個人情報保護委員会の通則ガイドラインは、氏名等により個人を識別できる音声録音情報を個人情報の例として示しています。相談録音には、氏名、経歴、家族、借入、口座、取引先、売上、健康等の情報が含まれる可能性があります。
同委員会のQ&Aは、個人情報に該当する録音について利用目的の通知・公表が関係する一方、録音していることを伝える義務までは常に負うものではないと説明しています。したがって『必ず同意が必要』『無断録音なら直ちに違法』と一律に断定せず、法令・契約・利用目的・状況を個別確認します。
会議サービスの録画と、外部の文字起こし・生成AIへ音声を送る処理は別です。どのサービス、アカウント、保存地域、委託先、学習利用設定、アクセス権を使うかを確認し、必要のない本人確認書類や口座画面を録画へ残しません。
相談者側が記録したい場合も、相手へ目的と利用範囲を伝え、個人利用のメモ、社内共有、金融機関提出、紛争証拠、SNS公開を分けます。録音の可否・証拠利用・公開は個別事情で異なるため、重要な用途は弁護士等へ確認します。

相談後に自動文字起こしメールが届き、録画・AI要約・金融機関共有の範囲を説明されていなかった
- 目的品質向上、議事録、教育、営業、証拠の用途が一式になっている
- 処理会議録画、文字起こし、AI要約、画面キャプチャのサービスが不明
- 共有社内、再委託先、金融機関、他の相談者へどこまで見せるか不明
この記事の結論
- 記録手段を列挙
録音、録画、文字起こし、AI要約を分けます。 - 利用目的を具体化
議事録、支援、教育、営業等を確認します。 - 保存・共有を限定
場所、期間、権限、第三者提供、削除を確認します。
オンライン相談の記録で確認したい3つの状況
以下は実績・成功事例ではなく、相談時に整理対象となりやすい状況を示した想定ケースです。融資条件、契約、会計処理、保存期間は各社で異なるため、自社資料と最新の公的情報で確認してください。
相談開始後に録画中と表示され目的や保存期間が分からない
録音が外部文字起こしと生成AI要約へ送られていた
自分で録音した会話を金融機関やSNSへ共有してよいか確認したい
オンライン相談の記録を確認する5工程
手段、目的、情報限定、共有保存、終了管理の順です。
- 01記録有無を確認録音・録画・AI
- 02目的を確認支援・議事録・教育
- 03情報を限定画面・発言・参加者
- 04共有と保存委託・権限・期間
- 05終了後管理控え・訂正・削除
記録の可否は必要性・情報量・共有範囲・保管期間で決める
便利な自動記録にも管理が必要です。
目的を具体化
不要情報を除外
共有・削除を確認
確認の組合せ記録管理度=目的特定+情報最小化+アクセス制御+保存期限+訂正確認-無断共有・不要録画
創業融資相談の録音・録画確認について判断軸を整理した図です。個別案件の処理結果や融資条件を確定するものではないため、実際の画面表示と日本公庫の案内を優先してください。
録音・録画・AI処理を別々に評価する判断軸
音声録音が個人情報になる場合がある
氏名等と結び付いて特定の個人を識別できる音声録音は個人情報の例として示されています。声紋認証用データへの変換は別の重要性も生じます。
録音していると伝える義務と利用目的の通知等は同じではない
個人情報保護委員会Q&Aの説明を踏まえ、無断録音を一律に違法と断定せず、事業者の利用目的、取得状況、契約、具体的利用を確認します。
AI要約は正確な議事録とは限らない
『借りない』が『借りる』になる等、否定や数字の誤りは重大です。原音、文字起こし、修正版、合意メールを分けて管理します。
録音・録画・文字起こし・AI要約・画面共有を別々に確認する
記録方法を分ける
録音・録画・AIを一式にしません。
具体的に確認
議事録・教育・営業等を分けます。
期間と権限を限定
共有先・削除も確認します。
記録確認表には、会議日時、参加者、録音、録画、画面共有、文字起こし、AI要約、利用目的、利用サービス、アカウント管理者、外部委託、保存先、保存期間、アクセス権、第三者提供、金融機関共有、学習利用設定、開示・削除窓口を記載します。
申込操作、記載内容、押印・署名、録音・録画、生成AI、個人情報、代理権、契約責任の取扱いは、申込先、利用サービス、契約、実際の行為、情報の種類で異なります。一般論だけで確定せず、金融機関の公式窓口、個人情報保護委員会、弁護士等へ確認してください。融資の可否や条件は金融機関が審査します。
利用目的を品質向上等の抽象表現だけでなく具体的に特定する
事業計画・質問・合意・次の作業
- 相談目的・確認した質問・担当回答
- 売上前提・資金使途・修正依頼
- 担当者・期限・次回までの作業
- 重要説明と本人の判断・保留事項
認証情報・不要な個人情報・原本画像
- パスワード・認証コード・暗証番号
- マイナンバー・不要な本人確認情報
- 口座画面の不要範囲・他人の情報
- 別契約や第三者の秘密情報
録画・文字起こしサービスの利用料が支援料へ含まれるか、オプションかを確認します。解約後も記録保管やアカウント利用料が残る場合は、契約期間と削除時期を確認します。

会議を続ける前に、目的・保存・共有・停止方法を短く確認する
『何のための記録か、誰が見られるか、いつ削除するか、文字起こしやAI要約を使うか、録画なしで相談できるか』を確認し、答えをチャットやメールにも残します。
参加者・委託先・使用サービス・アクセス権・外部送信を確認する
| 項目 | 計算・確認方法 | 根拠資料 |
|---|---|---|
| 録音 | 音声のみ | 話者・利用目的・保存 |
| 録画 | 映像・画面・音声 | 映り込み・共有画面 |
| 文字起こし | 音声をテキスト化 | 誤変換・外部処理 |
| AI要約 | 要点・作業抽出 | 入力範囲・誤り確認 |
| 共有 | 社内・委託・金融機関 | 目的・範囲・権限 |
| 削除 | 本体・コピー・バックアップ | 期限・受付窓口 |
録画停止後も、会議チャット、共有ファイル、文字起こし、AI要約、通知メールが別に残る場合があります。削除対象と証拠・業務上の保存が必要な記録を分けます。
保存期間・バックアップ・開示・訂正・削除・退会後の扱いを確認する
録音・録画・AI
支援・議事録・教育
画面・発言・参加者
委託・権限・期間
控え・訂正・削除
相談記録から作られた作業項目は、見積取得、資料提出、修正、面談等の期限へ落とします。自動要約だけを正本にせず、本人が担当・期日・金額を確認します。
記録の漏えい等が疑われる場合は、事実確認、アクセス停止、パスワード変更、金融機関連絡、専門相談等の緊急対応を通常の支援工程と分けます。
制度、許認可、手続、融資条件は変更される場合があります。申込時は公的機関の最新情報と金融機関の案内を確認してください。
自分が記録する場合も相手への説明・利用範囲・公開可否を分ける
重要な合意は録画だけに依存せず、契約書や確認メールへ書き直します。自動文字起こしには誤変換があり得るため、金額、日付、固有名詞、否定表現を本人と担当者で確認します。
本記事はオンライン相談の録音・録画等に関する一般的な情報管理を扱います。録音の適法性、通知・同意の要否、開示・削除、証拠利用は個別事情で異なります。個人情報保護委員会・弁護士等へ確認してください。
創業融資サポートを利用したお客様の声
支援の進み方や相談時の状況を知るには、実際のお客様インタビューが参考になります。承認率などの集計数字ではなく、ご本人の体験を確認できる事例をご案内します。






融資のアイラボの料金と支援範囲
着手金0円・成功報酬5%+税
報酬は融資が実行され、着金したときに発生します。融資が実行されなかった場合、サポート報酬はかかりません。
契約前に、成功報酬の計算対象、消費税、支援期間、追加費用の有無、解約条件を確認します。支援を利用しても融資は保証されず、最終的な可否と条件は金融機関等が決定します。
よくある質問
申込み方法や必要書類は制度・窓口・事業内容によって異なります。個別条件は必ず担当窓口へご確認ください。
オンライン相談は必ず録音されますか?
一律ではありません。会議サービス、支援会社の方針、契約を確認し、録音・録画・文字起こし・AI要約を分けて質問します。
録音前の同意は必須ですか?
一律には断定できません。個人情報保護委員会Q&Aは録音していることを伝える義務までは負わない場合を説明しています。個別事情は専門家へ確認します。
録音データは個人情報ですか?
氏名等と結び付き特定の個人を識別できる音声録音は個人情報になり得ます。
AI文字起こしを断れますか?
契約・サービス条件で異なります。録画なし、文字起こしなし、手動議事録等の代替を相談してください。
録画のコピーをもらえますか?
開示・提供の可否は法令、契約、社内方針で異なります。重要な合意は別途書面で受け取ります。
自分で録音してもよいですか?
録音・利用・共有の適法性は状況で異なります。相手へ目的を伝え、重要用途は弁護士等へ確認してください。
削除を求めれば必ず消えますか?
保存義務、契約、法令、バックアップ等で異なります。削除対象・時期・確認方法を窓口へ質問します。
この記事の監修者・運営者情報

石川 康平
五常コンサルティング株式会社 代表取締役
2024年の問い合わせ・ヒアリング対応300件をもとに、創業融資の支援範囲・料金・制度情報について確認しています。
- 執筆・編集
- 融資のアイラボ編集部
- 監修
- 五常コンサルティング株式会社 代表取締役 石川 康平
- 公開日
- 2026年8月13日
- 最終更新日
- 2026年8月13日
- 制度情報の確認方法
- 日本政策金融公庫、信用保証協会などの公式ページを確認し、申込時は各窓口で最新情報を再確認します。
※記事内の相談場面を表現した写真は、内容を分かりやすく伝えるために作成したAI生成のイメージです。「お客様の声」に掲載しているお客様と監修者の写真は、実際のお客様・監修者の写真です。
確認した参考資料
以下は本文を作成する際に確認した参考資料です。契約や申込の判断は、各事業者の最新書面と担当窓口でご確認ください。
- 補足:個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」
- 補足:個人情報保護委員会「『個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン』に関するQ&A」
- 補足:経済産業省・IPA・AISI「AI事業者ガイドライン(第1.2版)」
情報確認日:2026年8月13日
記録目的・共有先・保存期間・削除方法を決める
録音、録画、文字起こし、AI要約、共有先、保存期間、削除を一枚へ整理します。重要な確認と本人の最終判断は、画面、契約書、メール、提出控えと一緒に保存します。
資料が完成していなくても、相談した時点で契約する必要もありません。
※融資の可否、金額、利率、返済期間、担保・保証人などの条件は、各金融機関・信用保証協会の審査により決定されます。融資のアイラボは金融機関ではなく、融資の実行を保証するものではありません。
※本記事は2026年8月13日時点の公表情報をもとに作成しています。制度内容は変更される場合がありますので、申込時には必ず各公式窓口で最新情報をご確認ください。
