創業前は事業の決算書が存在しないため、提出できないこと自体は不自然ではありません。大切なのは、現在の事業段階を正確に伝え、その段階で求められる書類を確認することです。
公庫のインターネット申込ページでは、これから事業を開始する場合や開始直後は創業計画書を準備し、事業を始めて間もなく税務申告未了の場合は確定申告書の提出は不要と案内しています。申告済みの期数があれば提出範囲が変わります。
融資のアイラボでは、決算書の代わりになる資料を作るのではなく、創業計画書、見積書、自己資金の履歴、職歴、顧客・受注の根拠、月別収支を整えます。事実のない実績を作らず、予測と確定事項を分けます。

決算書がないため申込みできないと思い、開業準備を止めている
- 事業段階創業前・申告前・申告済みを区別していない
- 代替資料計画書以外の根拠資料を用意していない
- 実績表現予測を確定売上のように書いてしまう
この記事の結論
- 申告状況を伝える
創業前、申告未了、1期、2期以上を区別します。 - 現段階の書類を確認
創業計画書、見積書、通帳、許認可等を揃えます。 - 予測に根拠を付ける
顧客、単価、件数、開始時期を資料で説明します。
創業前・申告未了・申告済みで必要書類を分ける
税務申告の状況を確認
創業前、申告未了、申告済み期数を整理します。
創業計画書を準備
動機、経験、商品、資金、収支をつなげます。
見積り・通帳等を照合
計画書の数字と根拠資料を一致させます。
決算書がないことと、数字の根拠が不要であることは別です。売上実績がなければ、見込顧客、商談、価格、提供能力、市場調査から予測を作ります。
すでに事業を開始している場合は、申告前でも売上台帳、請求書、通帳、経費明細など現在までの実績を更新します。提出資料は担当窓口の指示を優先します。
決算書がない期間は創業計画書と確認資料で具体化する
計画だけを提出
- 概算の必要額
- 希望的な売上
- 経費の漏れ
- 開業時期が未整理
資料をつなげる
- 設備・工事見積り
- 自己資金の履歴
- 顧客・受注根拠
- 月別収支・資金繰り
創業計画書の必要資金と調達方法は合計を一致させます。開業前の支払い、売上開始の遅れ、生活費を別にし、融資実行までの残高も確認します。

過去の決算ではなく、これから実行できる根拠を積み上げる
職歴、見積り、物件候補、許認可工程、見込顧客、自己資金をつなげると、創業前でも計画の実行可能性を具体化できます。未確定事項には確認期限を付けます。
実績がない売上を顧客・単価・件数・開始時期へ分解する
| 項目 | 計算・確認方法 | 根拠資料 |
|---|---|---|
| 事業段階 | 創業前・申告前・申告済み | 開業届・申告状況 |
| 必要資金 | 設備・運転を支払日別に集計 | 見積書・契約案 |
| 売上予測 | 顧客数×単価×稼働率 | 商談・予約・市場資料 |
| 自己資金 | 残高と形成過程 | 通帳・給与資料 |
申込後に物件や設備、開業日が変わった場合は、創業計画書だけでなく見積りと月別収支も更新します。提出した版を保存し、面談回答と一致させます。
開業準備の進捗に合わせて資料を更新する
申告済み期数を整理
公式一覧と照合
必要額・売上・経費
見積り・通帳・顧客
変更を全資料へ反映
創業前は売上入金がないため、物件、設備、生活費の支払いで自己資金が減ります。融資実行までと開業後を分けた資金繰りを作ります。
融資希望額が減った場合に延期できる設備や採用を決め、許認可や安全に必要な支出は残します。
制度、許認可、手続、融資条件は変更される場合があります。申込時は公的機関の最新情報と金融機関の案内を確認してください。
決算書がない創業者が相談前に用意したい資料
公庫の必要書類ページは申告状況や申込内容によって提出物を分けています。自分で不要と判断せず、最新一覧と担当者の案内を確認します。
税務申告未了なら確定申告書の提出が不要という公式案内は、審査や他の資料が不要という意味ではありません。すでに売上や支出がある場合は、その実績を正確に整理します。架空の請求書、受注、残高を作らず、確定事項、見込み、未確認事項を区別します。
申告状況を一枚で説明する
開業日または開業予定日、法人設立日、最初の決算日、税務申告の有無を時系列にします。個人事業から法人化した場合は、どの主体の実績かも区別します。
売上開始後なら、申告前でも月別の売上・原価・経費・残高を更新します。請求書と通帳入金、仕入れと支払いを照合し、計画と実績の差を説明します。
決算書がないことを理由に準備を先送りせず、現在入手できる資料から作ります。最終的な提出範囲は申込先の案内に従ってください。
決算書の代わりに何を示すか
決算書がない段階では、創業者の経験、商品やサービス、販売先、必要資金、資金調達、月別収支を別々の資料で説明します。経験は勤務先名だけでなく、担当業務、年数、顧客層、売上や原価に関わった範囲まで整理します。販売見込みは「集客できると思う」ではなく、商圏、客数、単価、営業日、成約率の計算へ分解します。
すでに準備支出がある場合は、領収書、請求書、振込記録を費目別に並べます。売上が始まっている場合は、請求日と入金日を分け、未収金も一覧にします。自己資金は申込直前の残高だけでなく、給与や貯蓄など形成過程が分かる通帳を用意します。法人設立前の個人名義取引は、会社の取引と混同せず関係を説明します。
書類一覧は制度や申込方法によって変わります。公式ページの確認日を記載し、不明な資料は勝手に省略せず申込窓口へ確認してください。決算書がないこと自体を隠す必要はありません。現在確定している事実と将来予測を区別し、数字の出所を第三者が追える状態にすることが重要です。
決算書がない場合の最終確認
創業前、創業直後、初回決算前のどの段階かを明記し、創業計画書、見積書、通帳、許認可資料、売上や支払いの証拠をそろえます。既に事業を始めている場合は、現在までの売上・経費も月別に整理してください。
「決算書がない」ことを説明の終点にせず、何を代替資料として提出できるかを申込先に確認します。未確定の数値は確定額と分け、根拠資料と対応付けます。
創業融資サポートを利用したお客様の声
支援の進み方や相談時の状況を知るには、実際のお客様インタビューが参考になります。承認率などの集計数字ではなく、ご本人の体験を確認できる事例をご案内します。






融資のアイラボの料金と支援範囲
着手金0円・成功報酬5%+税
報酬は融資が実行され、着金したときに発生します。融資が実行されなかった場合、サポート報酬はかかりません。
契約前に、成功報酬の計算対象、消費税、支援期間、追加費用の有無、解約条件を確認します。支援を利用しても融資は保証されず、最終的な可否と条件は金融機関等が決定します。
よくある質問
申込み方法や必要書類は制度・窓口・事業内容によって異なります。個別条件は必ず担当窓口へご確認ください。
決算書がなくても創業融資を申し込めますか?
創業前は決算書が存在しません。公庫は創業計画書等を案内しており、個別の必要書類を確認します。
確定申告前でも申し込めますか?
公庫は事業開始直後で税務申告未了の場合、確定申告書の提出は不要と案内しています。その他の資料は必要です。
1期だけ申告済みです。
公庫は申告が1期のみ完了している方は1期分を準備するよう案内しています。最新ページを確認します。
売上実績がなくてもよいですか?
実績がない場合は、顧客、単価、件数、市場調査など予測の根拠を準備します。
会社員時代の源泉徴収票は必要ですか?
必要資料は状況で異なります。自己資金形成や経歴の確認資料として整理し窓口へ確認します。
開業届がまだありません。
申込時の必要書類と開業予定は担当窓口へ確認してください。
資料が未完成でも相談できますか?
現在の事業段階から必要書類と不足する根拠を整理できます。
この記事の監修者・運営者情報

- 執筆・編集
- 融資のアイラボ編集部
- 監修
- 五常コンサルティング株式会社 代表取締役 石川 康平
- 公開日
- 2026年8月2日
- 最終更新日
- 2026年8月2日
- 制度情報の確認方法
- 日本政策金融公庫、信用保証協会などの公式ページを確認し、申込時は各窓口で最新情報を再確認します。
※記事内の相談場面を表現した写真は、内容を分かりやすく伝えるために作成したAI生成のイメージです。「お客様の声」に掲載しているお客様と監修者の写真は、実際のお客様・監修者の写真です。
確認した公式情報
制度内容や申込方法は改定される場合があります。申込時には各公式ページと窓口で最新情報をご確認ください。
制度情報確認日:2026年8月2日
決算書がない状態から必要資料を整理する
現在の事業段階を確認し、創業計画書・通帳・見積書など、代わりに準備すべき資料を整理します。
資料が完成していなくても、相談した時点で契約する必要もありません。
※融資の可否、金額、利率、返済期間、担保・保証人などの条件は、各金融機関・信用保証協会の審査により決定されます。融資のアイラボは金融機関ではなく、融資の実行を保証するものではありません。
※本記事は2026年8月2日時点の公表情報をもとに作成しています。制度内容は変更される場合がありますので、申込時には必ず各公式窓口で最新情報をご確認ください。