持っている人と使う会社を分ける
- 権利者を確かめる代表者個人・関連会社・開発会社など
- 使える条件を決める対象・地域・期間・対価・変更できる範囲
- 会社で使い始める契約と実際の利用者・利用方法を一致させる
- 終了時も決めておくデータ返還・移行・代替サービス
「代表者が同じ」「開発費を払った」だけで、すべての権利を使えるとは限りません。
商標・システム・データの確認表
個別の権利・契約判断を確定しない確認表です。
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 対象 | 契約前に確認する内容 | 停止・終了時の確認 |
|---|---|---|
| 商標・ロゴ | 権利者、指定範囲、地域、媒体 | 表示停止、在庫、ドメイン |
| 著作物・画面 | 著作者、著作権者、改変、素材 | 複製削除、制作データ |
| システム・ソース | 所有、利用、改変、保守、再許諾 | 移行、エクスポート、預託 |
| クラウド・外部部品 | 契約名義、席数、OSS・API | 解約、代替、料金改定 |
| 顧客・利用データ | 取得主体、目的、権限、移転 | 返還、削除、通知 |
| 関連当事者取引 | 対価、算定、承認、税務 | 改定、解除、未払、監査 |
特許庁「商標権の効力」と特許庁「通常使用権設定登録申請書(商標)」を踏まえ、商標の権利者・指定範囲・利用範囲を契約資料へ対応させます。
経済産業省「スタートアップ企業と事業会社の連携」の留意点も参照し、権利許諾と開発・保守・データ移行の役務を分けます。
用語の補足:使用許諾は「条件を決めて使う許可」、再許諾は「さらに別の人へ使わせる許可」です。ソースコードはプログラムの元の記述、APIは外部サービスとつなぐ仕組み、OSSは公開された条件で利用するソフトウェアを指します。公開されている部品にも利用条件があります。
600万円のうち250万円を残す
開業前に支払う導入費等350万円
開業後に残す現金250万円
初期利用100+設定150+移行50+研修30+契約準備20=350万円。残す250万円は、この時点で支払った費用ではありません。
導入350万円の内訳と調達方法
金額は相場や融資可能額を示さない架空例です。
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 資金使途 | 架空金額 | 確認資料 |
|---|---|---|
| 商標・システム初期利用料 | 1,000,000円 | 対象、期間、返還 |
| 設定・連携・環境構築 | 1,500,000円 | 仕様、検収、所有 |
| データ移行・試験 | 500,000円 | 範囲、品質、削除 |
| 研修・運用手順 | 300,000円 | 内容、担当、成果 |
| 契約・安全管理準備 | 200,000円 | 専門家、権限、規程 |
| 開業後に残す現金 | 2,500,000円 | 月額料、給与、障害 |
| 必要資金合計 | 6,000,000円 | 自己資金200万円+借入希望400万円 |
開業前支出350万円、開業後に残す現金250万円です。権利の対価、設定作業、保守、第三者利用料を見積り別にします。
契約不成立、権利範囲不足、移行遅延時の返還・解除と、代替システム費を確認します。
計画は当月600契約で組む
システムで扱える契約1,000契約
運用で対応できる契約800契約
顧客支援で対応できる契約700契約
需要の見込み600契約
当月の課金対象となる稼働契約数です。毎月600件の新規受注を足す意味ではありません。需要は架空の仮定で、獲得の保証はありません。
契約数の上限と月額単価の計算
件数と単価は標準能力や需要を示さない架空例です。
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 能力項目 | 架空の確認・計算 | 月間上限 |
|---|---|---|
| システム処理上限 | 当月の課金対象となる稼働契約 | 1,000契約 |
| 運用対応上限 | 当月の課金対象契約に必要な運用作業 | 800契約 |
| 顧客支援上限 | 当月の稼働契約への問い合わせ対応 | 700契約 |
| 需要の仮定 | 当月の有料稼働契約の見込み | 600契約 |
| 計画契約数 | 1,000・800・700・600の最小値 | 600契約 |
| 月額単価 | 架空平均 | 5,000円 |
| 月間売上 | 600契約×5,000円 | 3,000,000円 |
技術上の1,000契約を売上にせず、登録作業、問い合わせ、需要を含む600契約へ絞ります。
無料枠や解約済み・休眠など課金対象外の契約は除きます。有効な請求があり回収だけが翌月になる契約は、売上と未収金を分けます。回収遅れを理由に契約数から自動的に除く扱いではありません。
上限はすべて、同じ1か月に有効な有料稼働契約数で比較しています。システムの累計登録数や毎月の新規受注数と混ぜません。月額5,000円で当月600契約が課金対象になる架空の計画であり、獲得できることを保証しません。
返済後の余力は月46万円
売上連動の利用料24万円
運営費合計215万円
借入返済15万円
返済後余力46万円
運営費215=保守45+人件費120+広告30+その他20万円。46万円は会計上の利益ではなく、税・更新費などをまだ引いていない返済後余力です。
売上・利用料・費用・返済の計算表
利用料率、費用、返済額は架空です。
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 月次項目 | 架空の計算 | 架空金額 |
|---|---|---|
| 売上 | 600契約×5,000円 | 3,000,000円 |
| 売上連動利用料 | 300万円×8% | ▲240,000円 |
| クラウド・保守 | 架空額 | ▲450,000円 |
| 人件費 | 運用・支援 | ▲1,200,000円 |
| 広告・販売費 | 架空額 | ▲300,000円 |
| その他事業費 | 架空額 | ▲200,000円 |
| 借入返済 | 架空額 | ▲150,000円 |
| 返済後余力 | 300万-24万-45万-120万-30万-20万-15万円 | 460,000円 |
利用料8%は妥当な料率を示しません。固定額、最低額、売上の定義、返金・税・決済手数料、改定、監査を契約で確認します。
46万円から税金、更新開発、障害、解約増、権利紛争対応等を負担します。
返済後余力46万円は、会計上の利益ではありません。ここでは売上から運営費215万円、売上連動利用料24万円、借入の元利返済15万円を差し引いています。売上と入金時期が一致しない月の現金残高は、次の表で別に計算します。
入金遅れと障害で現金176万円
減少 ← 0 → 増加
当月入金+220万円
通常の支払・借入返済−254万円
障害・緊急移行−40万円
250+220−254−40=176万円。80万円は回収の遅れで、売上取消・返金ではありません。この例では売上300万円を基に利用料24万円を払います。
入金220万円の月末残高と最低残高
月初250万円から始める架空の慎重月です。
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 現金項目 | 架空金額 | 確認 |
|---|---|---|
| 月初現金 | 2,500,000円 | 開業後に残した現金 |
| 当月実入金 | +2,200,000円 | 売上300万円のうち80万円は翌月回収 |
| 売上連動利用料 | ▲240,000円 | 売上300万円×8%を当月支払う仮定 |
| クラウド・保守 | ▲450,000円 | 実支払 |
| 人件費 | ▲1,200,000円 | 給与等 |
| 広告・販売費 | ▲300,000円 | 実支払 |
| その他事業費 | ▲200,000円 | 実支払 |
| 借入返済 | ▲150,000円 | 架空額 |
| 障害・緊急移行 | ▲400,000円 | 架空の臨時支出 |
| 月末現金 | 1,760,000円 | 250万+220万-24万-45万-120万-30万-20万-15万-40万円 |
| 最低残高との差 | ▲240,000円 | 176万-200万円 |
月商300万円を当月入金にせず、実入金220万円だけを現金へ入れます。
最低残高を24万円下回るため、障害予備、代替環境、利用料支払日、開業後現金を見直します。
売上300万円のうち80万円は有効な請求の回収が翌月にずれる仮定であり、解約・返金・売上取消ではありません。利用料は入金額220万円ではなく売上300万円を基に計算し、24万円を当月に支払う契約とします。実際の契約で計算対象や支払日が違う場合は置き換えます。
必要な準備を項目別に確認
制度・条件と相談前の確認
特許庁「商標権の効力」は、商標権者が指定商品・指定役務について登録商標を使用する権利を専有する旨を案内しています。出願・登録の有無だけでなく、権利者、指定範囲、実際の表示を確認します。
特許庁「通常使用権設定登録申請書(商標)」は、商標の通常使用権について地域等の範囲や契約書等で定めた期間を記載する手続例を示しています。登録の要否・効果は専門家へ確認しつつ、契約では対象商標、商品役務、地域、媒体、期間を具体化します。
経済産業省「スタートアップ企業と事業会社の連携」は、連携時のライセンス契約等で交渉上の留意点を解説したモデル契約を案内しています。商標とシステムを一括して「使用料」とせず、知的財産、成果物、保守、データ、第三者権利を分けます。
本文の金額、契約数、単価、利用料率、能力、残高は架空です。権利帰属、契約有効性、登録、第三者非侵害、利用継続、融資実行を保証しません。
商標・システム利用の創業相談で整理したい3つの状況
以下は実績や融資成功例ではなく、相談前の整理方法を示す架空例です。
代表者個人の商標なので契約不要と考えています。権利者と新会社を分け、範囲・期間・対価を確認します。
システムの最大1,000契約を売上にしています。運用・支援・需要を含む月600契約へ絞ります。
障害時も同じシステムを使える前提です。データ返還・代替環境と緊急移行後の現金を確認します。
この事業で融資前に数値化するポイント
所有と使用許諾を分ける
新会社が権利を買い取るのか、期間を区切って借りるのかで、費用、管理、終了時対応が変わります。会計・税務処理も含め専門家へ確認します。
関連会社だから無契約でよいと考えない
会社は別主体です。取締役会等の承認、価格根拠、利益相反、第三者ライセンスの再許諾可否を確認し、元契約に反する利用を避けます。
データを持ち出せるか契約前に試す
出力形式、項目、画像、履歴、API、出力回数、費用を確認します。バックアップがあっても別システムで読めなければ復旧計画になりません。
手続・必要資金・収支の補足
商標・著作物・ソフトウェア・ドメイン・データを分ける
名義と作成経緯
登録、公報、契約、発注、納品を確認します。
利用範囲と対価
対象、目的、期間、地域、料金を確認します。
終了時の措置
停止、返還、削除、移行、表示変更を決めます。
知財・システム確認表には、対象名、種類、登録番号・版、権利者、契約者、実際の利用者、利用目的、地域、媒体、期間、更新、独占・非独占、再許諾、改変、派生物、利用料、保守料、サーバー費、障害対応、秘密保持、個人情報、データ所有・出力、第三者権利、保証範囲、解除、終了後の停止・返還・削除、代替手段を記載します。
融資制度、審査、契約、許認可、知的財産、工事区分、原状回復、個人情報、連絡先変更の扱いは、申込時点の公式案内、契約文言、物件、権利、利用サービス、個別事情で異なります。公式情報と原契約を確認し、必要に応じて申込先、貸主、施工会社、弁護士、弁理士、税理士等へ相談してください。
権利者と新会社の使用権を証拠へ結び付ける
登録・契約・移行・初期設定
- 商標・著作物・プログラムの権利調査
- 契約作成、登録、専門家確認等の費用
- データ移行、初期設定、研修、端末連携
- ドメイン・アカウントの会社名義化
利用料・保守・更新・代替・データ出力
- 月額・従量・売上連動の使用料
- 保守、更新、クラウド、バックアップ費
- 追加開発、法改正、セキュリティ対応
- 終了時の代替導入、表示変更、データ移行
無償許諾でも、サーバー月額、保守委託、端末、更新、契約終了時の移行費が発生する場合があります。売上連動料は売上計画と同じ式で計算し、固定最低料と従量部分を分けます。関係会社への支払いは価格根拠と承認も残します。
目的・地域・期間・独占・改変・再許諾を契約で確認する
表は左右に動かせます。
項目名は固定表示です。
| 項目 | 計算・確認方法 | 根拠資料 |
|---|---|---|
| 商標・ロゴ | 登録・出願・使用実態・指定商品役務 | 名義と許諾範囲を確認 |
| ソフトウェア | 著作権・利用権・ソース・保守 | 開発契約とライセンスを確認 |
| ドメイン・SNS | 契約者・管理者・回復手段 | 会社管理へ移行可能か確認 |
| 顧客・業務データ | 取得目的・権限・保存・出力 | 法令と契約、移行手順を確認 |
一つのサービス名に複数の権利と契約が含まれる場合があります。ロゴを使えてもドメインや写真を使えるとは限りません。許諾対象を別紙で特定し、版更新や新媒体への利用が範囲内か確認します。
工程と融資相談の資料
利用料・保守・更新・インフラ・移行費を月別化する
月次表では、初期ライセンス料、導入・移行、端末、研修と、月額利用料、従量料、保守、クラウド、更新を分けます。外貨建て、利用者数連動、売上歩合の場合は計算式と基準日を示します。
契約が更新されない慎重ケースでは、代替システム選定、データ出力、並行稼働、顧客告知、再制作、売上停止期間を置きます。権利者との関係が良好であることだけを継続根拠にしません。
制度、許認可、手続、融資条件は変更される場合があります。申込時は公的機関の最新情報と金融機関の案内を確認してください。
解除・障害・権利侵害主張が起きた場合の代替を決める
ソースコード、認証情報、顧客データ、未公開商標等は機密情報です。融資申込では権利と利用継続を説明できる必要範囲へ絞り、パスワードや秘密鍵を提出しません。提出版、閲覧権限、マスキングを管理します。
制度情報の当初確認記録は2026年9月2日です。2026年9月10日の追確認範囲は、末尾の公式情報欄に記載しています。権利、契約、社内承認、税務、融資条件は弁護士・弁理士・税理士・申込先等へ確認してください。
創業融資サポートを利用したお客様の声
支援の進み方や相談時の状況を知るには、実際のお客様インタビューが参考になります。承認率などの集計数字ではなく、ご本人の体験を確認できる事例をご案内します。






融資のアイラボの料金と支援範囲
着手金0円・成功報酬5%+税
報酬は融資が実行され、着金したときに発生します。融資が実行されなかった場合、サポート報酬はかかりません。
契約前に、成功報酬の計算対象、消費税、支援期間、追加費用の有無、解約条件を確認します。支援を利用しても融資は保証されず、最終的な可否と条件は金融機関等が決定します。
よくある質問
権利帰属、利用範囲、登録、対価、関連当事者取引、税務、融資条件は契約ごとに異なります。弁護士、弁理士、税理士、金融機関等へ確認してください。
代表者個人の商標を新会社が使えますか?
代表者が同じでも権利者と利用者は別です。対象、範囲、期間、対価、終了時対応を契約し、専門家へ確認します。
商標登録前でも名称を使えますか?
登録前後で権利状況やリスクが異なります。先行商標、使用態様、出願状況を弁理士等へ確認します。
関連会社のシステムを無償で使えますか?
無償の可否を一律には判断できません。権利、役務、費用負担、税務、社内承認を資料化します。
利用料を売上の何%にすればよいですか?
一律の率はありません。対象権利、保守、比較資料、算定基準、最低額、上限、改定を契約で確認します。
ソースコードも利用許諾に含まれますか?
契約によります。実行環境、ソース、改変、複製、再許諾、第三者部品、障害・終了時を分けます。
ライセンス料も融資相談できますか?
契約、算定、必要性、支払日、権利・役務の内容を示し、対象可否は申込先へ確認します。
相談時に何を用意しますか?
権利一覧、登録・出願、契約案、社内承認、利用範囲、システム構成、第三者契約、見積り、採算、停止時資金を用意します。
この記事の監修者・運営者情報

石川 康平
五常コンサルティング株式会社 代表取締役
2024年の問い合わせ・ヒアリング対応300件をもとに、創業融資の支援範囲・料金・制度情報について確認しています。
- 執筆・編集
- 融資のアイラボ編集部
- 監修
- 五常コンサルティング株式会社 代表取締役 石川 康平
- 公開日
- 2026年8月13日
- 最終更新日
- 2026年9月10日
- 制度情報の確認方法
- 日本政策金融公庫、信用保証協会などの公式ページを確認し、申込時は各窓口で最新情報を再確認します。
※冒頭の仕事の写真はAI生成の架空イメージです。お客様の声・監修者の写真は実際の人物です。
確認した公式情報・補足資料
2026年9月10日改訂:仕事・人物画像と図解を追加。本文・表の単位、現金と費用、条件と入金時期を照合しました。今回の公式情報の追確認範囲:日本政策金融公庫の創業資金・資金計画・収支計画を確認しました。特許庁の商標権・通常使用権、経済産業省のモデル契約の公表内容は検索経由で該当説明を確認しました。著作権法の条文全体と個別契約の法的評価は今回の再確認に含めていません。制度情報の当初確認日は過去の記録です。以下の参照先のうち、該当箇所を確認しています。
制度・法令は公的機関や専門団体の公式情報を優先して確認し、民間事業者のページはサービス内容や比較観点を補う資料として参照しています。申込・契約時は、各公式ページと契約書面で最新情報をご確認ください。
- 補足:特許庁「商標権の効力」
- 補足:特許庁「通常使用権設定登録申請書(商標)」
- 補足:経済産業省「スタートアップ企業と事業会社の連携」
- 公式:e-Gov法令検索「著作権法」
- 公式:日本政策金融公庫「新規開業・スタートアップ支援資金」
- 公式:日本政策金融公庫「創業計画書セルフチェック・資金計画」
- 公式:日本政策金融公庫「創業計画書セルフチェック・収支計画」
情報の当初確認日:2026年9月2日
使える権利と利用料・残高を整理する
商標やシステムの権利者、利用できる範囲・期間、見積り、毎月の支払、停止時の代替案をまとめ、融資相談で確認する点を整理します。
資料が完成していなくても、相談した時点で契約する必要もありません。
※融資の可否、金額、利率、返済期間、担保・保証人などの条件は、各金融機関・信用保証協会の審査により決定されます。融資のアイラボは金融機関ではなく、融資の実行を保証するものではありません。
※制度情報の当初確認日は2026年9月2日です。本文・画像・図解は2026年9月10日に改訂しました。今回の再確認範囲は公式情報欄をご参照ください。制度内容は変更される場合がありますので、申込時には必ず各公式窓口で最新情報をご確認ください。
