創業融資で敷金・保証金を準備返還条件と支払時期で整理

店舗の初期費用は敷金・保証金、礼金、仲介手数料、前家賃を別々に示します。返る可能性のあるお金も契約時には支払いが必要です。契約案と請求明細を確認して資金使途を説明します。

架空の店舗創業者と不動産担当者が空き店舗の寸法と平面図を確認する場面

仕事の場面はAI生成の架空イメージです

返る可能性と契約時の支払を分ける

初期費用は二つの軸で見る

契約時の現金支払

返る可能性

敷金・保証金は償却・相殺・返還条件を確認

返らない費用

礼金・仲介手数料等は契約条件を確認

継続支出

前家賃・共益費と開業後の賃料を月別化

返還可能な額でも、契約時には現金が必要です。借入対象は個別条件を公庫等へ確認します。

敷金・礼金・手数料へ →
敷金・礼金・手数料
費目主な確認点資金計画での扱い
敷金・保証金返還時期、償却、原状回復との相殺返る可能性がある額と失う額を分ける
礼金返還されない条件契約時の確定支出として置く
仲介手数料計算根拠、税、支払先初期費用明細と請求書を照合
保証会社・保険初回料、更新料、補償範囲初回と開業後の継続費を分ける
前家賃・共益費起算日、日割り、フリーレント契約月から開業遅延月まで月別化

仮に月額賃料20万円、保証金120万円、礼金20万円、仲介手数料22万円、保証会社20万円、前家賃20万円、保険3万円なら契約時支出は205万円です。保証金の返還見込額は償却・原状回復・未払賃料で変わるため、205万円から単純に差し引きません。この数値は計算方法を示す仮定例です。

五つの初期費用を一行ずつ確認

契約明細を分けて記録
敷金・保証金返還・償却・原状回復
礼金返還のない条件
仲介手数料税・支払先・請求書
保証会社・保険初回料と更新料
前家賃・共益費起算日・日割り

「物件費一式」だけで申込額を決めないでください。

金額・支払先・返還へ →
金額・支払先・返還
内訳

費目ごとに支払先を確認

貸主、仲介会社、保証会社、保険会社へ分けます。

返還

戻る条件と時期を確認

償却、原状回復、相殺、返還日を確認します。

解約

開業できない場合を想定

申込撤回、審査不承認、許認可不可を確認します。

申込金、預り金、手付金などの名称でも、返金条件は書面で確認します。「融資が通らなければ返る」と口頭で聞いた場合も、適用条件と期限を契約案へ反映できるか相談します。

法人設立前に個人名義で契約する場合は、法人への名義変更、再審査、保証料、税務、融資資料との整合を確認します。

返還額は満額と決めない

保証金の出口を三つに分ける
  1. 預ける契約時に敷金・保証金を支払う
  2. 契約中償却条項・未払賃料の有無を確認
  3. 退去時原状回復等の精算と返還額を確認

返還額と返還時期は契約条項・退去時の精算で変わります。

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償却・相殺・退去費
契約時の支出

初期費用として確認

  • 敷金・保証金と償却
  • 礼金・仲介手数料
  • 保証会社・火災保険
  • 前家賃・共益費・駐車場
開業後まで続く支出

継続費として確認

  • 月額賃料・共益費
  • 更新料・保証更新料
  • 原状回復積立・修繕
  • 工期延長中の空家賃

物件取得費を全額設備資金または運転資金と一律に決めず、契約内容を示して申込先へ確認します。税務上の処理も別途確認してください。

申込金から家賃まで日付で並べる

開業前から続く支払
  1. 申込・契約申込金と初期費用の支払日
  2. 工事・準備内装費と開業前の家賃
  3. 開店後賃料・共益費を売上入金と照合

融資実行が契約支払に間に合うかを事前に確認し、開店遅延月も含めます。

契約・工事・開店遅延へ →
契約・工事・開店遅延
01物件候補

用途・許認可・賃料

02条件確認

初期費用・返還・解約

03融資相談

対象・契約前支払

04契約・工事

証憑と変更を保存

05開業・管理

賃料と更新費を管理

契約月は初期費用に加え、内装着手金、設備発注、法人設立、許認可費が重なることがあります。支払日別に残高を計算し、自己資金をすべて保証金へ使い切りません。

工事や許認可が遅れても賃料は発生します。標準開業日と一か月・二か月遅れの資金繰りを作り、フリーレントの適用条件も確認します。

制度、許認可、手続、融資条件は変更される場合があります。申込時は公的機関の最新情報と金融機関の案内を確認してください。

契約案と明細を同じ版で示す

資金使途を示す四つの資料
契約条件賃貸借契約案・特約
金額初期費用明細・請求書
日程支払日・引渡日・工事日
採算賃料負担と来店・売上計画

返還条件と原状回復、解約予告も支払計画に反映します。

返還・支払・立地へ →
返還・支払・立地
募集資料賃料・面積・用途
初期費用表費目・支払先・税
契約案返還・償却・解約
許認可確認用途・設備・窓口回答
工程表融資・契約・工事・開業
残高表契約後の自己資金

契約書の物件名、住所、借主名義、金額、貸主・管理会社を創業計画書と一致させます。条件変更や名義変更があれば金融機関へ伝えます。

本記事は契約条項や融資対象を断定するものではありません。契約前に宅地建物取引士・弁護士等、許認可窓口、金融機関へ確認してください。

物件初期費用の確認表

項目名、金額、消費税、支払日、支払先、返還の有無、返還時期、償却額、解約条件、融資対象の確認状況を一行ずつ記録します。名称が同じでも契約ごとに条件は異なります。

フリーレントがある場合、開始日、対象賃料、途中解約時の違約金を確認します。賃料が無料でも共益費や保証料が必要な場合があります。

提出前の最終確認

募集図面ではなく最新の契約案を基準に金額を更新し、振込済みの金額は通帳残高から差し引きます。返金予定を確定入金として扱わず、返還時期まで確認します。

物件契約の判断に特化した記事です。融資申込全体の時期は申込タイミング、契約順序は物件契約タイミングの記事も確認してください。

名古屋市西区那古野・円頓寺商店街の実景

愛知県・名古屋市西区那古野・円頓寺商店街

店舗物件の初期費用を確認

商店街の物件でも敷金・保証金などの支払条件は契約ごとに異なります。資金使途は見積書や契約条件で確認します。

名古屋市西区那古野・円頓寺商店街/2019年9月22日撮影。現在の様子とは異なる場合があります。写真:Evelyn-rose(Wikimedia Commons原典)/CC0 1.0。縮小・WebP変換。同ライセンスで利用。

必要な準備を項目別に確認

店舗契約と初期費用の確認資料

店舗や事務所の契約では、月額賃料だけでなく、敷金・保証金、礼金、仲介手数料、保証会社費用、前家賃、火災保険などが同時に必要になります。名称だけでは返還の有無や融資上の区分を判断できません。

日本政策金融公庫の不動産業向け創業情報でも、事務所関連費として敷金、礼金、仲介手数料、内装工事、什器などが例示されています。ただし個別の対象可否や設備・運転資金の区分は申込先へ確認します。

保証金に償却が設定されている場合、退去時に全額戻るとは限りません。解約予告、原状回復、造作譲渡、更新料も確認し、開業できなかった場合の損失額を計算します。

融資のアイラボでは、募集図面、申込書、重要事項説明、契約案、初期費用明細を確認し、物件契約・許認可・融資申込・工事の順番を整理します。

店舗契約と初期費用の確認資料
この記事で扱う範囲
敷金・保証金を含む物件費の想定相談例
想定相談例 1

融資決定前に必要な申込金の返金条件を確認する。

想定相談例 2

保証金の償却と原状回復を分け、早期解約時の損失を計算する。

想定相談例 3

工事遅延二か月分の空家賃を運転資金へ加える。

いずれも実績・成功事例ではなく、検討方法を示す仮定例です。

物件を押さえる前に、最悪時に失う金額を知る
契約リスク

融資不承認、許認可不可、工事費超過、開業延期の場合に、申込金・礼金・償却・空家賃がいくら残るかを計算します。

賃料と初期費用に見合う売上計画を作る
項目計算・確認方法根拠資料
月額賃料月商に対する固定費負担近隣賃料・収支計画
保証金契約期間と返還条件契約案・償却条項
立地効果通行量・商圏・来店率現地調査・競合比較
撤退条件解約予告+原状回復契約条項・工事見積り

良い立地という感覚だけで高額な保証金を説明せず、商圏、視認性、席数、客数、単価、営業日から売上との関係を示します。

契約前に決めたい三つの停止条件

融資の見通しが立たない、許認可要件を満たせない、内装費が予算上限を超えた場合に、申込みを止める日と判断者を決めます。物件がなくなる不安だけで返還されない費用を急いで支払いません。

貸主へ相談できる事項として、契約開始日、フリーレント、申込金の返還、融資や許認可を条件とする条項、工事承諾があります。必ず認められるものではないため、希望条件と回答を文書で残します。

この内容を具体化する補足記事
本文の根拠となる公式情報

創業融資サポートを利用したお客様の声

店舗・施術所など物件契約が生じやすい事業の公開事例から先に掲載しています。各事例の保証金や契約条件を示すものではありません。

支援の進み方や相談時の状況を知るには、実際のお客様インタビューが参考になります。承認率などの集計数字ではなく、ご本人の体験を確認できる事例をご案内します。

融資のアイラボの料金と支援範囲

着手金0円・成功報酬5%+税

報酬は融資が実行され、着金したときに発生します。融資が実行されなかった場合、サポート報酬はかかりません。

候補制度の整理必要資金の確認創業計画書の作成支援提出資料の確認面談質問の準備申込前後の進行整理

契約前に、成功報酬の計算対象、消費税、支援期間、追加費用の有無、解約条件を確認します。支援を利用しても融資は保証されず、最終的な可否と条件は金融機関等が決定します。

よくある質問

申込み方法や必要書類は制度・窓口・事業内容によって異なります。個別条件は必ず担当窓口へご確認ください。

敷金や保証金は創業融資で相談できますか?

事業用物件の必要資金として相談できますが、対象可否や区分は契約内容を基に申込先が判断します。

礼金や仲介手数料も対象ですか?

一律ではありません。費目、支払時期、申込制度を示して確認してください。

融資前に申込金を払ってよいですか?

支払済み費用の扱いと返金リスクがあるため、支払い前に申込先へ確認します。

保証金は全額戻りますか?

契約によります。償却、原状回復、未払金相殺、返還時期を確認してください。

個人名義で借りて法人化できますか?

貸主の承諾、再契約、保証、税務、融資資料への影響を確認します。

フリーレントは資金計画から引いてよいですか?

適用期間と違約条件を確認し、対象月だけ反映します。

相談時に必要な資料は?

募集図面、初期費用表、契約案、許認可確認、工事見積り、通帳、資金繰りを用意します。

この記事の監修者・運営者情報

監修者 五常コンサルティング株式会社 代表取締役 石川康平
監修者

石川 康平

五常コンサルティング株式会社 代表取締役

2024年の問い合わせ・ヒアリング対応300件をもとに、創業融資の支援範囲・料金・制度情報について確認しています。

五常コンサルティング株式会社の公式サイトを見る

執筆・編集
融資のアイラボ編集部
監修
五常コンサルティング株式会社 代表取締役 石川 康平
公開日
2026年8月2日
最終更新日
2026年9月23日
制度情報の確認方法
日本政策金融公庫、信用保証協会などの公式ページを確認し、申込時は各窓口で最新情報を再確認します。

※冒頭の仕事の写真はAI生成の架空イメージです。出典を記した地域写真は実景です。お客様の声・監修者の写真は実際の人物です。

確認した公式情報

情報確認と記事更新の履歴

過去の確認記録:2026年8月23日(従来の記事に記載されていた資料・本文の確認日)。初回公開日は記事末尾の公開日欄に記載しています。

今回の再確認(2026年9月23日):日本政策金融公庫の創業計画書セルフチェック、創業融資案内と店舗費用に触れた公庫資料を確認しました。個別費目の融資対象と提出書類は制度・契約・支店判断で異なるため、申込前に確認してください。所在地・営業内容に合う条件は各窓口へ確認してください。

記事更新日:2026年9月23日。本文・図解・注記を改訂しました。上記の再確認対象以外の資料について、確認日を一括で更新したものではありません。

制度内容や申込方法は改定される場合があります。申込時には各公式ページと窓口で最新情報をご確認ください。PDFは容量が大きい場合があるため、スマートフォンでは通信環境にもご注意ください。

前回までの資料確認記録:2026年8月23日

物件契約前に初期費用と返還条件を確認する

敷金・保証金・礼金等を分け、融資前に支払う金額と開業できなかった場合の損失を整理します。

資料が完成していなくても、相談した時点で契約する必要もありません。

※融資の可否、金額、利率、返済期間、担保・保証人などの条件は、各金融機関・信用保証協会の審査により決定されます。融資のアイラボは金融機関ではなく、融資の実行を保証するものではありません。

※過去の資料確認記録は2026年8月23日、今回の再確認・記事更新は2026年9月23日です。再確認した資料と項目は「確認した公式情報」の履歴に記載しています。制度内容は変更される場合がありますので、申込時には必ず各公式窓口で最新情報をご確認ください。

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