13週資金繰り表は週末残高と週中の不足を両方見る

月末が黒字でも、給与や仕入の支払日に現金が足りないことがあります。13週間の入金・支払を週別に置き、残高が低い週は日付別・口座別へ掘り下げて、対策の期限まで決めましょう。

自転車配送事業の運営者が配達拠点で週次の予定表を確認するAI生成の架空イメージ

仕事の場面はAI生成の架空イメージです

月次表では見えない支払週を示す

同じ曜日に13週間を更新
  1. 起点通帳の利用可能残高
  2. 予定入金日・支払日を登録
  3. 13週間週初から週末へ繰越
  4. 低い週日付・口座別に確認
  5. 毎週更新実績と差異を記録

口座間振替を全社の新しい収入と数えず、口座別と全社合計を分けます。

13週表を作る前提へ →
13週表を作る前提
起点

通帳と一致する残高

口座別に利用可能額を確認します。

予定

日付と確度を登録

入金・支払の根拠をひも付けます。

担当

更新曜日を固定

差異理由と次の行動を残します。

週の区切り、税込・税抜、口座間振替、カード決済、借入入金の扱いを最初に決めます。振替を収入と支出の両方へ足して全社資金を膨らませないよう、口座別明細と全社集計を分けます。

会計処理、税務申告、帳簿書類の保存、融資判断は事業形態や取引内容で異なります。制度の最新情報を公的機関で確認し、個別の税務判断は税理士等の有資格者へ相談してください。

週初+入金−支払を翌週へつなぐ

第2週は安全ラインより15万円低い
  1. 第1週初100万円
  2. 第1週末100+60−80=80万円
  3. 第2週初80万円を繰り越す
  4. 第2週末80+30−95=15万円
  5. 安全ライン30万円に15万円不足

金額は架空例です。第2週末15万円は週中に支払えたことを保証しません。

元記事の第1・第2週へ →
元記事の第1・第2週
13週表へ必ず入れる項目

週単位の資金残高

  • 週初の利用可能な現預金残高
  • 確定・高確度の売上入金とその他入金
  • 仕入・外注・給与・家賃・経費の支払
  • 税・社会保険・借入返済・設備代金
予測とは別に管理する項目

未確定の入金・支払条件

  • 商談中で未契約の売上
  • 追加融資など審査結果が未確定の入金
  • 支払条件を変更できると仮定した金額
  • 私的資金と事業資金の混同

表の最終行は、週初残高+入金-支払=週末残高です。翌週の週初へつなぎ、社内で決めた最低残高を下回る週に色を付けます。最低残高は一律ではなく、給与、返済、緊急仕入、売上変動を踏まえて決めます。

希望売上を基本表の入金にしない

入金の根拠を分ける

入金の状況

確定

請求済み・入金日確認済み

高確度

受注済み・検収待ち

未確定

見積・商談・希望

高確度は遅延ケースも作り、未確定は基本表へ入れず別欄で管理します。

入金予定の三段階へ →
入金予定の三段階
項目状況・根拠表への反映方法
確定入金請求済み・入金日確認済み基本表へ日付どおり計上
高確度入金受注済み・検収待ち遅延ケースも作る
未確定売上見積・商談・希望基本表へ含めず別欄
確定支払契約・請求・返済予定あり漏れなく支払週へ計上

入金は売上計上日ではなく、実際の入金予定日で置きます。カード・決済代行、プラットフォーム、検収条件がある取引は、手数料控除後の入金額と着金日を確認します。

週末がプラスでも火曜日に不足する

火曜日は入金より先に15万円不足
  1. 月曜週初80万円
  2. 火曜支払95万円を払うには15万円不足
  3. 金曜入金30万円が予定どおり着金
  4. 週末計算−15+30=15万円
  5. 対策火曜より前に相談・確認

元記事の架空例です。マイナスは予測上の不足であり、自動的に借りられる枠ではありません。

第2週を日付別に分解へ →
第2週を日付別に分解

上の第2週を日付別に分解した仮の例です。週初80万円、火曜日の支払95万円、金曜日の入金30万円なら、週末は15万円でも火曜日に15万円不足します。

月曜日残高80万円

週の初めに使える資金

火曜日15万円不足

80 − 支払95 = −15万円

金曜日計算上15万円

−15 + 入金30 = 15万円

マイナスは予測上の不足を表し、口座から自動的に借りられるという意味ではありません。火曜日の不足15万円と、金曜日の安全ラインまでの不足15万円は、金額が同じでも期限が違います。支払日の前に、取引先との合意が必要な支払調整や確定入金の確認を行い、対策が間に合わない場合は金融機関へ相談します。

毎週更新するのは「残高」と「対策の期限」

予測を実績へ置き換え、差額の理由を記録し、新しい13週目を追加します。残高が低い週は日付別・引落口座別にも確認し、担当者・確認日・相談期限を更新してください。

金額の根拠と対策期限を残す

数字から証拠へ戻れる表に
口座通帳・利用可能残高
入金請求・検収・着金予定
支払契約・請求・給与・返済
差異前週予測と実績の違い
行動担当・確認先・期限

不足を見つけたら支払日の前に相談し、変更には取引先等の合意が必要です。

毎週の確認資料へ →
毎週の確認資料
口座通帳・ネット明細・利用可能残高
入金請求書・契約・検収・入金予定
支払請求書・給与・家賃・カード明細
税社保納付予定・源泉・社会保険
借入契約書・返済予定・残高
行動担当・期限・確認先・更新履歴

表の各金額から根拠資料へ戻れるよう、取引先、案件名、請求番号、支払先、口座、確認日を記録します。見込みが変わった場合は上書きだけでなく、旧予測との差と理由を残します。

本記事は2026年8月22日に中小企業庁、J-Net21、日本政策金融公庫の公開情報を確認し、創業融資後の13週資金繰り表を社内管理用として整理したものです。13週は法定期間や金融機関共通の提出様式ではありません。融資条件、返済、税務、会計処理、契約変更は個別に確認してください。

刈谷市広小路・刈谷市駅前商店街の実景

愛知県・刈谷市広小路・刈谷市駅前商店街

刈谷で配送日の入出金を追う

刈谷市駅前商店街の実景。写真の店舗・車両が記事の配送事業者を示すものではありません。配達日、売上の着金日、燃料・給与の支払日は本人の資料で確認します。

刈谷市広小路・刈谷市駅前商店街/2022年4月撮影。現在の様子とは異なる場合があります。写真:Asturio Cantabrio(Wikimedia Commons原典)/CC BY-SA 4.0。縮小・WebP変換。同ライセンスで利用。

必要な準備を項目別に確認

中小企業庁の資金繰り様式と日本公庫の創業計画案内

13週資金繰り表は、向こう約3か月の現金の動きを週単位で見る社内管理表です。月末残高だけでは、月の途中で給与、家賃、仕入、返済が集中する日を捉えにくいため、支払日を週へ割り当てます。13週という期間は法定様式ではなく、短期の見通しを継続更新しやすい管理単位として使います。

最初に事業口座の利用可能残高を確認します。定期預金、融資使途が決まった資金、預り金など、自由に支払へ使えない金額は別表示にします。複数口座がある場合は口座別残高と全社合計を併記し、二重計上を防ぎます。

入金は『請求済みで入金日確定』『受注済みで予定日あり』『商談中』に分けます。基本表には確度の高い金額だけを置き、未確定売上は慎重ケースで除外します。支払は契約書、請求書、給与台帳、税・社会保険、借入返済予定から拾います。

表を作る目的は、数字を美しく見せることではありません。最低残高がいつ、いくらになるかを把握し、回収確認、発注調整、固定費見直し、金融機関への相談などを間に合う順で実行することです。

中小企業庁の資金繰り様式と日本公庫の創業計画案内
この記事で扱う範囲
創業融資後の13週資金繰り表で想定される相談内容
検索者のお悩みを具体化

以下は実績・成功事例ではなく、相談時に整理対象となりやすい状況を示した想定ケースです。融資条件、契約、会計処理、保存期間は各社で異なるため、自社資料と最新の公的情報で確認してください。

想定相談例 1

月末残高は足りるが、給与と返済が重なる第2週の不足を確認したい

想定相談例 2

カード売上と請求売上の入金日を分け、13週表へ反映したい

想定相談例 3

主要入金が2週間遅れた場合の相談期限と対応順を整理したい

まず6行だけで13週間を作る

以下は説明用の仮の数値です。高確度入金と予備支払を0円として、最初の2週間を4行に省略しています。社内安全ライン30万円も例示であり、必要な水準は事業ごとに決めます。

横軸に第1週から第13週、縦軸に週初残高、確定入金、高確度入金、確定支払、予備支払、週末残高を置きます。週末残高は翌週の週初残高へそのままつなぎ、全口座合計とは別に引落口座別の不足も確認します。

項目第1週第2週確認点
週初残高100万円80万円通帳の利用可能残高と一致
確定入金60万円30万円請求・入金日を確認済み
確定支払80万円95万円給与・家賃・仕入・返済等
週末残高80万円15万円社内安全ライン30万円を下回る

この例では第2週末が15万円となり、安全ライン30万円を15万円下回ります。『月末は黒字』ではなく、不足が予想される支払日より前に確定入金の遅延確認、発注の調整可否、金融機関へ相談する資料準備を始める判断につなげます。

予測と実績を毎週同じ曜日に比較する

第1週が終わったら予測を実績へ置き換え、差を入金遅れ、支払増、計上漏れ、時期ずれへ分類します。第14週を新たに追加して常に13週間を保つローリング方式にすると、作りっぱなしを防げます。

標準・入金遅延・改善後の3ケースを分ける

基本表は確定・高確度の入金だけで作り、主要入金が1~2週遅れる慎重ケースを別にします。改善後ケースへ入れるのは、取引先確認や契約変更など実行可能性を確認できた対策だけです。

銀行提出用は根拠と月次整合も用意する

社内の週次表をそのまま提出するのではなく、各金額の請求書・契約・返済予定表、月次資金繰りとの一致、差異理由、対策担当と期限を添えます。資金不足の直前では準備が間に合わないため、相談日は不足予測日から逆算します。

13週間の最低残高と、対策を始める期限を同時に見る
残高が減る前に判断

利益が出ていても、入金より先に支払と返済が来れば現金は不足します。予定を一つの時間軸へ並べ、最も残高が低い時期と、その前に実行する対策を決めます。数字は毎週または毎月更新し、予測と実績の差も残します。

資金調達と実行後の管理をつなげる
この内容を具体化する補足記事
本文の根拠となる公式情報

創業融資の支援事例

実際に創業融資サポートを利用されたお客様のインタビューです。この記事の制度・管理手法の利用実績や効果を示す事例ではありません。本文中の計算例・相談例とは区別してご覧ください。

創業融資サポートを依頼する場合の料金

以下は創業融資サポートの料金です。記事で説明した制度の利用料や、経理業務の代行料金ではありません。銀行融資など他の支援の対象範囲・料金は、料金案内と個別の契約条件をご確認ください。

着手金0円・成功報酬5%+税

報酬は融資が実行され、着金したときに発生します。融資が実行されなかった場合、サポート報酬はかかりません。

候補制度の整理必要資金の確認創業計画書の作成支援提出資料の確認面談質問の準備申込前後の進行整理

契約前に、成功報酬の計算対象、消費税、支援期間、追加費用の有無、解約条件を確認します。支援を利用しても融資は保証されず、最終的な可否と条件は金融機関等が決定します。

よくある質問

申込み方法や必要書類は制度・窓口・事業内容によって異なります。個別条件は必ず担当窓口へご確認ください。

13週資金繰り表に決まった様式はありますか?

社内管理表として一律の法定様式ではありません。事業に合わせて週初残高、入金、支払、週末残高、根拠、確度、担当を設けます。

毎日更新する必要がありますか?

取引量に応じます。少なくとも更新曜日を固定し、大口入出金や遅延が判明した時は随時反映します。

売上見込みはどこまで入れますか?

確定、高確度、未確定を分けます。基本表は保守的に作り、未契約の売上へ依存しない残高も確認します。

口座が複数ある場合は合計だけでよいですか?

口座別に支払可能性を確認したうえで全社合計を作ります。振替の二重計上に注意します。

最低残高はいくらに設定しますか?

一律額はありません。給与、返済、緊急仕入、売上変動、入金遅延に耐える金額を自社で決めます。

不足が見えたら何から始めますか?

金額と時期を確定し、回収確認、発注・支出調整、金融機関への相談準備を期限付きで進めます。

追加融資の予定を入金へ入れてよいですか?

審査結果や実行が未確定なら、基本表では確定資金として扱わず別ケースで管理します。

この記事の監修者・運営者情報

監修者 五常コンサルティング株式会社 代表取締役 石川康平
監修者

石川 康平

五常コンサルティング株式会社 代表取締役

2024年の問い合わせ・ヒアリング対応300件をもとに、創業融資の支援範囲・料金・制度情報について確認しています。

五常コンサルティング株式会社の公式サイトを見る

情報の確認方針・実績表示について

執筆・編集
融資のアイラボ編集部
監修
五常コンサルティング株式会社 代表取締役 石川 康平
公開日
2026年8月8日
最終更新日
2026年9月22日
制度情報の確認方法
日本政策金融公庫、信用保証協会などの公式ページを確認し、申込時は各窓口で最新情報を再確認します。

※冒頭の仕事の写真はAI生成の架空イメージです。出典を記した地域写真は実景です。お客様の声・監修者の写真は実際の人物です。

確認した公式情報

2026年9月22日の再確認:中小企業庁の資金繰り様式と日本公庫の創業計画・入金支払に関する案内を2026年9月22日に確認。13週は社内管理の期間設定で、法定の共通様式ではありません。例の金額は元記事の架空条件です。所在地・営業内容に合う条件は各窓口へ確認してください。

制度内容や申込方法は改定される場合があります。申込時には各公式ページと窓口で最新情報をご確認ください。PDFは容量が大きい場合があるため、スマートフォンでは通信環境にもご注意ください。

制度情報確認日:2026年8月8日

中小企業庁:月次管理表と資金繰り様式

日本公庫:創業計画書の記入例

日本公庫:創業計画Q&A

13週間の資金不足日と不足額を整理する

13週間の最低残高、不足時期、根拠資料、金融機関へ相談する期限を一枚に整理します。相談時点で契約する必要はなく、現在ある資料と社内の運用から確認できます。

資料が完成していなくても、相談した時点で契約する必要もありません。

※融資の可否、金額、利率、返済期間、担保・保証人などの条件は、各金融機関・信用保証協会の審査により決定されます。融資のアイラボは金融機関ではなく、融資の実行を保証するものではありません。

※本記事は2026年8月8日時点の公表情報をもとに作成しています。制度内容は変更される場合がありますので、申込時には必ず各公式窓口で最新情報をご確認ください。

無料相談電話LINEメール