重度訪問介護は、重度の肢体不自由または重度の知的・精神障害により常時介護を要する方などへ、居宅での介護、外出時の移動支援、生活全般の援助を総合的に提供するサービスです。短時間訪問を多数回る居宅介護とは、勤務と収支の組み方が異なります。
一人の利用者へ長時間の支援を行う場合、早朝、日中、夜間、深夜の交代、休憩、引継ぎ、緊急対応を設計します。従業者の人数が足りていても、必要な資格と勤務可能時間が合わなければ支援枠を埋められません。
愛知県は居宅介護、重度訪問介護、同行援護、行動援護の指定申請マニュアルを公表しています。複数サービスを同時に行う場合も、それぞれの対象、資格、人員、運営、請求を指定権者へ確認します。
長時間支援では毎月の給与総額が大きく、欠勤時の代替要員や研修時間も必要です。初回給付費入金までの期間に加え、返戻や利用者の入院などで提供時間が変わる場合を含め、余裕ある運転資金を用意します。

一人の利用者の支給量だけで売上を作り、交代要員・割増賃金・入院時減収を見ていない
- 勤務長時間を一人の職員で計算
- 給与夜間・深夜と代替要員を未反映
- 売上支給量を全時間提供できる前提
この記事の結論
- 時間帯別の勤務を作る
昼夜、休憩、引継ぎ、二人体制を利用者別に置きます。 - 資格と稼働可能時間を照合
人数ではなく、実際に担当できる時間を確認します。 - 提供中断の影響を試算
入院、キャンセル、欠勤、返戻時の資金残高を見ます。
重度訪問介護の開業工程と資金不足を無料相談で確認する
物件・人員・指定申請・売上根拠が未完成でも、現在決まっている範囲から準備順を整理します。
利用相談から長時間支援・給付費入金まで
支給量の確認、資格者配置、昼夜の提供、実績請求、給与支払を一つの時間表へつなげます。
- 01相談・支給対象・時間帯
- 02資格・配置交代・休憩・代替
- 03長時間支援昼夜・記録・引継ぎ
- 04実績・請求提供時間・返戻
- 05入金・給与割増・社会保険
この事業で融資前に数値化するポイント
一週間を三十分または一時間単位で埋める
利用者ごとの希望時間を横軸、資格を持つ職員を縦軸にして、移動、休憩、引継ぎまで配置します。空欄がある時間は売上にせず、採用が必要な時間として示します。
長時間支援では特定利用者への依存度も確認します。一人の利用中断で月商が大きく下がる場合は、固定費削減だけでなく、支援品質を守れる範囲で利用者と職員を段階的に増やします。
指定権者・対象・従業者資格・長時間体制を契約前に確認する
担当可能な従業者を確認
研修、経験、提供内容、喀痰吸引等の有無を個別に確認します。
二十四時間を交代表へ分解
早朝、日中、夜間、深夜、休憩、引継ぎを置きます。
欠勤・緊急時の代替を準備
一人の欠勤で支援が止まらない連絡と応援体制を作ります。
対象者、従業者資格、研修、二人体制、医療的ケア、入院中の利用などは個別条件で扱いが異なります。提供予定の内容を示して指定権者へ確認してください。
採用・研修・夜間給与・代替要員・運転資金を積み上げる
訪問体制の立上げ
- 事務所保証金・個人情報保管
- PC・携帯・記録請求システム
- 車両・移動用具・衛生用品
- 採用・研修・資格確認・健康診断
長時間支援の先行費用
- 給与・社会保険・夜間等割増
- 待機・引継ぎ・会議・研修時間
- 交通費・車両費・賠償保険
- 給付費入金前の人件費
勤務時間が長い事業では、設備より給与の比率が高くなります。登録者の名簿人数ではなく、曜日・時間帯別の勤務可能時間と割増賃金を積み上げます。

一人の利用開始で売上と給与が同時に大きく動く
利用開始月は複数職員の研修、同行、引継ぎが重なります。売上だけを先に計上せず、立上げに必要な重複勤務と初回入金までの給与を月別に置きます。
売上は支給量・提供可能時間・中断リスクを分けて作る
| 項目 | 計算・確認方法 | 根拠資料 |
|---|---|---|
| 支給量 | 利用者別支給決定時間 | 受給者証・自治体確認 |
| 提供可能量 | 資格者の勤務可能-休憩・欠勤 | 勤務表・資格一覧 |
| 実績時間 | 提供可能量と利用予定の小さい方 | 契約・提供予定 |
| 給付費 | 実績時間×確認済み単価 | 請求担当・指定権者確認 |
支給決定時間をそのまま売上にせず、利用希望、職員配置、入院・キャンセル、実績確認を反映します。夜間等の報酬と給与割増を別々に確認してください。
相談・支給確認・契約・提供・請求・入金を月別化する
障害状況・時間帯
資格・交代・代替
昼夜・引継ぎ・実績
利用者確認・返戻
割増・社会保険・返済
採用、研修、利用者との調整、支給量確認、契約、同行、提供開始、請求、入金を月別に置きます。提供開始前の研修・顔合わせ・同行時間も資金へ入れます。
一人の入院や職員退職で売上と勤務が大きく変わるため、利用者別・職員別の感度表を作り、減収月にも給与と返済を続けられるか確認します。
制度、許認可、手続、融資条件は変更される場合があります。申込時は公的機関の最新情報と金融機関の案内を確認してください。
重度訪問介護の融資相談で用意したい資料
利用者別時間、職員別勤務、資格、給付費、給与を、受給者証、契約、勤務表、創業計画書で一致させます。
長時間の支援を少人数へ依存すると、利用者の安全と職員の健康の双方に影響します。法令上の最低数だけでなく、休憩・休暇・欠勤を含む継続体制を示します。
一週間を三十分または一時間単位で埋める
利用者ごとの希望時間を横軸、資格を持つ職員を縦軸にして、移動、休憩、引継ぎまで配置します。空欄がある時間は売上にせず、採用が必要な時間として示します。
長時間支援では特定利用者への依存度も確認します。一人の利用中断で月商が大きく下がる場合は、固定費削減だけでなく、支援品質を守れる範囲で利用者と職員を段階的に増やします。
創業融資サポートを利用したお客様の声
支援の進み方や相談時の状況を知るには、実際のお客様インタビューが参考になります。承認率などの集計数字ではなく、ご本人の体験を確認できる事例をご案内します。






融資のアイラボの料金と支援範囲
着手金0円・成功報酬5%+税
報酬は融資が実行され、着金したときに発生します。融資が実行されなかった場合、サポート報酬はかかりません。
契約前に、成功報酬の計算対象、消費税、支援期間、追加費用の有無、解約条件を確認します。支援を利用しても融資は保証されず、最終的な可否と条件は金融機関等が決定します。
よくある質問
申込み方法や必要書類は制度・窓口・事業内容によって異なります。個別条件は必ず担当窓口へご確認ください。
重度訪問介護の指定申請先はどこですか?
所在地により愛知県または指定権限を持つ市が窓口です。予定地を伝えて確認してください。
居宅介護と同じですか?
同じではありません。対象、支援内容、時間、従業者資格、報酬を分けて確認します。
夜間の給与も融資で相談できますか?
事業に必要な運転資金として相談できます。勤務表と給与計算で根拠を示します。
一人の利用者だけで開業できますか?
指定、人員、継続性を満たす必要があります。利用中断時の減収も含めて事業計画を確認します。
医療的ケアに対応できますか?
必要な資格、登録、指示、連携、提供範囲を個別に確認し、資格なしで実施しません。
登録ヘルパーの人数だけで計画できますか?
できません。資格、曜日、時間帯、移動、休憩を反映した勤務可能時間で計算します。
利用開始前の同行研修も資金に入れますか?
入れます。給与、交通費、重複配置を見積り、初回入金までの資金を確保します。
この記事の監修者・運営者情報

- 執筆・編集
- 融資のアイラボ編集部
- 監修
- 五常コンサルティング株式会社 代表取締役 石川 康平
- 公開日
- 2026年8月3日
- 最終更新日
- 2026年8月3日
- 制度情報の確認方法
- 日本政策金融公庫、信用保証協会などの公式ページを確認し、申込時は各窓口で最新情報を再確認します。
※記事内の相談場面を表現した写真は、内容を分かりやすく伝えるために作成したAI生成のイメージです。「お客様の声」に掲載しているお客様と監修者の写真は、実際のお客様・監修者の写真です。
確認した公式情報
制度内容や申込方法は改定される場合があります。申込時には各公式ページと窓口で最新情報をご確認ください。
- 愛知県「障害福祉サービスに係る指定申請マニュアル」
- 愛知県「事業者のみなさまへ」
- 厚生労働省「障害福祉サービスの内容」
- 日本政策金融公庫「新規開業・スタートアップ支援資金」
- 日本政策金融公庫「創業計画書の書き方」
制度情報確認日:2026年8月3日
重度訪問介護の指定・人員・入金時期から必要額を整理する
長時間支援、夜間・深夜、二人体制、資格、人員、移動、入金時期を確認します。指定前から必要な支出と初回入金までの運転資金を試算します。
資料が完成していなくても、相談した時点で契約する必要もありません。
※融資の可否、金額、利率、返済期間、担保・保証人などの条件は、各金融機関・信用保証協会の審査により決定されます。融資のアイラボは金融機関ではなく、融資の実行を保証するものではありません。
※本記事は2026年8月3日時点の公表情報をもとに作成しています。制度内容は変更される場合がありますので、申込時には必ず各公式窓口で最新情報をご確認ください。
