
日本政策金融公庫は創業資金等の予約相談を案内し、ビジネスサポートプラザでは創業計画・事業計画のブラッシュアップを希望する方への対応を示しています。よろず支援拠点も、創業予定者を含む相談に何度でも無料で対応すると案内しています。
一方、民間の有料支援は、計画整理、文書・表の作成補助、面談準備、進捗管理などを契約で定めるものです。無料相談から自動的に作成業務へ移ると考えず、契約書、見積、成果物、追加料金、終了条件を確認します。
相談の価値は無料か有料かだけでは決まりません。自分で実行できる助言が得られるか、必要な作業を誰が担うか、開業期限へ間に合うかを同じ表で比較します。

無料相談でどこまで見てもらえ、いつから料金がかかるのか分からない
- 範囲制度案内・診断・助言・作成業務の境界が書かれていない
- 成果物相談後にメモ、チェック表、修正版のどれが残るか不明
- 契約次回面談や資料送付が有料契約の開始になるか確認していない
この記事の結論
- 相談の目的を決める
制度選択、可能性診断、数字確認、作成依頼を分けます。 - 作業と成果物を確認
誰が何を作り、何回修正し、どの形式で受け取るかを確認します。 - 契約開始点を残す
料金発生、キャンセル、追加費用、個人情報の扱いを書面で確認します。
無料相談は判断材料を整理する場、有料支援は契約した作業と成果物を受け取るサービス
日本政策金融公庫は予約相談で融資制度、申込手続、事業計画書作成のポイント等の相談を案内し、中小企業庁はよろず支援拠点で創業予定者を含む経営相談へ無料で対応すると案内しています。ただし、窓口ごとに対象、予約、相談内容は異なります。民間支援も「無料相談」「有料」の名称だけで範囲を決めず、実際の作業を確認します。
| 工程 | 無料相談で確認すること | 有料契約で定めること | 本人が行うこと |
|---|---|---|---|
| 現状整理 | 相談テーマ・不足の把握 | 詳細ヒアリングと整理表 | 事実と資料を提示 |
| 制度・窓口 | 候補と確認先 | 候補比較と進行支援 | 申込先を決定 |
| 計画・数値 | 論点と作成ポイント | 草案、計算表、修正範囲 | 前提を確認・承認 |
| 資料 | 一般的な必要資料 | 不足照合、版管理、期限 | 真正な資料を提出 |
| 面談 | 一般的な準備項目 | 想定問答・練習回数 | 本人の言葉で説明 |
| 申込後 | 一般的な流れ | 追加資料・進行管理の範囲 | 契約・申込意思を表示 |
相談だけで融資可否や金額が確定するとは限りません。有料支援でも審査や条件決定は金融機関等が行います。
「情報が欲しい」のか「自社資料を一緒に完成させたい」のかを分ける
| 自分の状態 | 最初の選択 | 終了時に確認するもの | 次へ進む条件 |
|---|---|---|---|
| 制度と窓口が不明 | 公式・公的相談 | 候補、確認先、必要資料 | 候補を自分で比較できる |
| 必要額が未計算 | 無料相談+仮資金表 | 不足項目と計算順 | 見積・運転資金を集める |
| 数字はあるが説明が弱い | 添削・数値設計を比較 | 成果物、回数、担当 | 見積と契約に合意 |
| 開業準備と並行できない | 伴走支援を比較 | 役割、期限、連絡方法 | 本人作業も確保できる |
| 法務・税務判断がある | 資格者へ個別相談 | 相談範囲と意見 | 必要な専門家を選ぶ |
無料相談で課題が整理できれば、自力で進めても構いません。契約を急かされても、その場で署名・支払をせず、成果物と終了条件を持ち帰って比較します。
融資800万円・成功報酬5%+税なら44万円、支払後の自由資金は86万円の架空例
料金、税率、資金残高は比較方法を示す架空例です。
| 架空項目 | 金額 | 計算・確認 |
|---|---|---|
| 融資実行・着金額 | 800万円 | 成功報酬の仮定母数 |
| 成功報酬本体 | 40万円 | 800×5% |
| 消費税 | 4万円 | 40×10% |
| 支払総額 | 44万円 | 契約と請求を照合 |
| 着金後口座残高 | 900万円 | 自己資金等を含む架空残高 |
| 設備・開業支払 | 620万円 | 500+120 |
| 最低現金 | 150万円 | 別枠で保持 |
| 自由資金 | 86万円 | 900-500-120-44-150 |
「融資額から払える」だけで判断せず、設備・運転資金・最低現金を引いた後に報酬を支払えるか確認します。
契約書には、作業名ではなく納品形式・確認回数・期限・終了条件を書く
| 成果物・作業 | 契約前に決めること | 検収方法 |
|---|---|---|
| ヒアリング記録 | 回数、参加者、議事録 | 前提・未確定事項を確認 |
| 必要資金表 | 設備・運転・予備の範囲 | 見積と合計が一致 |
| 計画書草案 | 形式、修正回数、本人確認 | 本人が全項目を説明できる |
| 面談準備 | 質問数、練習時間、記録 | 根拠資料へ戻れる |
| 追加資料対応 | 回数、期限、追加料金 | 提出版を保存 |
| 支援終了 | 申込・決定・着金のどこか | データ返却と権限解除 |
無料相談時の説明と有料契約の内容が違う場合は、契約書の修正または見送りを検討します。
創業融資の無料相談と有料支援の比較で想定される相談内容
以下は実績・成功事例ではなく、相談時に整理対象となりやすい状況を示した想定ケースです。融資条件、契約、会計処理、保存期間は各社で異なるため、自社資料と最新の公的情報で確認してください。
初回無料相談で創業計画書をどこまで見てもらえるか確認したい
公庫・よろず支援拠点・民間支援の使い分けを決めたい
有料契約へ進む前に成果物、総額、追加料金、終了条件を比較したい
無料相談から契約判断までの5工程
目的、無料範囲、有料作業、総額、契約開始の順です。
- 01目的を一問に制度・金額・資料・外注
- 02無料範囲を確認時間・資料・回答
- 03有料作業を分解作成・修正・進行
- 04総額と期限を比較料金・本人時間・開業日
- 05契約開始を書面化成果物・追加費用・終了
無料か有料かではなく必要な判断と作業が期限内に完了するかで選ぶ
成果物と責任範囲を同じ条件で比べます。
一問と期限
修正と提出
書面確認
確認の組合せ支援の実質費用=支払総額+本人作業時間+遅延影響-自分で実行できる成果
創業融資の無料相談と有料支援の比較について判断軸を整理した図です。個別案件の処理結果や融資条件を確定するものではないため、実際の画面表示と日本公庫の案内を優先してください。
この事業で融資前に数値化するポイント
無料でも目的を限定する
相談時間を制度説明だけで終えないよう、今決めたい判断と期限を先に伝えます。
作成代行という名称だけで判断しない
本人が説明すべき事実と判断を残し、支援者の作業範囲、最終確認者、提出者を明確にします。
公的窓口と民間支援は競合とは限らない
制度の公式確認、経営課題の整理、個別作業の外注を目的別に組み合わせます。
無料相談を制度案内・診断・助言へ分ける
今回決めたいことを一問に
制度、金額、資料、外注判断を分けます。
作業と成果物を確認
閲覧、助言、作成、提出、連絡を区別します。
開始点と終了条件を確認
署名、料金、返却、追加費用を残します。
相談前に、無料の時間・回数・対象資料、個別回答の方法、相談後に受け取るもの、有料となる作業、契約成立の手続、見積有効期限、キャンセル、資料保存期間を質問表へまとめます。
支援範囲、報酬、成果物、解除条件は個別契約で異なります。契約書と当事者の書面回答を優先し、紛争性のある判断は弁護士等へ確認してください。融資の可否、金額、資金使途、条件は金融機関等が審査して決定します。
作成・修正・進行管理は成果物と担当で確認する
現在地の確認と一般的な案内
- 利用制度と申込先の候補
- 希望額・自己資金・資金使途の整理
- 不足資料と次に確認する窓口
- 自分で進める場合の手順と期限
毎月先行する支出
- 計画書・資金表の作業分担と修正回数
- 面談準備・進捗管理・連絡範囲
- 成果物の形式・利用・返却条件
- 料金・最低報酬・追加費用・終了条件
無料相談で作業量を把握し、有料支援を依頼する場合は、料金だけでなく本人の作業時間、完成期限、成果物、契約終了後の利用可能性を含む総負担で比較します。

相談メニューを『話す・見る・作る・連絡する』の四段階へ分ける
料金表に無料相談とだけ書かれている場合も、資料閲覧の上限、書面回答、修正版作成、金融機関連絡を一つずつ質問します。
料金発生時点と追加費用を契約前に確認する
| 項目 | 計算・確認方法 | 根拠資料 |
|---|---|---|
| 話す | 悩み・目的・期限のヒアリング | 時間・回数・対象者 |
| 見る | 計画書・通帳・見積の確認 | 閲覧範囲・返却・保存 |
| 作る | 計画・資金表・質問表の作成 | 担当・修正・成果物 |
| 連絡 | 金融機関・専門家との進行 | 権限・窓口・記録 |
無料相談の終了時に、分かったこと、未確認事項、自分で行う作業、有料支援を依頼する場合の見積と期限を分けて受け取ると、契約を急がず比較できます。
公的窓口と民間支援を目的別に使い分ける
制度・金額・資料・外注
時間・資料・回答
作成・修正・進行
料金・本人時間・開業日
成果物・追加費用・終了
有料支援を依頼する場合は、着手時、申込時、承認時、実行時の支払額を月別資金繰りへ入れます。融資金から支払えると決めつけず、資金使途と支払時期を申込先へ確認します。
無料相談を複数受けて申込が遅れる場合もあります。比較期限を決め、物件・設備・開業の支払に間に合う工程か確認します。
制度、許認可、手続、融資条件は変更される場合があります。申込時は公的機関の最新情報と金融機関の案内を確認してください。
無料相談へ持参したい資料
機微情報は相談目的に必要な範囲で共有し、保存先、閲覧者、返却・削除方法を確認します。相談だけの段階で原本を預けたままにしません。
本記事は無料相談と有料支援の比較方法を示す一般情報です。各窓口の支援範囲、契約成立、料金、融資結果を確定するものではありません。
創業融資サポートを利用したお客様の声
支援の進み方や相談時の状況を知るには、実際のお客様インタビューが参考になります。承認率などの集計数字ではなく、ご本人の体験を確認できる事例をご案内します。






融資のアイラボの料金と支援範囲
着手金0円・成功報酬5%+税
報酬は融資が実行され、着金したときに発生します。融資が実行されなかった場合、サポート報酬はかかりません。
契約前に、成功報酬の計算対象、消費税、支援期間、追加費用の有無、解約条件を確認します。支援を利用しても融資は保証されず、最終的な可否と条件は金融機関等が決定します。
よくある質問
申込み方法や必要書類は制度・窓口・事業内容によって異なります。個別条件は必ず担当窓口へご確認ください。
無料相談だけでも利用できますか?
各窓口の条件を確認してください。当社の無料相談は相談時点で契約を求めません。
無料相談で計画書を作ってもらえますか?
作成の有無と範囲は窓口ごとに異なります。閲覧、助言、作成を分けて確認します。
公庫の相談と民間支援の違いは何ですか?
公庫は融資制度・申込等の相談窓口です。民間支援の作業範囲は契約で確認します。
よろず支援拠点は無料ですか?
中小機構は創業予定者を含む経営相談へ何度でも無料で対応すると案内しています。
資料を送ると契約になりますか?
一律ではありません。申込・同意・契約成立の手続と料金発生時点を書面で確認します。
有料なら融資が通りやすくなりますか?
承認は保証されません。金融機関等が個別に審査します。
相談先を決める前に何を比べますか?
目的、担当、成果物、期限、総額、追加費用、終了条件、個人情報の扱いを比べます。
この記事の監修者・運営者情報

石川 康平
五常コンサルティング株式会社 代表取締役
2024年の問い合わせ・ヒアリング対応300件をもとに、創業融資の支援範囲・料金・制度情報について確認しています。
- 執筆・編集
- 融資のアイラボ編集部
- 監修
- 五常コンサルティング株式会社 代表取締役 石川 康平
- 公開日
- 2026年8月28日
- 最終更新日
- 2026年8月28日
- 制度情報の確認方法
- 日本政策金融公庫、信用保証協会などの公式ページを確認し、申込時は各窓口で最新情報を再確認します。
※記事内の相談場面を表現した写真は、内容を分かりやすく伝えるために作成したAI生成のイメージです。「お客様の声」に掲載しているお客様と監修者の写真は、実際のお客様・監修者の写真です。
確認した公式情報
制度内容や申込方法は改定される場合があります。申込時には各公式ページと窓口で最新情報をご確認ください。PDFは容量が大きい場合があるため、スマートフォンでは通信環境にもご注意ください。
- 日本政策金融公庫「予約相談(お借入またはご返済に関するご相談)【国民生活事業】」
- 中小企業基盤整備機構「よろず支援拠点全国本部」
- 日本政策金融公庫「創業予定の方」
- 中小企業庁「経営支援体制(よろず支援拠点)」
制度情報確認日:2026年8月28日
創業融資の無料相談と有料支援の比較の確認表を契約・申込前に整える
無料で確認する範囲と有料で依頼する作業を一枚にし、契約開始点まで整理します。相談時点で契約する必要はなく、現在ある資料から未確認事項と次の行動を整理できます。
資料が完成していなくても、相談した時点で契約する必要もありません。
※融資の可否、金額、利率、返済期間、担保・保証人などの条件は、各金融機関・信用保証協会の審査により決定されます。融資のアイラボは金融機関ではなく、融資の実行を保証するものではありません。
※本記事は2026年8月28日時点の公表情報をもとに作成しています。制度内容は変更される場合がありますので、申込時には必ず各公式窓口で最新情報をご確認ください。
