継続課金・会員制|獲得と解約を月次化

サブスクの売上を会員移動・解約・獲得費から説明する

月末会員数だけでは成長の中身が分かりません。月初、新規、任意解約、決済失敗、プラン別単価、提供原価、獲得費を分け、投じた現金がいつ回収されるかまで計算します。

月末119人の架空例CAC2万5,000円単純回収約4か月

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サブスク事業の会員数と解約率を月別に計算する創業者愛知県専門
創業融資・サブスク公開日 2026年8月13日最終更新日 2026年9月1日
監修:五常コンサルティング株式会社 代表取締役 石川 康平

本記事の会員数、価格、解約率、決済失敗率、広告費、原価は、計算方法を示す架空値です。公的な業界平均や安全基準ではなく、実績がない段階では予約、テスト販売、広告反応、類似サービスの自社調査などへ置き換えます。

解約率には複数の定義があります。本文では月初有料会員を分母とする任意解約率と決済失敗率を別に示し、売上やLTVをよく見せるために混ぜません。

初月100人が毎月残る計画を作ったが、解約・無料体験・決済失敗を入れていない
よくあるお悩み

初月100人が毎月残る計画を作ったが、解約・無料体験・決済失敗を入れていない

  • 会員登録者、無料体験、有料、休会、解約を同じ人数としている
  • 解約率や有料転換率の分母・期間・母数が不明である
  • 採算獲得費を初月売上だけと比べ、回収前の解約と資金不足を見ていない

この記事の結論

  1. 会員移動を毎月つなぐ
    月初100+新規30-任意解約8-決済失敗3=月末119人です。
  2. 売上から提供原価を引く
    月商110万円から変動費26万3,000円を引き、貢献利益83万7,000円とします。
  3. CACは回収期間まで見る
    獲得費100万円÷40人=2万5,000円。月6,260円なら単純回収は約4か月です。

売上根拠と必要資金を無料相談で整理する

現在ある市場調査、管理画面、見積書、契約案、研修案内を基に、実測値・仮定・未確認事項を分けて資金計画へ落とし込みます。

月初100人から月末119人までを、増減理由別に計算する

月初有料会員を分母にする架空例です。契約、休会、無料期間の扱いは自社で定義します。

表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。

月初100人から月末119人までを、増減理由別に計算する
会員移動人数・計算管理上の扱い
月初有料会員100人前月末と一致させる
新規有料会員+30人無料登録と分ける
任意解約▲8人任意解約率8÷100=8%
決済失敗による停止▲3人決済失敗率3÷100=3%
月末有料会員119人100+30-8-3
純増+19人新規30人だけを成長と表示しない

日本政策金融公庫「創業計画書セルフチェック・収支計画」は、売上高、売上原価、経費を計算根拠から組み立てるよう示しています。継続課金でも「会員数×単価」だけで終えず、会員の入口と出口を月次でつなぎます。

解約8%と決済失敗3%を足した11%を一つの解約率として管理する方法もあり得ますが、本文では原因別の改善行動を決めるため分けています。開示時は定義を添えます。

標準100人・上位20人なら、月の貢献利益は83万7,000円

月中の会員移動は省き、請求対象を標準100人、上位20人とした架空の一か月です。

表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。

標準100人・上位20人なら、月の貢献利益は83万7,000円
プラン・費用計算月額
標準プラン売上100人×8,000円800,000円
上位プラン売上20人×15,000円300,000円
月商80万円+30万円1,100,000円
標準の提供原価100人×1,500円150,000円
上位の提供原価20人×4,000円80,000円
決済費用110万円×3%33,000円
変動費合計15万円+8万円+3万3,000円263,000円
貢献利益110万円-26万3,000円837,000円

83万7,000円は給与、家賃、システム基本料、広告、返済、税金等を引く前です。売上総利益や営業利益と同義だと決めず、この記事内の管理指標として使います。

プラン変更、日割り、クーポン、返金、未回収がある場合は請求額と会計売上、実入金を分けます。平均単価を先に置くより、人数と価格表から積み上げます。

獲得費100万円・新規40人なら、CACは2万5,000円

同じ期間・同じ獲得対象で費用と会員数をそろえます。

表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。

獲得費100万円・新規40人なら、CACは2万5,000円
CACの構成架空の金額計算・注意
広告出稿600,000円クリック数ではなく有料会員へ接続
紹介施策150,000円紹介料・特典の対象を確認
営業・制作の獲得配賦250,000円獲得に使った範囲を定義
獲得費合計1,000,000円60万+15万+25万円
新規有料会員40人無料登録、復帰、自然流入の扱いを明記
CAC25,000円100万円÷40人
標準1人の月間貢献6,260円8,000-1,500-決済240円
単純回収期間約4.0か月25,000÷6,260=約3.99

約4か月は、その会員が継続し、追加サポート、返金、固定費、税金を考慮しない単純回収です。LTVや利益を保証する数字ではありません。

無料登録者を分母にするとCACが低く見えます。有料化率を別に管理し、広告停止後も発生する制作費や営業人件費をどこまで含めるかを毎回変えません。

新規40人が毎月10%減る仮定では、獲得費回収は5か月目

標準プランの月間貢献6,260円、月初人数に10%の離脱を機械的に当てる架空例です。

表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。

新規40人が毎月10%減る仮定では、獲得費回収は5か月目
貢献対象の人数累計貢献利益
1か月目40.000人250,400円
2か月目36.000人475,760円
3か月目32.400人678,584円
4か月目29.160人約861,126円
5か月目26.244人約1,025,413円
獲得費との比較1,000,000円4か月では未回収、5か月で約25,413円上回る

人数の小数は、個人を分割する意味ではなく、多数の会員を同じ率で追う期待値です。実務では加入月別コホートの実人数と実入金で更新します。

毎月10%の仮定が続く保証はありません。初月離脱、年払い、復帰、プラン変更、サポート負荷を別に観察し、平均だけで商品上の問題を隠しません。

獲得費を先払いすると、利益計算より早く現金が減る

月初現金200万円、獲得費100万円を先払いし、月末に当月請求の90万円が入る架空例です。

表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。

獲得費を先払いすると、利益計算より早く現金が減る
当月の現金項目金額資金表での扱い
月初現金2,000,000円開始残高
獲得費の支払▲1,000,000円広告・紹介・制作を先払い
提供原価・決済等▲263,000円当月の実支払と仮定
固定費▲500,000円給与・システム等の架空額
借入返済▲100,000円元金を含む現金支払
当月の実入金+900,000円売上110万円と一致しない想定
月末現金1,037,000円200万-100万-26.3万-50万-10万+90万
管理基準との差+37,000円架空の最低残高100万円との差

売上110万円でも、返金、未収、決済会社の締日などで当月入金が90万円なら、資金表には90万円だけを入れます。未入金20万円を翌月以降へ置きます。

日本政策金融公庫「創業計画書セルフチェック・資金計画」を参考に、広告を増やす前に必要資金と調達方法を確認します。月末103万7,000円は最低基準を3万7,000円しか上回らないため、追加獲得を自動継続せず、入金日と解約を週次で確認します。

相談前に整理したいこと

サブスク事業の創業計画整理で想定される相談内容

以下は実績・成功事例ではなく、相談時に整理対象となりやすい状況を示した想定ケースです。融資条件、契約、会計処理、保存期間は各社で異なるため、自社資料と最新の公的情報で確認してください。

想定相談例 1

オンライン会員制サービスで、無料登録から有料化と解約を月別に示したい

想定相談例 2

定額制店舗で、会員数の上限と利用頻度、人員能力を同時に確認したい

想定相談例 3

年額前払いと月額プランを分け、返金と入金時期を資金繰りへ反映したい

VISUAL GUIDE

サブスクの売上根拠を作る5工程

状態、増減、実売上、獲得費、資金繰りの順です。

  1. 01状態を定義登録・体験・有料・休会・解約
  2. 02月次を接続月初・新規・再開・解約・月末
  3. 03実売上へ補正割引・失敗・返金・手数料
  4. 04獲得費を計算広告・紹介・営業・無料原価
  5. 05資金繰りを確認回収月数・固定費・最低残高
PROCEDURE CHECK

成長判断は、獲得・継続・回収で分ける

会員総数だけで判断しません。

獲得有料会員が増えるか

転換率・獲得単価

継続解約後も積み上がるか

解約・休会・失敗

回収粗利で獲得費を回収できるか

会員粗利・回収月数

確認の組合せ月末有料会員=月初有料会員+新規有料化+再開-解約-課金停止

サブスク事業の創業計画整理について判断軸を整理した図です。個別案件の処理結果や融資条件を確定するものではないため、実際の画面表示と日本公庫の案内を優先してください。

この事業で融資前に数値化するポイント

解約率ゼロを基準ケースにしない

実績がない場合でも、慎重ケースに解約、休会、決済失敗を置きます。改善後ケースは根拠となる施策と検証期限を付けます。

平均単価でプラン構成を隠さない

低価格・高価格、月額・年額、割引利用の構成で実売単価が変わります。プラン別会員数から加重平均を計算します。

顧客生涯価値を売上として先取りしない

将来の継続粗利は予測であり、当月入金ではありません。回収月数と資金繰りを別に示し、未検証の継続期間を確定値にしません。

登録・無料体験・有料・休会・解約の状態を定義する

定義

会員状態を固定

登録、体験、有料、休会、解約を分けます。

増減

月次で接続

月初、新規、再開、解約、月末をつなぎます。

採算

粗利回収を確認

獲得費と継続粗利、回収月数を比べます。

サブスク月次表には、月初有料会員、新規登録、無料体験、有料転換、再開、解約、休会、決済失敗、返金、月末有料会員、プラン別月額、割引、売上、決済手数料、会員別提供原価、固定費、広告・紹介・営業費、新規有料会員当たり獲得費、会員粗利、回収月数、測定期間、母数、出典を記載します。

融資の資金使途・必要書類・審査、各サービスの料金・入金条件、契約・許認可・会計・税務上の取扱いは、申込先、契約先、業種、個別事情で異なります。公式の最新情報と契約書を確認し、必要に応じて税理士、弁護士等の有資格者へ相談してください。

前月末会員から当月末会員までの増減表を作る

会員と売上の増減

月初・新規・解約・月末・実売単価

  • 登録から無料体験、有料化までの人数
  • 月初有料会員、新規、再開、解約
  • プラン変更、割引、休会、返金
  • 決済成功率と実際の入金額
獲得と継続の採算

獲得費・会員粗利・固定費・回収月数

  • 広告、紹介、営業、無料提供の獲得費
  • 決済、配送、サポート等の会員変動費
  • 人件費、システム、家賃等の固定費
  • 獲得費を粗利で回収する月数

月初有料会員100人、新規20人、再開2人、解約8人なら月末は114人です。平均実売単価5,000円でも、決済失敗、返金、決済手数料、会員別提供原価を差し引きます。解約率8%という例示値を業界標準として使わず、自社の期間と分母を明記します。

サブスク事業の創業計画整理について資料とパソコンで確認する愛知県の創業者
会員数の計画を作る前に

同じ20人を登録・体験・有料へ三重計上しない

一人に会員IDを付け、登録日、体験開始、有料化、休会、解約、再開を時系列で管理します。個人情報を申込資料へ出す場合は集計を基本とし、原票と説明用集計を分けます。

プラン別単価・割引・決済失敗・返金を売上へ反映する

表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。

プラン別単価・割引・決済失敗・返金を売上へ反映する
項目計算・確認方法根拠資料
登録連絡先等を登録した人売上へは未計上
無料体験無料期間を利用中提供原価と有料転換を確認
有料会員課金対象の契約決済成功・割引・返金を確認
休会・解約課金停止または契約終了再開と完全解約を区別

月次解約率、年間解約率、売上ベースの解約率は別の指標です。名称だけを並べず、件数か金額か、月初か平均か、無料会員を含むか、観測期間と母数を記載します。

広告・紹介・営業費から顧客獲得費と回収月数を計算する

01状態を定義

登録・体験・有料・休会・解約

02月次を接続

月初・新規・再開・解約・月末

03実売上へ補正

割引・失敗・返金・手数料

04獲得費を計算

広告・紹介・営業・無料原価

05資金繰りを確認

回収月数・固定費・最低残高

年額前払いは入金時に現金が増えても、返金義務、提供期間、会計上の処理を確認する必要があります。月額・年額を分け、入金月とサービス提供月、返金期限を資金繰り表へ記載します。

顧客獲得費の回収前に解約が増えると、会員数が伸びても現金が減ります。広告を増やす条件と止める条件を、獲得単価、一定期間後の継続率、会員粗利、最低残高で決めます。

制度、許認可、手続、融資条件は変更される場合があります。申込時は公的機関の最新情報と金融機関の案内を確認してください。

慎重・基準・改善後の三ケースで資金切れ月を確認する

会員状態定義・匿名ID・月次増減
料金プラン・割引・無料期間・返金
決済成功・失敗・手数料・入金日
解約件数・分母・期間・理由
獲得媒体別費用・新規有料会員
計画三ケース・損益分岐会員数・最低残高

会員名簿、決済情報、利用履歴は個人情報を含みます。融資説明では匿名化した集計を基本とし、申込先が原票を求める場合も必要範囲、マスキング、送信方法を確認します。決済パスワード等は共有しません。

2026年9月1日に日本政策金融公庫の創業計画書セルフチェック、売上予測の立て方、資金・収支計画を確認しました。解約率、CAC、価格、回収期間に公的な一律基準は用いず、本文の数値はすべて架空例です。

創業融資サポートを利用したお客様の声

支援の進み方や相談時の状況を知るには、実際のお客様インタビューが参考になります。承認率などの集計数字ではなく、ご本人の体験を確認できる事例をご案内します。

融資のアイラボの料金と支援範囲

着手金0円・成功報酬5%+税

報酬は融資が実行され、着金したときに発生します。融資が実行されなかった場合、サポート報酬はかかりません。

候補制度の整理必要資金の確認創業計画書の作成支援提出資料の確認面談質問の準備申込前後の進行整理

契約前に、成功報酬の計算対象、消費税、支援期間、追加費用の有無、解約条件を確認します。支援を利用しても融資は保証されず、最終的な可否と条件は金融機関等が決定します。

よくある質問

会員移動、解約率、CAC、単純回収期間、入金前の現金を確認します。

会員数はどう予測しますか?

月初会員、新規、任意解約、決済失敗、休会・復帰などを自社の定義で分けます。テスト販売、予約、広告反応、営業能力を月別の根拠にします。

解約率はどの数字を使いますか?

本文は任意解約8人÷月初100人=8%です。決済失敗3%を別にし、分母と対象期間を毎月固定します。

CACには広告費だけを入れますか?

広告、紹介施策、獲得に使った営業・制作等を定義して合計し、有料の新規会員数で割ります。本文例は100万円÷40人=2万5,000円です。

LTVはどう計算しますか?

単価だけでなく、提供原価、決済費用、継続期間、返金等を含む定義が必要です。実績が少ない時期は長期LTVを断定せず、コホートの実績を更新します。

CAC2万5,000円は高いですか?

金額だけでは判断できません。1人当たり貢献利益、継続、獲得費の支払時期、回収前に必要な現金を比較します。本文では単純回収約4か月です。

決済失敗は解約に含めますか?

分析上は任意解約と分けると、商品改善と請求回収の対策を区別できます。月末会員の定義は会計・契約に合わせて統一してください。

金融機関へ何を示しますか?

価格表、会員移動表、プラン別原価、獲得チャネル別CAC、継続実績、返金・決済条件、通常・慎重ケースと月別資金繰りを示します。

この記事の監修者・運営者情報

監修者 五常コンサルティング株式会社 代表取締役 石川康平
監修者

石川 康平

五常コンサルティング株式会社 代表取締役

2024年の問い合わせ・ヒアリング対応300件をもとに、創業融資の支援範囲・料金・制度情報について確認しています。

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執筆・編集
融資のアイラボ編集部
監修
五常コンサルティング株式会社 代表取締役 石川 康平
公開日
2026年8月13日
最終更新日
2026年9月1日
制度情報の確認方法
日本政策金融公庫、信用保証協会などの公式ページを確認し、申込時は各窓口で最新情報を再確認します。

※記事内の相談場面を表現した写真は、内容を分かりやすく伝えるために作成したAI生成のイメージです。「お客様の声」に掲載しているお客様と監修者の写真は、実際のお客様・監修者の写真です。

確認した公式情報

制度内容や申込方法は改定される場合があります。申込時には各公式ページと窓口で最新情報をご確認ください。PDFは容量が大きい場合があるため、スマートフォンでは通信環境にもご注意ください。

制度情報確認日:2026年9月1日

確認範囲:公庫の創業計画、資金・収支計画、継続課金型の売上予測例。解約率、CAC、価格、回収期間に公的な一律基準は用いていません。

サブスク事業の創業計画整理の確認表を整える

会員状態、月次増減、実売単価、解約、決済失敗、獲得費、会員粗利、回収月数を一枚へまとめます。資料が完成していなくても、現時点の事実と不足資料から確認できます。

資料が完成していなくても、相談した時点で契約する必要もありません。

※融資の可否、金額、利率、返済期間、担保・保証人などの条件は、各金融機関・信用保証協会の審査により決定されます。融資のアイラボは金融機関ではなく、融資の実行を保証するものではありません。

※本記事は2026年9月1日時点の公表情報をもとに作成しています。制度内容は変更される場合がありますので、申込時には必ず各公式窓口で最新情報をご確認ください。

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